脱ぎ捨てられたパジャマは
丘にあがった溺死体
夜に見つけてもらったら
生き返る

胸の釦をとめたら
ふくらむ中身
ズボンのゴムは
伸びたり縮んだりを繰り返しているうち
一足早く老いて ....
小春日、
冬がときおり気紛れに被ることのある仮面、
とてもおおきな、
あしなが蜘蛛は、
その翌日、
いち早く訪れた、をよそおって、
まるで春そのもののように壁に張りついている、
けれども ....
節分の豆まき用の
落花生

結局
「鬼は外 福は内」は
やらずに寝た

今夜
ウィスキーのアテに
落花生

パキッと割ると
左右に分かれて
一個ずつ

なんだか
悪 ....
わたし、おばあちゃん

しわしわの手でゴミを拾って
かさかさの足で猫をどかす

風邪をひいても病院に行かない
薬の方がよくないと知っているから

テレビはつけないことがない
つけない ....
雨に打たれて
風に吹かれて
私は流れゆく時を
泳いで、泳いでゆく
なつかしい
夏の匂いのする
青魚の一匹
空がしろい
すいこんだ冷気が
肺の中で氷の花を咲かせる
灰色の細い梢
音もなく羽ばたいていく黒い鳥影
半分凍ったお池で
蟻がスケートする
泳ぐ金魚はめまいに似た残像

時はふりつもる ....
 
 風が金管の旋律になって
 とうとうと胸を揺さぶり
 東の空を見あげると
 青白く輝くいちばん星

 電線の陰が夕闇に消える
 鈍色の舗道
 星になれない
 タワーマンションの窓 ....
朝、
スマホに
目玉焼きを
載せ、
すりおろした
人参みたいな気持ちを
他人事の
引き攣った笑いで
軽くはじく

寝癖のついた宇宙服を脱ぎ、
縞々の制服から
パジャマに着替える ....
僕と君をつなぐもの
そんなものないんだ
たださよならだけが
胸のなか
悲しいふりをして
笑っているつもりでも
まだ涙は出る
君だけは
君だけはそこにいて
{引用=
― 大人になったら、
 
  雪になって
   母さんのように空を
   飛びたい・・・


粉雪が舞う 
雪ん子
少女は、眩い銀の髪、
白い肌が愛らしい子に ....
涙みたいな朝だ
誰も知らない海辺
静かな心臓の音
琥珀色の朝焼け
生まれたばかりの今日に
口づけをする
おはよう
みんな死んでしまった
豊かな暮らしを求めて
みんな逝ってしまった
 ....
ほんの薄皮一枚で
世間と隔てられている
私の中の迷いの森では

樹々は喜びにさざめき
鳥は哀しみをさえずり
花は悩ましさをささやく

誰も見ることができない
私の中の迷いの森の
 ....
布団ごしに
差し出された 夫の手

腕ずもうするみたいに
握ってみたら

涙が 溢れてきた

体の中で
飽和していたものが

やっと
機を捉えて
流れだした

そんな ....
 わかい母の呼びかけに首を振り
 父の実家のお座敷で小走る
 ニワトリの様な女の子
 おむつが外れてから
 便意を我慢してしまうクセのついた子の
 浣腸でひとそうどう

 陽のあたる縁側 ....
名前のない
ゆらめく魂が

夜の端で
少しだけ、
寝返りを打つ

遠くで
赤い灯がまわる

火元はもう、
地図と一緒に燃えたのに
残酷な温もりだけが、
まだ配られている

 ....
僕たちのそれから

ひろい校庭の隅で三人は黙り
未来の形を小石で描いていた
消しゴムほどの 確信だけが
石灰線の先へとつづいていた

君は 遠くを見過ぎる癖があり
友は 笑って 現実を ....
大好き
どちらかというと好き
どちらかというと嫌い
大っ嫌い
どちらでもない
わからない

迫り来る選択枝から
必ずひとつ選んで
枝先に向かって
背中を押され続けてきた
やが ....
寒さで遠くまで行くのが面倒になった
テレビでは車でのがいしゅつはお控えくださいと言っている
静かに過ごすのが良さそうだ
言い訳しなくても環境が行動を決めてくれる

布団に潜って夢の続きを見る ....
日本社会において、政治と国民のあいだに宗教的価値観や組織が介在しているように見える場面は少なくない。この指摘は、特定の宗教や信者個人を非難するためのものではなく、社会的問題がどのように処理され、どの段 .... 街の灯も 音のない雪。


