空からおはじきが降った日
小さなうさぎが
震えていました

太陽の光を反射して
おはじきはキラキラと
七色に輝き
まるで
世界中の命のようです

皆は我先にと
おはじきを一つ受け ....
正確に、触れる
手を
失って、雪が降るように
眠る、かの詩行を
思い出して、正確に、見る
目を
失って、雪のなかを
行く、すべての孤独から
切り離されて、孤立、
蝶番が外 ....
しずかな星のみちゆくみち
ここ
その道に振りむけば
また
かえってゆく者たちも
うつくしい

魂を彩れば
彩るほどふるえた
色とは
光のこと
ひかるものはみな
震えるのだから
 ....
かつて見たことを撒き散らす
夜の遊覧船
僕は見ていた
幸先を試す
二人の老婆を



花だけを手折り
匂いにとらわれ
忘れてしまっていた
胞子状の軋轢



長い道の ....
液体が積もる町に埋まる僕
僕の上に座る冬
どうしても居心地がよくってずっといる

冬がみどりだなんて想像もしなかった意外と大きいってことも

あなたが降りてくれないから僕はこの青臭い液体を ....
あおいよ
全身で戦った
きみ

守られたいけど
守るのもいいなと思う
守るために戦うよ

守られるのはお姫様
守るのは兵士
エイリアン2のリプリーみたく

エイリアンクイーンに ....
寒すぎると心が痛む
一人でいると涙腺がゆるむ
みんなでいると息がつまる
やっぱり私は わがままなんだろう

右から生えてる草をちぎって
左の川へ投げ捨てる
自然に命があるってことも
知 ....
車輪を空転させ
巻き上がった金色の砂埃の中で彼は踊るが
石に躓き足首を捻挫する

家でじっとする
永遠に陽のあたる家
しかし彼は照らされたくはないので
びっこをひきながら外へ出る
彼は ....
昨日テレビで
熊田Yが
俺を好きだと言った
口は動いてなかったけど
ダイレクトにわかった
彼女の気持ち

朝早く街に出て
足早に急いでいると
自転車にのぼりを立てた
作業服のおっさ ....
ひどい色をした兎だ
毛の先まで汚れて
僕はそれを抱きかかえ
洗ってやった
「あっ」
と声を上げたのは僕さ
間違えていた
汚れていたわけじゃないんだ
それは最初から
薄汚れた色だった
 ....
言葉はひかりより
遅れてやってくるから
たぶんまだ
君は粒子で
かすかな時間差の中に
小さく膨らんだり
縮んだりしているんだろう

空は淡く
まだ少し痛いから
僕は水辺にいて
円 ....
 
 
夜半から降り始めた砂が
やがて積もり
部屋は砂漠になる
はるか遠くの方からやって来た
一頭のラクダが
もうひとつのはるか遠くへと
渡っていく
わたしは椅子に腰掛け
挨拶を忘 ....
にょろにょろは横になる
どうして立っていないの
小さなおててで持ち上げちゃったら
にょっ
雪のしっぽは切れちゃいました
あらら ねえねえ
横になっててもいいんじゃないの
恐竜のしっぽって ....
なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んで ....
このように銀河は白く
星が密集して見えるわけですが
隣り合う星どうしでも
何光年という隔たりがあって
異なる時間と空間から出発した光が
一斉に辿り着いた
奇跡的な現象なのです

例えば ....
 首なし騎士が抱えているのは
 本当に
 彼の首か
 いや違う
 あれは彼の敵の首だ
 彼自身の首がないのは
 それは彼の
 狡猾さだ

 いやいや
 あれはあくまで
 彼の首で ....
あたしな ずっと言いたいことがあったんよ
だけどな おかあちゃんは背中やった
顔を見つけるまでに 後ろむいてたから
声 かけれんかった

あたしな ずっと先に言いたかったんよ
だけどな お ....
やっと、落ち着いてきた

胸のざわめきも

暗い夜風も

今はちゃんと受け止められる

思い出すのは

高校の学園祭だよ

あの場所ではきれいな風がふいていた

僕は

 ....
こんな日もあるのだろう
まるで予定項のような
あるいは脱穀されたあとの麦のような
果てしなく無力な一日

刻み込まれたものを嫌うようにして食卓の
海老の殻をむいているとひとりでに
涙が溢 ....
ハローハロー
こちら地球から
あなたに伝えたい


ハローハロー
言葉がある方が不自由だなんて
実際は間違っている


ハローハロー
私たちは
とても便利な道具をうまく使い ....


