愛すには資格がいるって本当かな
教えてほしい 告白前に

ラブレター 書き上げたなら誤字脱字
偏差値上げて 出直してくる

目に届く 君のラブリー まぶしくて
やっぱりぼくは垣 ....
長い、長いあいだ一緒にいた。
何回も泣いて、何十回も中華料理を一緒に食べた。
何百回もわがままを言い合って、同じくらい抱き合った。

水族館。
おんぼろの原付。
昼間のコインゲーム。
は ....
童貞をなくした夜の湯上がりに あの子の髪は 輝いていた

おっぱいの光と陰にふれてみた
彼女は誰か 別人みたい

けだものになりたくないよ ぼくはヒト ヒトだからねと
くちづけた嘘 ....
つっくりと沈黙する
午前二時
さっき私の刻印は
あの人の部屋に残されただろうか

釣り人の手から
魚はからだをアコーディオンのようにくねらせ
逃げた
そんなふうに
手放したかつての
 ....
昨日をかばんに詰め終えた
坂道 秋の木立 四種類の蝉の歌
清掃工場の煙突と浄水場のタンク
ダンスを始めた稲穂たち
鎮守の丘と用水路
高速道路の高架橋
思い出の風景をぜんぶ閉じ込 ....
    引き潮に雨音が混ざる           
   夏の浜辺
  探せなくなったあの子の
   足跡が消える
    砂に残る蛇模様
   かすんでゆく水平線
  瞳の奥でざざんと縛 ....
文脈を無視して進む身勝手な言葉をぜんぶ君にあげます


寂しいと脳が足りないふりをする
抱かれたいのは骨の奥まで
だれにもある 約束
いちにちいちどの彩りだから
乱暴な手さぐりで朝を
        朝を失くさないで!
テーブルにひとつずつ料理を整えるしかたで
わたしも わたしに埋もれるあなたにも
こ ....
襖を通して
炎の揺らめきが
人々の影を写す
僕は布団にくるまり
隣で行われている
饗宴から
身を隠す

眠りの中
無数の影が
僕を
包み
引き裂こうとする
影達は
痛々しい ....
あの日、あなたは逝ってしまったと
聞いた
ぼくはドーン・グロウの朝焼けを
小さな宝石にして
ポケットにしまった

憎しみは残り続けるかもしれない
しかし、憎しみとはなんと
陳腐 ....
すずめをひいた
会社に出勤途中
青空の下でひいた

フロントガラスからみえた
ちゃんと道の上を横切ったのに
なんですぐ私の車の下に引き返すの
くちばしから餌を落としちゃったのか

あ ....
白とピンクの花が混じりあい
知らない色が茂る

どちらも増えようとして消える
相手の居場所までとろうと思わなければ
変わらずにいられたのに

住みやすい土へ
どちらともなく根をのばし
 ....
もしも車を降りて歩いた道になつかしさがあるなら
初めての土地だというのに二度と行かないというのに
どこまでもありふれた水田の続く田舎道を
よそ者が歩くのは珍しく少し勇気がいったけれど
私は覚え ....
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて


あの日  歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
 あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ .... 虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
小さな蛇のミイラも大雨で流されて
ほっとしていた
蟻に狩られた子蛇
もしかしたら毒蛇の子で
しっぽしか食べられなかったのかもしれない
食べた蟻は死んだのかもしれない
助けを呼ぶように身をく ....
ソーラーパワーを貯める小さな容器
一日中 陽射しの下に置くと
透明な中に太陽が集められて
暗がりに光る

夕間暮れの四隅にそれぞれ置くと
太陽の神殿のようで
くたびれた靴下の足跡も
遺 ....
思い描く
ラブソング
想像する
重さ

月夜に蝉の終わりの羽音
打ち上げ花火の余韻
声を殺して泣く
身体感覚とたましいが
握手する

風が
薄いカーテンをふ ....
夏の日射しが
一匹の蝸牛を
殺してしまった
しかし、
蝸牛は
その死を認識することは無く
魂となっても
殻の中で
踞っていた

外に出るのは暑いから
じっとしているのだ
殻の中 ....
季節風を操作して
思い出を計測するための
単位を探している


藍色の総譜には
奏でられない音符
アレグロの雲の行進
秋の実りにむけて
受け取りきれない
痛みと喜びを
 ....
夏のあの日、
僕らは海岸線を二人で歩いていた
僕はメソメソと泣いていて
彼女は導くように
僕の前を歩いていた
そして
僕らの手と手は
人差し指だけで繋がっていた