歩幅をかえることのない
繰り返しの日々に
息を潜め

あからさまな
白い息に
暖くもりをもとめる夜


夜の戸の音は控えめで、
永くな ....
きみ、
ゆるふわの、
お饅頭さん、
見ているだけで、
ほんのりと甘そうな、
おさげ頭のお饅頭さん、
その笑顔のとぉーってもカワイイ、
まるで白いまんまるの生地に、
切れ目が入っているか ....
地下駐車場を上がると
青空の下
広大な うずまく雲

──紛れもなく 雪雲だ

冷えた頭と
落ち着かない心臓

ただ
そう認識したと
ひとりごちる

突然の別れと
止ま ....
人はみな、誰かによりつく
ひとりがこわいんだろ

わかっている
わかっている
僕は
誰の声ももう

あと一押しで
こわれてしまうなら
君はどこにいく

雪に吹かれていた
傘も ....
ふわん ふわん
つい手を伸ばしたら
雪をつかまえた
すぐに
手のなかでほどけて
水になった

死んだら雪になって会いに行く
そんな人を
うっかり
水にしてしまった

半ズボンを ....
雪の中を走っている
肺の中まで凍りそうな空気を吸い
自然と出た涙が目の周りに凍りついている

ゴールがどこなのか
真っ白で見えない

正しい方向へ向かっているのか
真っ白でわからない
 ....
起きたらいつも暮れ
たたずめば
側道や新幹線の高架下
結晶が
交差点まで
しんしんと

稜線も
いつかの国境線だったように
揺れる椅子が揺れている
隣町の ユニクロで
スウェットを僕は買った いつも狙っていた
本屋の前にある いつものユニクロで 
スウェットを でも その 場所の
好立地のしたたかさ


昔はユニクロは 
そんなに ....
夫は
思っているより
優しい人かもしれない

今朝
お椀をひっくり返し
自分のお味噌汁が
ぜんぶ無くなった

しかたない、と
食パンを齧る

不意に夫が
「ほい」
自分 ....
白に近いけれど
白になにかを足した色
冬のかなしみ
それはとても重くて
或いは軽くて
ふうわり
もう何年着ただろう
これから何年着るだろう

冬の終わりの儀式
洗面器のあわぶく
 ....
{引用=


雪でございます

ひとり男が、泣いておりました

昨日のそれは、
容赦のない吹雪 誰も、
その仕打ちを じっと
かみしめておりました

山の機嫌をそこねた
地吹 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(4365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パジャマ- そらの珊 ...自由詩626-2-5
立春前- 本田憲嵩自由詩826-2-4
落花生を割る- 花野誉自由詩13*26-2-4
老婆心- やまうち ...自由詩5*26-2-4
りんねー- トビラ自由詩3*26-2-3
冬のいろ- そらの珊 ...自由詩15*26-2-2
青星- リリー自由詩7*26-2-1
遥か彼方- atsuchan69自由詩12*26-2-1
これから僕らは- douche自由詩226-2-1
雪子- 月乃 猫自由詩12*26-1-31
みな波なみなみの涙か- トビラ自由詩5*26-1-30
迷いの森について- 夏井椋也自由詩1226-1-30
臨界- 花野誉自由詩18*26-1-28
トイレトレーニング- リリー自由詩12*26-1-28
透明な残火- atsuchan69自由詩17*26-1-27
僕たちのそれから- 足立らど ...自由詩8*26-1-25
とおりゃんせ- 夏井椋也自由詩12*26-1-25
休日夢出勤- 自由詩9*26-1-25
宗教的言説と「媒介」の構造について- atsuchan69散文(批評 ...8*26-1-25
雪男- 月乃 猫自由詩1326-1-24
お饅頭さん- 本田憲嵩自由詩1126-1-24
雪雲- 花野誉自由詩12*26-1-23
いつか海を- douche自由詩5*26-1-23
さとう- そらの珊 ...自由詩9*26-1-22
真っ白- 自由詩6*26-1-22
- wc自由詩9*26-1-21
ユニクロの服で- 番田 自由詩226-1-20
半分くれる人- 花野誉自由詩12*26-1-19
アイボリー- そらの珊 ...自由詩13*26-1-19
雪女- 月乃 猫自由詩1126-1-18

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