自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?

僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ


詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
深海の音が耳から離れない
何を待ち続けているかは知らないけれど
安っぽい恋の歌に
スピーカーは怒り狂っているように
僕やこの部屋をどんどんとゆらしている

あの子が怪物を見つけたって言 ....
ちいさいなあ

夫の横を
ぴよぴよと歩く君

身の丈が
大人の半分もない

手をあげても
こぶしは頭のすぐ横

君はまだ
たった一年しか生きていない
赤ちゃんだったんだね
 ....
駐車場にやっとたどりつき車を止める
前が見えないほどの雪が降る朝
ライトをつけての通勤
白い雪の中に ぼんやりと光が見える

そういえば昔に ライトを消し忘れて
車のバッテリーをあげた事が ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
 



あなたの詩のそばに

生きることは

あなたのそばに

生きることと同義だ
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
腕から力を抜くには
一旦手を握りしめて
振りながら脱力して
それが在ることを忘れる

考え続けて
不安になったら
安心できる人に話す
日記に書く
言葉で握りしめた後で
考えない ....
私が死んだら
悲しんでほしい
私がもういないことに

私が死んだら
笑ってほしい
私が生きていることを思い出して

私が死んだら
忘れてほしい
生きてるあなたが何よりも大切だから
 ....
凍結する
冬の寒風に身を晒し 、立ち泳ぐ
辺りには静寂が満ちていて
指先から徐々に冷えてゆく

あらゆる感情の蛇口は
かたく閉じて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断すること ....
東京駅構内

3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす

ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす

20cm程前方に滑るしまじろう

し ....
1980年になったと
あの日、テレビはカラフルにうたっていた

パロディでも懐古趣味でもなく
アイドル歌手は真っ正面に
キラキラな服を着て歌い
その後に続いてニューミュージックがかかる
 ....
うみにくると
ふるさとに
かえってきたような
きもちになるのは
なんだろう

こくどうから
ながめわたす
ささーん ささーん

おおきくみえたはずの
うねりが
かたちをなくして ....
雨に揺られながら かりんとうからオチテク甘さ
指から砂糖が見えるよで 舌にしかとどかない
障子紙を破って ストーブまでくるの
乾いてない防寒着を いつまでも着ている
持つ指は 離さないで甘みに ....
入学したての小学校の教室の机に
ひらがなで名札がついていた
その席に座ったら
ひとりぼっち
と風がささやいた

家に帰ると
オコちゃん
おやつがあるよ
と母に呼ばれる
近所の子ども ....
林檎の花は雪色 蕾は朝焼け
雪に枝を折られながら
木を裂かれても 根は雪を吸う

発芽し実になる芽の成る術を
同じく過ごし 来年の芽は待つ

芽が実になるのは二年越し
熟成は枝から始ま ....
いつか煙突みたいだと言われたような

紫煙に囲まれた部屋で
背中にくっついたソファの表面を剥がしながら起きる

いらいらしたりそわそわしたり

なぜこのようないったりきたりを繰り返さねば ....
反社会的勢力どころか
完全に体制順応型で
サラリーマン生活30年間
上司に楯突くことなんて
一回もないし
逆に後輩に意見されても
うんうん頷くだけの
後藤さんのお父さんが
リストラを機 ....
ぼくのこころに根をはって
大きくなった老木が
公園の散歩道をゆく

墨絵のような老木から
枝が生えて
格子状に柔らかく伸びて
その先に花が咲く
躑躅の紅い花
ハナミズキの白い花
菫 ....
夜とともに減っていく
時間を受け付けないけものたちの
踏みしめた道がまっすぐ見える

悲しみはすべて
地下鉄を通る行き場のない風に送り
手のひらに
季節のない球を乗せて
鳥からの便りを ....
何か自分に
とても
くだらなく、
そして
やさしいことを
してあげたくて
3歳児が寝静まってから
缶ビールとスナック菓子を用意した
酒は苦手で飲めない
けれど
時給ベースの仕事で
 ....
硝子の割れる音がした


誰かのこころまで押し入りそうな路線図を
複雑な顔をして見ている

ほっと息を吐いて本を閉じるその仕草が大好きで
マグカップの上の蜃気楼から
図書館まで続く遠い ....
木をおおい 木になりかけた雪は
風に 陽に 重力のため
地面へ 水へと おちる

おちない雪は 木を裂く
重すぎて 硬すぎて
木を潰す

溶けて吸い込まれるしかない
雪の木  
ぼくが朝に来るたびに
遠景にある像がわずかに
動く気配
それをモアイ像となづけて
毎朝
位置を確認する
いつかぼくと一体になるために
近づいてくるのだ

事故のときには
重い像が空 ....
心の言葉と 言葉の心
写し身流れ 姿はともる

おりごとの戸の 金具は錆びて
つけかえる鍵 やがてはつきる

のぞきこむ目が 目隠しをする
指文字が消す しめった曇り

息吹きかけて ....
朝起きたときに
眼の前に浮いている
小さくて透明な玉に
息をふきこむ

ふくらんでいく玉の
縁をなでると
中に
今日が観えてくる

三つのことをしよう
妻と買物にいって
郵便を ....
おやすみなさい
今日の日は過ぎた
明日は親知らずを抜きに行く

二週間前に予約して
あっというまに
今日が来た

虫歯になっていますから
治療したとしてもどうせ
使いみちのない歯だ ....
木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
背中に杭がささる
子どものころはそのまま
小学校に行った
人には見えないので
痛みをこらえている表情を見せなければ
だれにもわからない

休み時間に追いかけられて
プロレスのヘッド ....
「朝」という字の月の彎曲に
僕は腰掛けている
朝になれば月は消えて
その先のことはわからない

味ノ無イ、がむヲ噛ンデルヨーナ、人生ナノ
ランドセルをしょった姪っ子が口を尖らす
学習院型 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ももっちい- ichirou自由詩9*14-1-27
明後日は眠る珊瑚- カマキリ自由詩214-1-27
小さいけれど大きいもの- 小原あき自由詩3*14-1-23
雪と車- 砂木自由詩11*14-1-21
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
まる- 自転車に ...自由詩514-1-19
ベスト- ふるる自由詩13*14-1-16
悩み過ぎないためのレッスン- 殿岡秀秋自由詩514-1-16
私が死んだら- ichirou自由詩6*14-1-15
_冬静_- 小林螢太自由詩14*14-1-12
しまじろうは大丈夫かい?- ichirou自由詩20+*14-1-8
1980- うめバア自由詩914-1-4
うみ- 佐野権太自由詩9*14-1-4
ミュウ_トーン- 砂木自由詩10*14-1-1
二つの名前- 殿岡秀秋自由詩1214-1-1
ゆ木- 砂木自由詩16*13-12-29
眠魚より- カマキリ自由詩213-12-26
後藤ファーザーPARTⅡ- 花形新次自由詩213-12-25
宝物 - 殿岡秀秋自由詩7+13-12-15
拝啓ハッブルより- カマキリ自由詩213-12-11
くだらなく、やさしいこと- うめバア自由詩2513-12-9
ねえ絨毯汚さないでよ- カマキリ自由詩713-12-5
ゆく木- 砂木自由詩8*13-12-1
死のモアイ像- 殿岡秀秋自由詩1013-12-1
指_タクト- 砂木自由詩14*13-11-24
シャボン玉- 殿岡秀秋自由詩513-11-15
おやすみなさい- Lucy自由詩20*13-11-5
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
心に杭がささる- 殿岡秀秋自由詩713-11-1
月の跡- りす自由詩12*13-10-28

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