暗い自分をかくせず だれかにみてもらうまで
はかないでいるんだ あのズボンを

右からいれて 白くなって
自分だけ思い出して 

あの人を守ろう だけど白くなって 脳みそが
脳みそが心と ....
りんご畑の中にある家は
白い雪にくるまれて
ここから見えるのは

車庫の屋根の雪下ろしは
小学生の時の楽しみだった
冬休みともなれば一階を埋め尽くす積雪に
よじのぼり一人前にスコップを
 ....
大きな森の
地面に降りた
耳をすますと
聴こえるのは新しい年の風

さて、街の写真館では
カメラが売られていた
フィルムもそのまま
何が写っているのかは
謎のまま

さて、飛行機 ....
体が渡っていく
時というものをとらえている
内で揺れている思いは
木霊のように 降りている

次のよりどころはあるのだろうか
でも先の事を知って なんになる

ところどころに私が居る
 ....
道端に 雪をかぶって
うち捨てられた人形は
さぞや寒かろ さみしかろ


あの日も
おなじくかがやいて 
うなる風に 耳をすませたら
ぼくがぼくであるための
拍動の 確からしさが
 ....
寮生活をしていた頃の事
玄関に来てくれと伝言がきた
同じ部屋の同期入社の子が大変だという
数名のいつものメンバーが見に行くと

大きな台車に 彼女がぐったり横になっている
歩けずに 意識も ....
彼の家というものに誘われたのが
初めての クリスマスの夜だった
家族に紹介するというので
料理など持参してみたり
めいっぱい緊張して気を使って
ぎくしゃくと挨拶をすませて彼の部屋に行くと
 ....
君は間違いなく命の恩人であるし
あの頃の僕のモノリスであったし
制作面や生活面におけるスペックとして僕が望んでいる人だし
君の処女性や乙女性
それら全てのバランスにおいて
今までの女性で群を ....
向こうの外にある空から
根を切られて絶えた花達が
小川のように 流れてくる

一本ずつだった者が
根を捜して彷徨って流れ歩く

土を忘れるように
水を与えられ
雨の届かない屋根の下
 ....
通りの中で
立ち竦んだ
何もわからないし
何も言えない
僕が僕を否定し
そんな僕を僕が否定する
そして、肯定する

AとZが
その他全てを脅かす
その方が楽だから。
極端な夢は
 ....
苦し紛れの着地点がどんどん正しい方向に流れて行く
みたいな感じで毎日を乗り切って
一ヶ月に一回くらいは中くらいの事故にあう
それが正しい事故か間違った事故かは知らない
そこから再び苦し紛れに飛 ....
一本の波線を想うと泣けてくる

どこまで行くんだろうと言って泣きじゃくる

待ってくれと言い泣きじゃくる



ここにいながら どこまでも行ってしまう波線よ



ウッホッ ウ ....
みどりの心臓へ

かんねんしろが

にじみいる





(2010・12・13mixi)
人数分目的詰めた高速バス 午前3時をしずかに滑る


自分でもうるさいくらいにきみのことばかりを想う夢でも想う


このバスはしかくい博多 「そうたい」が飛び交う新宿駅南口


新 ....
よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを

石の空にこすりつける
指が汚れて

しかたないとふきとる
雨が来ない

ぱちと さえぎる
空腹の火種

湿りに破れていく草 ....
そこから
中央に
丸い石を並べた
ネックレスのような道があって
豊かな膨らみを二つに分けるような
多分の道
人々がその橋を渡る日もあった
お年寄りとか カップルとか
呼吸のために
水 ....
一次会で帰ると言ったのである
もともとお酒に弱いうえに年である
記憶がないという事もあるので
人に迷惑をかけないうちに
体も楽なうちに帰ってくればいいのだ

そろそろ終わったかな
なんな ....
かなしいときに
ねぎを刻む

そういう物語があったけれど
わたしはじぶんがじゅうぶん青くさい
ことにへきえきしているから
ことさらに平気な顔して大根を刻む
まっしろな朝、まっしろな腕 ....
滲むんだ
薄いピンク色
君の口紅か?
どちらにしろ
落とさなくちゃね
このままはちょっと

