森はたえず拡がり続けているのでした 私と兄は手に手を取ってその森を歩くの
でしたが出口を探すことはとうに諦めているのでした(二人の目は 暗い)鳥が
啼くと言ってはそちらへ 風が花の香りをと言っては ....
詩というものに憧れてみた
その時から
心は言葉の奴隷になった

紛い物ばかりが見えるこの眼球を
抉り出してしまいたい
記号しか聞かぬこの耳を
削ぎ落としてやりたい

そんな戯言を繰る ....
カローラ
ライダー
看護婦の井田さん
ここでモーニング娘の
二文字しりとりモードを
避けるため
私はポスティングを始めた
ポスティングが右の奥歯に
絡まって来る
戸の援護射撃に
絡 ....
感情が入り混じって危険になったら
ただ早足でバッティングセンターに行く
やる気のない店員のタバコふかしながらされた挨拶も
今は見えていない


コインを入れて
120Kmで30球 ....
転がっていく

林檎が
レモンが
いっしょうけんめい転がっていく

いつか終わる坂道で
かけっこのように追いかけあって
いきいきと

私はからっぽになった紙袋をさげ
なんとな ....
遺跡を過ぎる径
蜘蛛の巣と青空
夜へ向かう色
霧のなかの無数の手


冷えてゆく鉄の音
水滴の音に重なり
今は居ない民族の
祭のように響いている


ルシフ ....
さくら 指揮棒 鉱石ラジオ


雷鳴 マロンケーキ 水族館の床


握手 ペットショップ 炎


ジグソーパズル 生姜湯 高架下  


旅行鞄 セロリ 視力検査


モ ....
夢の切断面を
あまりじろじろ視ないことです
暗い朝を浴びすぎるのと同じように
眠れなくなりますから
息子が初めて発した言葉は
ママでも、パパでもなく
はっぱ
    🍂

それでも伝わる
ことのはの世界へようこそ
ようこその
 
  🍂

   🍂
  
     🍂
  ....
 あのひとは損な人だった。

 15歳くらいまでにやられたこと言われたことがえげつなすぎて、本当にいい思い出がない。やはり亡くなってスッキリした、と思うたびに、風穴が空いている自分を知る。

 ....
とどかない
比喩にうるおっても満ちはしなくて
コンクリートの水辺にはゆがんだ
月が浮かんでいる
さして、おもしろくも
ないひかりにおかされて夜は
雨になり浸透する
加速しながら泳ぐ群 ....
帰るよ、とか
ケーキ買ったよ、とか
たいがいの報告に

ってひと文字で応える

それは、了解ですの意味だって
わかっているけど
少しさみしいから
り、り、ってコオロギかよ!
って ....
遊歩しよう
忘れられた花園を
青ざめた果樹園を
影色の桟橋を
空中に漂う墓標たちのあいだを
谺たちが棲む迷宮を
天使の翼のうえを
玩具箱の中を
空へと伸びつづける孤塔の尖端を
傷だら ....
6月23日

  このからだのなかに
  ながれているものが
  うそ
  にならないように
  てをあわせます



また、6月23日

  ことしも
  まだなんとかひと ....
 私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 .... ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻


やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
 ....
触れれば雨の刃
稲妻の涙
ところせましと息ふきかけて
影の無い真昼に指を降ろす



暖かく 冷たく
慈悲もなく 是非もない
ひとさしゆび
ひとりの入れ物


 ....
出島バイパスを抜け
芒塚を過ぎたあたりで
今夜が満月であること
思い出し見上げてみた

トンネルを抜けて
帰ったら何か一節
詠えるような気になって
アクセルを踏み諫早を越え

大村 ....
話しかけてくるものを
拒む理由は特に無い



だが会話には風が無い
実ばかりあって花が無い
詩のことを考えながら
エアコンのファンを掃除
ファンの羽根に手が届かない
割り箸でちまちま
カビがぽろぽろ

夏は皿洗いが楽しいとされる
水遊びみたいという理由
明日は分かりにくい詩を ....
羽は失く角は折れ
歌は枯葉の底にあり
声は遠く 風は旋り
ちからとかたちを連れ去ってゆく



