あのときより
たくさんことばをしって
いたみもしって
やさしさもしって

なのに

すべてを
あなたにじょうずに
つたえる
すべがなくて

よるのおとを
ききながら
ひ ....
なにもない、と
なにももっていないと、
ぬれたよる
それも
いつかこえて
おとなになった

なにかをにぎりしめていると
おもっていた
てのなかに
ただくらやみばかり
あつめて ....
たくさんのひとと
じんせいのこうさてんで
であう

ないたり
わらったり
かけがえのない

あなたとの
あのとき

きみとの
あのとき

こころをずっと
ふるわせて
 ....
すぐ近くで 笑っていると分かっていると
それだけで強くなっていくようだった
それは私の特別だったと気づいた
一人でいるのはやっぱり辛いので
傷付いてもまた会いに行こう

時間を持て余して
 ....
走りながら汗をかく電車の車窓から
おれは膨らみきった雲と真向いになる

なんでそんなに大きいんだ
思いを小便のようにためこんで 
我慢しているのか
まわりの雲は白いのに
おまえだけ灰色で ....
父は修行中らしい
はじめての経験だから
父も大変なのだ
だから みんなで助けて
供養して下さいと
和尚様が言う

およばずながら
いちの子分 長女 私
そのに 長男 次男
そのつれ ....
寝て起きたら 髪が立っている
僕はしばらく戦い むくっと起きた

僕は何かを言おうとして もどかしくなる
僕はそうして口を閉じ しばし黙り込む

どうすればいいんだろう そんな風に考えてる ....
雲一つない夜空なのに
空は月明かりで覆われている
川辺の茂みには無数の蛍の光
まるで星が避難してきたみたい

涼しい夜風が吹き渡る
真っ直ぐな道は
虫や蛙の鳴き声で満たされて
私の足音 ....
風鈴の 音色が似合う 窓辺から 吹き込む風は 夏のお便り


気つけば小さい体に 汗疹でき 君と迎える はじめての夏


寝苦しい 夜に響くは 虫の声 今年の夏も 暑くなりそう
爽やかな初夏の朝
コーヒーショップの窓の外では
スズメ達が噴水に集まって
小さな翼をシャンプーしている
音大行きのバス乗り場では
客はバスの屋上に梯子で登り
ピアノを楽譜初見で弾かない ....
桃の実をすぐるため
はしごに登って高い枝に手をのばす
少し時期が遅くなったので
実はピンポンボールのようにまで
大きくなって 枝一杯になっている

このままでは多すぎるので
適当な間隔を ....
それは夜空に間に合うために広がっていく感情たち
受け止めてきた数々の摩擦を銀紙の画板に敷き詰めるように
あちこちで火花をおこしながら流れていく

想いたいことはたくさんあるくせに
掴めたのは ....
ある場所で
点、として生じた光りが
わずかな距離を移動して
塵となる
それを一生という

かきあつめたもの
握りしめたもの
すべて消滅してしまう
けれども

細い雨のあとの
植 ....
狩りは かかとで 踏んでから
継ぎ足す糸屑 齢にかけて

後の視 留守居に 枯草つむ風
狩りは 掛かりに 放らして

かりは かかとで ふみえ みち
あさのは ゆめのき なきわ こるいし ....
あの日 あなたは死んだ
あの日 あなたは産まれた

七回忌の集まりには多くの友だちが集まった
七回目の誕生日には多くの希望が集まった

その日 あなたは 厳かに言った

私はもう死んで ....
光では消える
だから 灯りを

照らすという意志が欲しい
だから 灯りを

ともすという力が欲しい
だから 灯りを

暗いものが見えるだけでも
心の灯り

たきつけているのは  ....
目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく

のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく子どもが映る
近づけば
幼いままのぼくだ

小さいからだを
剃刀の風が
音を立てて
通 ....
肉付きの薄い足はぺたぺたと
鏡張りの感情を踏みつけている
言ってはいけないことばが多すぎるから
覚えたての星座の名前を忘れていく

