鉱のような
父の服がある
洗ったはずだが
そうは見えない
裏地に牙が
見え隠れしている



















 ....
人の子に似た声の機械が
荒れ野に山と積まれていて
自分以外を呼びつづけている


舌先に燈る火のなかで
ひとりの鹿が会釈する
目を閉じた笑み 風の音
水のにおい
 ....
鏡に飛び散る
灯りの欠片
黒の駒 黒の盤
目から胸から
誘われる水


想い出したように
音は湧き上がり
忘れたいかたちに
曇は泣きはじめ


うたも光も ....
清浄機ゼロ距離放屁で激起動


尿道の痛みと放屁の描く軌跡


放屁から放を抜いたら屁屁屁の屁


仕事中放屁はいつも風のなか


大怪獣もでんぐりがえる放屁す ....
暑い8月さなか
フラダンスレッスンの見学をしていて
ほとんどがおばあさまなんだけど



ご挨拶
足元や腰
肩から指までの動きが
たおやかでおだやかで
いつまでも見ていられる ....
いっそ誰かに成りきってしまえば楽なのかな
と思ってBさんに憑依したら
Bさんも割と悩みを抱えていた

人の表面だけでは分からない泥臭さは
内面を泳ぐまでは分からな ....
白いりんごをのせた皿に薄陽がさしてゐる。

月をたべた少女が硝子の洗面器にそれをもどした。

日が暮れる。わづかに年老いてゆく。
髪と髪が触れ
影になる
風のなかの粉
砕けて光る


ざわめきを登りつめたところに
廃線の花 水に浮く葉
ひとつひとつの滴に残る
まばたきの水紋


打 ....
そんな顔しないで
の、そんな顔がどんな顔なのか私には分からない
特に悲しくも無いのに
悲しいのと聞かれ
特に怒ってもいないのに
怒っているのと聞かれる事が多く
 ....
何度泣かせるのだ と
微笑むほど泣いた
泣いた 泣いた
そして 泣いた


治らない傷こそ生きている証だと
血のついた指で食べつづける菓子
何もかもがほどほどの
すぐ ....
この坂は夏のてっぺんから
少しずつ下ってゆく坂
向日葵や百日紅の花びらのふちで
夏の光が砕け散って
じりじりと蝉は啼いて
またそれがふと啼きやむ静寂があって

日傘をさして
この坂を下 ....
取り出したノートを夕暮れに見つめている
手にして 最初の行から それを見つめては 
手で 時間自体を紐解いたような
光の方へと 時の言葉を読んでいる


何か そして 自分が経験した出 ....
小さな穴を掘ります
小さな夜を作るの
水溜りは何処かに消えた
小さな種子になり
隠れて生きるの

陽炎の中歩けば
呼吸が出来ぬ小魚
みたいに
空見上げられずに
今はまだ
種子にな ....
目をつむってもつむっても
夜は夜に聞こえない
水でできた城が空から
ゆうるりと崩れ落ちてくる


多くの夜が
多くの身体の上に重なり
奥なる声を外に連れ出す
夜を ....
何度も言いかけてはやめてしまっていたあのことを
ついに言う時が来た

あなたは苦しむ能力に長けていて
同情を必要とせず
目は見開いて何かを言おうとする

道端に咲く語る草
肩をノックし ....
台風コロッケ台風コロッケ
買って
台風コロッケ
お家帰ろ

雨降り始めた風吹き始めた
お仕事終わって篭城前夜

台風コロッケ食べよ
お皿山盛り
台風コロッケお食べよ
ビールあけて ....
子どもには夢を描く道具が必要
買い与えるか拾ってくるか
いやいや地面に
自分の指先で描けると言う
子どももいる

