駅でたくさんの人が下りたあとの座席に
包みが置かれている
忘れ物だ
ぼくはあわてて取って
フォームを歩いて
事務室にいって
遺失物の届出をしようとしたのだが
形のあるものでないと受け取れ ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
よってたかって
酷いことを言うから
精神科に行って
大変な目にあってみました

夏を飛びこして着地した僕は
金木犀のまじった朝露を
深呼吸する
勝ち組、負け組、と問えば
緊張した行司 ....
自分の子孫を残したかったから
好きな人の子供を産みたかったから
本能?
老後をさみしく過ごしたくなかったから
家の存続の為
母親になりたかったから…

色々並べ立ててみましたが
どれも ....
自己評価が高すぎると
社会に迷惑をかける
自己評価が低すぎると
家族に迷惑をかける

自己評価が甘すぎると
未来に迷惑をかける
自己評価が苦すぎると
希望に迷惑をかける

自己評価 ....
冬から葉書が届いた
朝日に輝く美しい手作りのたより

菊の葉の はがきの裏は 秋絵柄

冬のやつ
まだ すぐには遊びに行かないから 安心して待っていなて言っている


しかし 葉書と ....
 テレビにおやすみなさい
 
 パソコンにおやすみなさい

 
 夜ごはんの残りものにラップをして
 おやすみなさい
 
 あしたが賞味期限の豚肉を冷蔵庫に
 しまっておやすみな ....
強さだけ積み上げて 貰えないやさしさに
くびり泣く 赤

野に ひかれ
弓ならば 矢に

切られてしまいたい
近所の子らが小銭を握って
フルタのチョコやオレンジガムを買う
細野商店はおばさんがやっていて
娘と息子がひとりずつ

近所の子らが大人になって
いつやらクリーニング代理店になり
細野商店 ....
悲しさと寂しさは
似ているようで違う
悲しさには少し
怒りの気配があり
寂しさには少し
温もりの気配がある

楽しさと嬉しさは
似ているようで違う
楽しさには少し
短さを感じ
嬉 ....
熱せられてどろどろになった
黄色い言葉を型にいれる
冷えてプリンのように固まったのを
皿の上にもる

黄色い言葉は
テーブルの上の静物画だ
触れると聴いたことのある歌声
この中にきみが ....
昨日はどうやら生きていた。

今日もなんとか生きている。

明日も運が悪くなければ生きてるだろう。


日々の生活で浪費してるのは、酸素ぐらいなもので。

つまならないことも、くだら ....
地図を広げて電話を片手に話している
相手は叔父だ
ある地名の場所がわからないという
三文字の漢字で表す地名
「興味の興、という字がつくの?何?聞き取れないの?」
歳老いた叔父の声はしゃがれ、 ....
人の心に耳を澄ませた金曜日
聞こえてくる様々な声に
目頭が熱くなった

人の声に耳を塞いだ土曜日
何度も繰り返した同じ言葉
口にだしてしまえば、泣いてしまいそうで
唇をぎゅっと噛みし ....
最後にはジキタリスの色を塗った
幼児期は三叉路で堕落
その手足ばらばらで踊る
むこうずねで待つ

最初には赤い頬
サボテンに棲む昆虫を
こまかくくだいて夕日色
ママはしばらくおそくなる ....
 
 コントラバスを弾いている人たち、

 うわごとのようにつぶやいていた



 「おやすみなさい、おやすみなさい」


 「しあわせは耳をぼんやりさせるのですね」



 ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
海に心を映してみれば
おんなじだよと
波がいう
満ち足りぬ
満ち足りる
くりかえす 
やさしい
さざ波
あなたはハイヒール
ボクはスニーカー
一緒に歩くことには抵抗がある
ハイヒールは嗜好的
スニーカーは機能的

あなたは美しさで自分を進み
ボクはそつなさで自分を進む
進み方は違うけど
 ....
誕生日の朝
「お母さんおめでとう」の一言
照れながらくれる君
そんな君を忙しく見送って
いつものように急ぐ駐車場で
すっ転ぶ私