終わりは近く 忘れられ
まばゆいひとりがつづいている
息がつまるほどの ....
お婆さんが倒れて
救急隊員がやって来る
喫茶店で
我々はがらくたを注文した
ても子伯母さんが居た
てく一伯父さんも居た
てくいち伯父さんは歯が再び生えて来たようだ
三階の部屋の明かりは付 ....
ホームできれいな音楽を聴く
レモン色の飲料を飲む
すぐに身体の一部となる

目的地が分かって
最後の挑戦だと手を伸ばす
誰も知らない朝と少年

バスに長時間乗り
黒いシャツを着た人々 ....
熱を嫌う午睡の肌に 
蜘蛛は幾度も近づいてゆく
夏も冬も 獲物はいない
巣だけが 巣だけが増えてゆく


時の網目に掛かる埃
壁を覆う飾りの埃
彩りの無い彩りに
霞ん ....
あなたにとって
それが詩であっても
台所のあなたのつぶやき
の方がよほど詩的

日曜に寝っ転がってる
僕にも




{引用=平日の
中野の公園で
即興詩人が時間をつぶしてい ....
窓の向こう
丘の向こう
風の向こう
雲の向こう
空の向こう
星の向こうを目指そう

身近な
己を掘り返すと
恥ずかしいモノとか
美しくないモノとか
お弁当箱に放置された
お昼に ....
幸せになって
たいせつなお友だち

惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば

幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
   「字源」


ある日テレビを見ていると
アスペルガーと思わしきとある女性タレントが映っていて
こんなことを言っていた
「人」という字について
こんなことを言っていた
「人」という ....
蝉がないている

間接照明に沈む
床のリノリウムは
僕らの小さな願いさえ吸収してしまうのか

フラッシュバックする
ピースサイン
屈託無く笑えた頃の

副作用
ナイトキャップに絡 ....
突き動かされるように起き出して
昨日の残り物を食べている
いよいよ目がおかしくなってしまったかと思うほど
朝陽が濃い水色に輝いて
鉄臭いカーテンがそれにならってたなびいている

地獄のよう ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ふるる自由詩3*17-12-7
齟齬- のらさん ...自由詩117-12-5
でもしりとりは止めてほしくない- 間村長自由詩417-12-2
また少し背が伸びた気がして- カマキリ自由詩717-11-27
豊かな生活- タオル自由詩317-11-19
かけら_冷たく- 木立 悟自由詩217-11-18
言葉を並べてみませんか- ふるる自由詩4*17-11-8
ノート(54Y.10・27)- 木立 悟自由詩317-11-5
うれしい悲鳴- AB(な ...自由詩817-10-28
ジャンヌ、雪の病室- 田中修子散文(批評 ...4*17-10-22
STROBE- むぎのよ ...自由詩517-10-21
ただいま- 佐野ごん ...自由詩7*17-10-20
遊歩療法- 塔野夏子自由詩10*17-10-19
フラグメンツ/連音- AB(な ...自由詩10*17-10-15
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_少女Aとテントウムシ- 田中修子散文(批評 ...6*17-10-14
精飲- むぎのよ ...自由詩11*17-10-13
ひとつ_のばす- 木立 悟自由詩317-10-9
満月の残像- 松本 卓 ...自由詩217-10-7
ノート(54Y.9・29)- 木立 悟自由詩217-10-4
詩と家事と夏- ふるる自由詩4*17-10-4
水と虹- 木立 悟自由詩517-9-18
目覚めた- 間村長自由詩8*17-9-10
白夜- ふるる自由詩6*17-9-4
ゆくえ_焼砂- 木立 悟自由詩417-9-1
ちょうどいいところ- AB(な ...自由詩3*17-8-27
理由- まいこプ ...自由詩317-8-26
- 田中修子自由詩12*17-8-25
短詩八編- 本田憲嵩自由詩617-8-23
冷夏- 佐野ごん ...自由詩4*17-8-18
バンジー・キャット・ウィズ・スモーキングカタナ- カマキリ自由詩517-8-17

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