夏の夕陽を浴びてい ....
何度言えばいいのだろう

さようならを

何度私に言わせるんだろう

さようならを

これからも

何度言うんだろう

さようならを



さようならなんてたった一回で ....
強い効き目の薬を飲んで
回復しつつある風邪の喉
朝 一息つくように裏の戸を開けると
いやでも見ざるおえない
蟻が捕獲した蛇のミイラ
しっぽは食べて まだ間に合っているのか
あれから一週間に ....
瑠璃色 空がはぜる
祈る子の贖罪がおわって
世界に太陽を取り戻した


水面に満ち足りて
みなぎる光を
トンボたちが拾っていく
きらめいて
またふりまいて
運びきれない
 ....
三角方眼定規で
下くちびるを切った
風が薫って
夏草が
指から
ほどけていった

立体裁断で
ドレスを裁つ
いつだって
晒されぬままの布に
踊り
今はおそらく
泣いている
 ....
かりんとう一袋を手土産に
Mr.チャボ宅に駆けつけた時には
怪人ジャガイモ男 愛称ジャガヲくんは
すでに卓袱台をはさんでチャボさんと差し向かいで
「こんな世の中 守る価値があるんですか」
 ....
あー あっついから
ざぶんと かおをだした

ひふを
うちのナナみたいに
ぬぎすてられたら
いいのにー

ナナは
かしこくて 
おおきないぬだけど
ドーナッツが
たべられな ....
咳がとまらないのは喉を傷つけたからだろう
見えない肉片が腫れているのだろう
小雨の降る中 でも見てしまう
干からびて縮んだ小さな蛇が半分だけ
蟻の巣穴に入っている所
この間 蟻に狩られた蛇は ....
 
 
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた

毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった

言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初恋- 橘あまね短歌510-8-27
すこしむかしのこと- はちはち ...散文(批評 ...1*10-8-27
交わる夜の思い出- 橘あまね短歌310-8-26
アドレス- ふるる自由詩3*10-8-26
夜に歩けば- 橘あまね自由詩910-8-26
晩夏- ふるる自由詩4*10-8-24
眠れない夜の二首- 橘あまね短歌610-8-23
絵画- 乾 加津 ...自由詩4*10-8-23
- Oz自由詩210-8-22
朝焼けの葬送- 真山義一 ...自由詩2710-8-21
けど_でも- 砂木自由詩10+*10-8-19
狩る_闇- 砂木自由詩4*10-8-15
空の端- 砂木自由詩7*10-8-13
夏の完結- 橘あまね自由詩2210-8-10
クマさんのパン屋さんとウサギさん- ふるる散文(批評 ...5*10-8-5
八月の子ども- 橘あまね自由詩21*10-8-2
狩る_トンボ- 砂木自由詩5*10-7-30
リトル_月- 砂木自由詩4*10-7-29
よるのうた- たちばな ...自由詩910-7-27
星々- Oz自由詩110-7-25
思い出の単位- 橘あまね自由詩610-7-24
人差し指- Oz自由詩110-7-19
ありがとう- 桜 歩美自由詩5*10-7-18
狩る__時雨- 砂木自由詩2*10-7-18
夏が満ちる- 橘あまね自由詩1410-7-17
立体裁断- たちばな ...自由詩10*10-7-17
怪人ジャガイモ男、正午の血闘(Mr.チャボ、少年よ大志を抱け ...- 角田寿星自由詩710-7-16
あつい- はるな自由詩210-7-16
狩る_咳- 砂木自由詩3*10-7-15
さよなら二十世紀- 小川 葉自由詩1710-7-14

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