誕生日なのに派手に転んで
何年ぶりかの擦り傷を負い ....
その日は マンガを読んで
カーテンひらき 瞑想して うたたねした
その日は 今思うと 楽しくて 苦しくて
悲しくて 輝いて 私には見える

長い道を歩くように
楽しいことを想像したらいい
 ....
雨の朝
小学校に向かう道
長靴で水たまりに入って
退屈をけとばす

一瞬
水滴が空にむかって
飛んだのを見た
気がした

一緒に何かが
地上の繋ぎを解かれた
風船のように
ぼ ....
僕は 忘れていた
詩を 書くことを
わからないと思うからこそ忘れていた
イメージを ノートに 感じたかった


大きな山を見た
確かめられなかったのは紙の内側にある青い海だ
苦しん ....
セックスのあとで
めずらしく君が眠っている
男は眠るものだろうか
君は起きていることが多いようにおもう
日常には官能がおちている
おち窪んでいる
せいかいに近づくには
どこかまち ....
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、

しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ....
真夜中に降る 
明るい雨

君のいのちを引き継ぐもの

真夜中に降る 
明るい雨

君が育む 小さな鼓動

帰れない
という
幸せがある

夜のとばりが
光に変わる

 ....
聴いた事のない曲が林檎畑に流れる
トロンボーンを演奏する甥の次の音楽会での曲
雨空だったので雨合羽を着て
林檎の まだ青い部分が日にあたるようにずらし
脚立にのぼって 葉をかきわけつつ
かた ....
湯気のゆーちゃん 御茶碗に腰かけ
はみだしたつま先で ほっぺにちょん

冷たかった 指も冷たかった
窓を閉めても 重ね着しても
ふとんかぶっても 冷たい

両手でおちゃわん握りしめた
 ....
夢で大人にお辞儀する子ども
互いに正座している
どこの子だろうか
黙ったままうつむいている
何のために向きあっているかもわからない
目覚めが近づいて
シルエットがゆれだす

夢の白い網 ....
詩を書くのはやめて、眠ることにする
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
箱詰め電車- 殿岡秀秋自由詩912-12-1
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
キャラメル- 佐野権太自由詩412-11-22
動機- 小原あき自由詩8+*12-11-20
自己評価交差点- イオン自由詩4*12-11-20
秋絵柄- ぎへいじ自由詩10*12-11-19
おやすみなさいのうた- ねむみち ...自由詩1212-11-19
紅葉- 砂木自由詩6*12-11-18
細野のおばさん- salco自由詩9*12-11-15
似ているようで- 小原あき自由詩11*12-11-15
黄色い言葉- 殿岡秀秋自由詩612-11-15
どこかの友へ- たまごボ ...自由詩5*12-11-14
午前三時- 渡 ひろ ...自由詩28*12-11-14
週末- 三奈自由詩1612-11-11
三叉路- ふるる自由詩9*12-11-10
ゆめのはなし- ねむみち ...自由詩412-11-10
空あります- 草野大悟自由詩10*12-11-9
さざ波- そらの珊 ...自由詩1912-11-8
素足- イオン自由詩7*12-11-5
転んでも大丈夫- 桜 歩美自由詩3*12-11-5
連休- 加藤自由詩212-11-4
水たまり- 殿岡秀秋自由詩512-11-1
AKB2がAKBの次に控えている- 番田 自由詩712-10-28
スマートフォンの向こう側- かんな自由詩7*12-10-27
しろめたい、- ふるる自由詩6*12-10-26
生まれくる君へ- umineko自由詩10*12-10-23
アフロ・キューバ- 砂木自由詩9*12-10-21
フォー_ユー- 砂木自由詩16*12-10-16
夢の続き- 殿岡秀秋自由詩712-10-15
_- 番田 自由詩112-10-12

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