洗濯機原始の海はこんなかな


誰置いたプリンタの上にコロッケが


結露した窓にトマトと書いてみる


掃除機を撫でているうち日が暮れた


お布団を取り込みはんぺん買いにゆ ....
薄桃色の貝殻
蓋を開けるまで
固く身を閉じている
指の先がはいらない
貝の根元の
薄い毛を撫でる
息をふきかける
声をかける
唇で吸う
貝から液がもれる
蓋が少し開く
指であける ....
仲直りの握手をしようと右手をだすと
喧嘩してないけどと 夫も手をのばす
二時間飲み放題に行って
飲めるだけ飲んで来て吐いて
なんにもならないじゃないかと大喧嘩
のはずだったが 記憶がないらし ....
届かないところに百個呼び鈴が


対岸で家が燃えてる渡し守


トランプを男と女に分けなさい


食洗機生きてたものの音がする


豊胸手術する人魚姫二十歳


おじいさ ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの

日常がすべて散文的だとは限らな ....
お風呂の電球が切れたので
薄暗い中お風呂に入る
いつもより念入りに
身体を洗い
身体を流す

匂いが鮮明だ
シャボンの匂いをくんくんする
お湯に浸かりまるまると

どこか遠くの知ら ....
私のもとへ下りてきた天使の君へ



私からいつまでもいつまでも変わらない愛を詠うよ



あなたがどれほど成長し私の手から離れても



思う気持ちは変わらない



 ....
もみあげの
はしっこをつまんで
ちょりちょりならす

くしょんと晴れる
寒いんだか暖かいんだか
どっちなんだか

そろそろひょっこり
蕾がふっくら
はにかみはにかみ

耳たぶを ....
こんなに気温が下がった日は
手袋をしていても指先
かじかんでいる

足早に歩いていく
肩を丸めて

我が家まで
あと半分のところ
自動販売機の光がポッと点っている

コインを投入 ....
七歳のみーちゃんが
やっと乗れるようになった
練習した甲斐があったね

ぼくは思うんだが
中高年の足腰の衰え防止に
一輪車はいいんじゃないか

イオンの売り場へ行って
人目を気に ....
一年生と合同で走った
スタート直後はなんと最下位
結果は三十九人中で三十番

「二年生なのに情けない」
パスタランチを食べながら
お母さんとお婆ちゃんが嘆く

「十人ぐらいぬいたよ」
 ....
陽が昇っても輝かない塵

偉人の言葉も滑るクレーター

あり地獄程に底なし

  月面裏の刑務所
  術を奪われここへ来た

彗星を何度も見 酸素なくとも生きているのを知らせた光
 ....
春は来るのだろうか
3月も末になるというのに
天気予報に雪だるまのマーク
しかも まるまる大きな雪だるま

ごうをにやした農夫は
苗を育てるハウスを建てる場所の雪を
除雪機で吹き飛ばした ....
のっけからもう
激しいのなんので
いつも街にやってくる
サーカスのテントが燃えている

さんご礁のように街は
雪と夜で静か
人と噂で秘か
道行く人たちの背中に
ひれがあるけど内緒
 ....
波うちぎわをみていた
よせてかえす、
よせてはかえす波のふち
足をあらい
かぼそい時を分断し
つまらぬ生きものを
生かしていた

視線をあげて
ふと見た
あかるくあおい
水平線
 ....
心のある場所をさがす
頭じゃなさそう
顔じゃなさそう
体でもなさそう
でも体の外にもいない

どこだろ
頭の上かな
みえないから わからない
言葉にもいない

どこなの どこなの ....
雑種の黒い犬を飼っていた
足と耳のさきっぽが白い犬
散歩もご飯の世話もブラッシングもわたしがしてた

学校から帰ると
尻尾をふってぴょんぴょん飛びついてきて
ハッハ言いながらどこまでもつい ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
お祭りなので
顔を汚くしていた

ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう

青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって

作業台の上にはつねに
いっぽんの薔 ....
ぼくは沸騰するスープである
ジャガイモが崩れていく
ぼくは真っ赤に茹で上がる毛蟹である
苦しさに前脚を伸ばして泡を吹く

底から熱せられていて
二重の蓋がかぶさる
重くてもちあがらないで ....
煮つめられた、ような
まよなかのにおいを
くたびれた寝床で嗅ぐ、遠いこめかみの痛み、ディスプレイの照明を、受けとめ続けたせい
おとなしい雨の日の
波打ちぎわみたいな間隔で  ....
割り切っている
良くも悪くも割り切るのが早い
僕は

公式なんかすっ飛ばし
一か八かの
答えだけ弾き出す
便利な簡易計算機です


愛してました
哀しみました
落ち込みました
 ....
ゴルフ焼けしたいい親父になった
今では大阪の営業所長さんだ

―僕らの音楽を理解してくれる人は
 この広島に一人か二人ってところだ
 だけど これだけは確実に言える
 僕らは凄いことを ....
小学生から高校途中まで、住んでいた家の庭の思い出です。
果樹や花木が色々植えてありましたが、梅は2本ありました。2月のまだ寒い頃につぼみがふくらみ始め、もうすぐ春が来ることを教えてくれます。黒い木肌 ....
新居への、
家具や家電の配送も、
なかなか日程合わせも大変なもので、
どうやら、
妻ともども引っ越すのは、
3月も終わりになりそうな気配だ。
花粉で目がかゆい。
今日は仕事帰りに寄席へ行 ....
なんだか
うれしくなる
ぼくの
なかから
ことしも
にょきにょき
新芽が
でてきたから
なんだか
なんだか
うれしくなる
ふろに
はいることが
ひとしごと

さらを
あらう
ことが
ひとしごと

あした
おきる
ことが
ひとしごと

いきを
することは
かろうじて
しごとでなくて

 ....
詩などの投稿掲示版を利用させて頂くようになって
十年くらいになったのだろうか。
ほんとに無料で投稿してもいいの? 好きな詩に投票?
ポイント? 感想は書きたいけど ポイントなしだと
がっかりな ....
仄暗い廊下に時々夜の天使のように
夜勤看護師が羽ばたく
世の中で最も偉大で逞しい美しさが
老人達の
人生という点滴を
繋ぎとめにゆく

また鳴るナースコールは誰のための
子守唄なのだろ ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこら中- ふるる川柳5*12-4-3
貝にささやく- 殿岡秀秋自由詩612-4-1
おはたし- 砂木自由詩12*12-4-1
呼び鈴- ふるる川柳11*12-3-30
詩の時間- 梅昆布茶自由詩2512-3-29
お風呂の電球- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-27
いつまでも- 桜 歩美自由詩4*12-3-26
耳毛ふさふさ- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-26
冷たい指先/暖かい缶珈琲- kauz ...自由詩4*12-3-25
一輪車- 壮佑自由詩13*12-3-25
マラソン大会- 壮佑自由詩5*12-3-25
月面裏の刑務所- 朝焼彩茜 ...自由詩312-3-25
くれる_しろ_あかく- 砂木自由詩12*12-3-23
下手にすみれ- ふるる自由詩6*12-3-22
望遠- つむ自由詩6*12-3-19
はいっ- 砂木自由詩11*12-3-17
ちろ- ふるる自由詩10*12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
捨てる- ふるる自由詩10*12-3-15
二重蓋の圧力鍋- 殿岡秀秋自由詩912-3-15
1/2_A_Loaf- ホロウ・ ...自由詩7*12-3-14
散、割ることの、誤- faik自由詩13*12-3-14
友人- 壮佑自由詩17*12-3-12
冬の遊び- ふるる散文(批評 ...5*12-3-10
遊ぼう、朝が来るまで- はだいろ自由詩6+12-3-8
- 草野大悟自由詩1*12-3-6
グリムマール- 6自由詩512-3-5
真_機能- 砂木散文(批評 ...10*12-3-4
夜の病院で- 梅昆布茶自由詩1212-3-4

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