できれば描き直せる
鉛筆がいいのだけれど
ちょっと凝りだして
消えな ....
夜風の冷たさ
貼り付いた白
夜の鳥 
夜の赤子


焼け焦げた径
はためく光
見えないものの
においに触れる手


騒がしい白と黒
尾を啄み合う鳥と鳥
地を ....
私の中に
さびしい都がある

そこでは多くの人が行き交うけれど
皆どこかさびしい瞳をしている
そこここで交わされる会話にも
どこかしらさびしさがにじんでいる

街角の光景も
どことは ....
川に降る星は再び昇り
沈む舟を水紋に覆う
午前三時のまばらな夜灯
出来もしない約束の群れ


腕の羽 腕の花
骨の花 たちたちと降り
違えたもの
失くしたふりで 隠し ....
涙で銀の冠作りましょう

誰かのための想いは

赤い傷口でも

黒い憎しみでもありません

密かに綴る

音無き心が

手を繋いで

優しい鈴を鳴らします
綿密に編み込まれた絨毯のように
今夜の気分はどこのどれとも言い難いものだった
沖縄辺りで停滞している台風のせいで
エアコンをつけていてもじめついた部屋だった
アリスが自殺した小僧の尻を叩い ....
ふと
首から
肩にかけて痛みが広がり
ゆっくりと左側が痺れてしまって
頭までぼーっとして来て
呻く事
約三十分

左右に揺すると
音がするようになってしまったので
どうにか成らない ....
日照りが続くと
実感するよ
僕達が
柔らかい機械
なんだってね

えら呼吸を忘れ
体内に海を抱えて
何処へ行くつもりなのかな?

いっそのこと

部屋中を海水で満たしたいな
 ....
生きることに不真面目だから
自称詩なんかに逃げるんだ
きつい現実から目をそらして
ゆるゆるの関係性に逃げ込むんだ

おまえさ
ただの一度でも
自分以外の為に
(人でも神でも馬でもいいよ ....
絶望の川を歩く
希望の虹を垣間見ながら

きらめく星の歌は誰の為?
夢の破片は朝には雪のように
命を想った時から苦しみと悦びを覚えた
愛の言葉が時の数だけ放たれる
別れが歩む度に増えてゆ ....
世界は夜に浮かぶ星
心はあたたかなものを求めるのを止まない
明りのともるところに人はいる
歩き疲れて痛む足
傷ついてもひねくれまいと思う想い
明日を信じる力はなくても
時は受け入れて行こう ....
きみはなにに殺されたのだろう。

この日付、六月二十六日という日付のほんとうすら私はもう忘れつつある。きみの命日そのものだったのか、それともきみが死んだことを私が知った日だったのか。

おそろ ....
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう

おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか

 ....
ずいぶん歩いて歩いて、ひざこぞうはすりきれて足ひきずるようになったよ。
いくど、ここは果ての先だ、と思ったことだろ。

らっぱのみしたワインの瓶、公園のひみつ基地のしたでねむった夜、あったかそう ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3368)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(牙)- 木立 悟自由詩318-9-24
なまえ_ひとり- 木立 悟自由詩318-9-15
夜と姫- 木立 悟自由詩218-9-4
ボンバ屁- 木立 悟川柳218-9-4
乙女たち- ふるる自由詩5*18-8-31
ありがとうの代わりに- 中山 マ ...自由詩218-8-30
日暮- 石村自由詩10*18-8-29
ひとり_言葉- 木立 悟自由詩1018-8-26
慟哭の向こう- 中山 マ ...自由詩318-8-15
ノート(歩歩)- 木立 悟自由詩118-8-15
八月坂- 塔野夏子自由詩2*18-8-13
昔の日記を開いて- 番田 自由詩318-8-13
小さな種子になって- まいこプ ...自由詩218-8-12
水喰み_Ⅳ- 木立 悟自由詩118-8-7
あのことを- ふるる自由詩318-8-5
台風コロッケ- 物川祐治自由詩118-7-29
描き損じラブ- イオン自由詩2*18-7-28
水喰み_Ⅱ- 木立 悟自由詩118-7-24
さびしい都- 塔野夏子自由詩5*18-7-23
水喰み- 木立 悟自由詩218-7-17
銀の音- まみ自由詩9*18-7-3
口先だけじゃどうにもならないよ、きみ- ホロウ・ ...自由詩5*18-7-2
あっても- ねなぎ自由詩218-7-1
えら呼吸は忘れました- まいこプ ...自由詩218-7-1
死ぬ気で生きる- 花形新次自由詩818-6-29
在るには・・- まみ自由詩2*18-6-27
おとぎの灯- まみ自由詩4*18-6-26
きみはなにに殺されたんだろう- 田中修子散文(批評 ...12*18-6-26
気流- 梅昆布茶自由詩1118-6-26
失くしたらくがき帳- 田中修子自由詩6*18-6-23

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