ユートピアの玄関口で
警備員に渡したのは虹色の砂
これ ....
誰も ほどかなかった

包んでいる紙は しわができて
セロハンテープも 古くなり
リボンも 色をなくし

誰も ほどかれなかった

空にも風にも 雨にも土にも
できない事

今日 ....
宇宙人みたいな顔のやつがTVに出ている
どのチャンネルに変えても、
出てくるのは宇宙人みたいな顔のやつばかりだ

そして久しぶりに街に出ると、
高級ファッションで身を固めた
超ド派手な宇宙 ....
頭を振ると からん
と音がしたので
自販機で詩を買った

歩きながらは行儀が悪いし
近くに落ち着けるベンチもないので
その場でぱらぱらと読んで
隣の既読入れに投げ入れた 百円

立ち ....
家を出たとたん
タピオカころころ雨粒ころころ
大きな傘さしチャリに乗る
ぱらぱら降ってすぐ止むかんじ

春風ちょっと強いかな
子供が傘でちょっと浮いている
楽しそうに笑って
台風かね台 ....
さからう ゆだねる
かいなく よそごと

こらえて の こす
そしらぬ わたり

ひより びより さえずり ともし
むかえて ふりだす
くさむら やぶやら
もやもやの空気の中をいく宇宙船からミサイルがこぼれた

てきとうなお椀にいれて水を注ぐ

机の上に置いて、こわいものをもてあそぶ

たとえばこのひっかかりに指を差して

底から上手に抜 ....
灯りを消してベッドに横たわり
脳裏に
小川を流し
縁に笹の葉を茂らす

夜眠れない
苛立ちを
笹の葉にのせて
流れるにまかせる

明日の不安は
確かにあるが
それも葉にのせて
 ....
 
うっかりしたり
どうかしていたり
つい他のことで
頭いっぱいになってたり
なんか体調でイラッとしたりして
間違ったことを言ってしまうことなんて
自分いくらでもあるんだから
他人の
 ....
違う私になりたいなんて
思ったことは一度もない

違う私になってしまえば
たとえば
眼もくらむほどの美貌とか
今より
たぶん7センチ
すらりとのびた背筋とか

だけど
あなたに出 ....
微笑みを浮かべてあなたに舟をあげましょう
この手で捏ねた泥舟に夢を乗せて行く人よ

哀しみも憎しみもあなたには必要がないのでしょう

それならどうか私に見せてください
愛しさと幸せの中で泳 ....
大きな交差点

大きな歩道橋

スロープを自転車でカタカタカタと登り

ごぉおおと息を吐き出していっきにくだっていく

地に足がつかない浮いた感じ

幼い頃の他愛のない浮いた夢が叶 ....
月はね 二つあるのだよ 
望遠鏡から離れて 自分の目で見てごらん
三日月の尖ったあごは二つに分かれているだろ
昔の人が見た乙女や兎が住んでいる月
今見る乾いた月の後ろに少しずれて
ぼくに ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「いたみをしっているあしあと」- 玉兎自由詩813-7-2
「ともになる」- 玉兎自由詩613-7-2
「わたしになる、あなたになる」- 玉兎自由詩313-7-1
大切を見つけた- 加藤自由詩313-7-1
雲よなぜ- 殿岡秀秋自由詩713-7-1
空の鳥- 砂木自由詩18*13-6-30
目立たなさ- ビル自由詩213-6-27
夜の散歩- ミツバチ自由詩8*13-6-23
夏の便り- ミツバチ短歌2*13-6-19
プレリュード- 壮佑自由詩14*13-6-17
あり- 砂木自由詩13*13-6-17
嘘つきケトル- カマキリ自由詩213-6-14
六月のミーティア- 佐野権太自由詩13*13-6-14
運命- 砂木自由詩11*13-6-12
賞味期限のない女- 草野大悟自由詩313-6-5
ふける_朝焼けに- 砂木自由詩18*13-6-2
膜の中での変身- 殿岡秀秋自由詩913-6-1
くずのすみか- カマキリ自由詩413-5-29
踏む- 砂木自由詩10*13-5-29
宇宙人みたいな顔のやつ- atsuchan69自由詩11*13-5-28
シャンパンの行方- Seia自由詩313-5-27
雨もよもよ- 灰泥軽茶自由詩1113-5-19
むい- 砂木自由詩12*13-5-19
砂雨- カマキリ自由詩313-5-17
気にしないためのエチュード- 殿岡秀秋自由詩613-5-15
自分お料理は苦手なんだけど今夜はカレーライス- Lucy自由詩26*13-5-14
東京恥ずかしい宣言- umineko自由詩18*13-5-14
空の高さは未だ知らず- Mélodie自由詩413-5-14
歩道橋スロープ- 灰泥軽茶自由詩6*13-5-13
- イナエ自由詩8*13-5-13

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