笑いながら
手を振ってさ
さよならって。
感傷的になんてならないよ
そんなのは
嘘だ ....
センスが凄いんだよ と嬉々として言う
十九歳の甥は トロンボーンに夢中
目標にしている人もいるらしい
学校時代は吹奏音楽一色で
働きながら地元の楽団で演奏するという道を
まっしぐらに歩んでい ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ

ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
手を添えて
形を感じて
しんとした音が
まだ
残ってる

この腕はまだある
その足はまだある
ただ
あの日はもう無い
厳密に言えば全ては
移ろい
無くなってしまった
ただ
 ....
どうしたらいいかわかんなくて
脳みそがいっぱいにふくらんで
脳みそからあふれた水が
目からでたのだ
だからあれは涙じゃないのだ
わくを滑り こめられてた隙間を
さらして 含んでいた ガラス落下

飛んでいけない底から
落ちるというのに 

割れない
まだ 割られない

居場所に残る 時間
落ちるというのに
 ....
さざなみと待ち合わせの時間だった
薄くなってゆく空とおおいかぶさる雲
淡い紫色とオレンジ色

飛行機の窓から見える雨の気配
寄り添えない事情がある
耳あてに、やわらかい言葉がくっついている ....
祭りの中を絶望しながら歩いてる
まことに不謹慎で迷惑ながら
祭りの中を絶望しながら歩いてる
こんなはずじゃなかった
絶望してるから一人でとぼとぼ歩きたかったのに
まさかの祭りに巻き込まれて
 ....
高校生のころお気に入りの詩集があった
人に優しく、という詩集だった
わたしはその詩集をずっと持っていたかったけれど
あいにく制服のポケットにはその詩集ははいらなかった
わたしにはあんまり優しく ....
豆腐屋で静かに足を洗う馬


さみしいと言う砂壁の砂になる


目がくぼんでゆく穴の中にこども


嫁ぎます重い方のつづら持って


嫁ぎます一番軽い首持って


紙コッ ....
一つ、二つ、と灯りのともっている木の枝

波が君の白い服
星はボタン

細い腕にからまるひんやりしたツタ
暗い緑ですべすべ

沖に流された小瓶の中に丸い光

降り積もるのは君の言葉 ....
あなたは なんの前ぶれもなく 姿を消した
私は おろおろと いつもの金星までのふたりの散歩道を探す  忘れてしまったあなたの名前を呼びながら


一人目のあなたは 地球が好きで 私を連れて毎日 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はな- 十二支蝶自由詩211-1-2
冷たい白でも- 砂木自由詩6*11-1-1
大きな森- ふるる自由詩9*11-1-1
日々- 砂木自由詩5*10-12-31
冬の日の即興- 橘あまね自由詩1510-12-31
雪の降る夜- 砂木自由詩6*10-12-30
昔のクリスマス- 砂木自由詩8*10-12-26
1:4:9- 虹村 凌自由詩5*10-12-25
ほんとの土- 砂木自由詩11*10-12-19
木は枯れてるし- Oz自由詩410-12-17
日の出まで(そう、日の出まで)- 虹村 凌自由詩5*10-12-16
波線- 八男(は ...自由詩110-12-14
ふゆ- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*10-12-13
やっつ、新宿でおもうのうた- はちはち ...短歌510-12-13
野良- 砂木自由詩6+*10-12-12
夏の公園- いてゆう自由詩510-12-12
さて- 砂木自由詩4*10-12-12
その夜- せかいの ...自由詩1410-12-7
音がする- Oz自由詩110-12-6
今宵_演奏会- 砂木自由詩12+*10-12-5
女川- 真山義一 ...自由詩1810-12-4
比喩だよ- Oz自由詩110-12-4
泣いちゃった- ニュート ...自由詩310-12-3
ポケットに_両手を- 砂木自由詩5+*10-12-2
空を追って- ふるる自由詩7*10-12-2
たこ焼きと絶望- 新守山ダ ...自由詩810-11-30
ポケット- ニュート ...自由詩410-11-30
だんだんきつくなって幕- ふるる川柳9*10-11-29
怖くない- ふるる自由詩5*10-11-28
あなた- 草野大悟自由詩1*10-11-28

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