僕はあなたに
亡霊であり
生ものであり
影であり
車であり
スプーンであり
無垢の造型であることを
求める

あなたにここにいてほしい

日々
僕は
あなたになっ ....
なんで泣いてんの
と 姉がきく
ずけずけと  真っ直ぐに見つめて
あのときもそうだった
私をみて 手をふった姉がいた

特殊クラスって言葉の意味が
わかりはじめた頃の
私には はずかし ....
何も考えずに
野原を歩きたい
たくさんの血の雨が
空のかなたから降り注いでも
傘もささずに歩きたい
本当は笑っちゃいけないんだろう
泣いちゃった方が気が楽だろうけれど
どんなにか許しをこ ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ....
無い音が無い音のまま駆け廻る影より疾く影より疾く




花はただ花を呼吸し花に在るわたしたちでなくわたしらでなく




空つまみ冬を廻して雪を舐め夜を分 ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う

9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
射しこむ陽が壁に{ルビ日向=ひなた}を作り
そっと今を忘れるとき、想うのは
別れ際のプレゼント、忘れられた約束
または、これから出会う誰かのこと
晴れた日は
ひとりでいると少しくるしい

 ....
彼らはそれをしらない
しかし
彼らは それを する

わたしたちは
夏が好きです。
海の色が一番美しくはえる夏が
好きです。
太陽の光の中に
海辺の砂の輝く夏が好きです。

そし ....
疎遠が寂しい
メールが来ても
こわくて
返さない奴だ

すまない


なんで
好きになるか

誰か教えてくれたかな
交差点、分かれ道?
そこで目撃したのは過去でした。

ベッドの下、子猫の喉めがけて夜が鳴る

なにが始まる?
ビルが消える、君のマフラー、きわどい足

詰まる声は誰を思った?

選 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おはじき- ミツバチ自由詩14*10-1-10
正確に- こもん自由詩310-1-10
_- 石黒自由詩210-1-10
ネグリ- 真島正人自由詩3*10-1-10
- カワガミ ...自由詩110-1-9
リプリー- ふるる自由詩110-1-9
深夜思想- 朧月自由詩510-1-9
- AB自由詩6*10-1-7
レディオウェーヴブラザー- ハイドパ ...自由詩9*10-1-6
僕の魂は劣化している- 真島正人自由詩6*10-1-6
鳥の石- 佐野権太自由詩14*10-1-6
記憶- たもつ自由詩1610-1-4
雪のしっぽ- 砂木自由詩6*10-1-3
ザ・ブーンンンンンあいか- 砂木自由詩6*09-12-30
星の授業- 佐野権太自由詩16*09-12-29
首のゆくえ- 藪木二郎自由詩209-12-27
あんな_おかあちゃん- 朧月自由詩609-12-26
やっとおちついてきた- 真島正人自由詩1*09-12-25
ぶぅぅぅん- 真島正人自由詩6*09-12-24
ハローハロー- さき自由詩809-12-24
あなたにここにいてほしい- 真島正人自由詩6*09-12-23
- 朧月自由詩709-12-22
泣かさないでよ賛歌- 真島正人自由詩3*09-12-22
不知火の海- 楽恵自由詩13*09-12-21
わたしたち_わたしら- 木立 悟短歌409-12-21
空を飛ぶ宿題- 佐野権太自由詩30*09-12-19
恋でも友情でもない- 小林 柳自由詩5*09-12-18
彼らはそれを知らない- 草野大悟自由詩6*09-12-18
かや- しべ自由詩109-12-18
盛られた毒- カワガミ ...自由詩109-12-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112