高校生が、飲酒したといって、
それが悪いとか、
言いつけて、それがなんだというのだろう。
ぼくは、どうでもよいことだと思う。

芸能人が、暴力団とつきあったって、
それが悪いとか、
 ....
真夜中のきみの痛み
どんな言葉も選べないから
表情だけを送り
そして
きみの表情を受け止める

時間差と記号
最小限の情報のなかに
くのう、なきがお
そして、きみの
ありがとうを理 ....
あさこは
朝男の
肩にだかれて
しあわせ
という色を
はじめて知った

あさおは
朝子の
肩をだいて

という色を
はじめて知った

ひゅぅ ひゅぅ
ひゅぅ ひゅぅ
 ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
しをかいている
ゆうこくの
まどべで
しをかきむしって
ちがすこし
にじんでいる
いたくはないので
うたいます

にじがでていた
ひるまの
なまぬるいくうきを
ぬぎさって
 ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど

わたしたちは
はじめからひとつなのだ

それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった

ひるもよるも
きせ ....
冷たく懐かれた
幾星霜の旅をさまよってたどり着いた

流れ星の
ふる夜は

君の面影をやさしく
思い出すだろう

この世が無常な
仮の宿りだとしても
僕は永遠に
手紙を書き ....
たわむれが
咲いて、
さい


羽のかたちで
だまりこくって

子どもはそれを
真似して
つづく



 いのり、だね

 放つかたちの
 閉じない
 ひ ....
扇風機がこわいという。

そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌するという。

しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気があ ....
おばちゃん 忘れ物だよ と
玄関から 姪っ子の アッシュが
車に乗り帰りかけた私に叫ぶ
四歳の女の子が 握りしめてきたのは
実家の回りに茂る草をむしって入れた
透明なビニール袋 ふたつ
は ....
カラのコップに残る
冷ました 後の氷

気体になって 闇になり
朝方から 光に変わっていく

眼から光は入り
指先から 出ては
小さな声で笑う

寝癖で まとまらない髪の中
 ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる

屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる

傘から ....
フェイストゥフェイスで
かるめのばりぞうごん
セックスの前戯だよね、わかるよ
フローリングはクーラーが効いていて冷たい
綺麗なお墓みたいだ
そこでぼくらは同棲生活を演じてままごと ....
用意

出来ました

丈夫な紐と
足を乗せる台と
遺書を書くための
紙とペン

紐を
電球の傘にくくり
丸いわっかを
下の方で作る

準備万端

そして
遺書 と言 ....
送れないメール
センスのない文章
わざとらしさだけが鼻をつく

溜め息一つ
膝抱え見上げる
切りとられた夜空は群青

思い通りにならない葛藤
暗中模索
がむしゃらに君を想う
どう ....
ふさぎ込んでばかりじゃ
引きこもっちゃうから

窓をあければ
ひととの縁に恵まれるから

愛ってよくわからないけど
情なら大体わかるから


もし私が病気じゃなくても
いつか立ち ....
青空から
おそわった言葉を
思い出せずにいる横顔を
やわらかく演じたら、

気まぐれな風たちの向こうに
緑はあふれて、
揺れている



 たいようを
 描きつづけるこ ....
線路の向こう
ビルの谷間の三角地
そういう辿り着けない場所に
オレンジ色のコスモスが
揺れている

ささやかな風景は
しかし、すぐに電車の音に
塗りつぶされてしまう
それでも
元気 ....
14時の白昼夢に
ひっきりなしにおとずれる一期一会たちを
欲ばりな身体がぜんぶ受け入れようとして
はちきれて
あふれていくものを追いかける
追いつけないのはわかっているけど
手をのばす
 ....
夢の中に美人女優が現れたので 
ふら〜りと吸い寄せられていったら 
ぱっと姿が消えて、目が覚めた。  

隣には、妻が小さい{ルビ鼾=いびき}をかいていた。 

起き上がって、ソファに腰を ....
あまりにも
咲き過ぎているから、と
たんぽぽを抜く

紫いろの可愛い花や
可憐にしろい小花の群れは
そのままにして
たんぽぽを抜く


 たんぽぽは
 花、という肩書きを剥が ....
光は
空を見ている
いつも。

風と遊んでいる
こどものころから。

ところで、
と、言うのだ
光が。

ところで、
ワタシヲ
ウゴケナクシタノハ
ダレ?
ね、だれ? 
 ....
鎖につながれたまま
ぼくは海へと落とされた

からだが腐敗していくよりも
錆びついてしまうような、
そんな気配が恐ろしくて
頑なに
ぼくは目を見開いて
泳ぎ去る魚のひれなんかを ....
LUCi
cicada
なつのせみたち
なんでそんなないてんだ
おれはかなしくもなんともない
セミはさ、
あれ、
したくてないてんでしょ
でさ、
あいつの声さ、ちょっとイイよね
と ....
背中が痛いよ
見上げればお月様
おなかが重いよ
だから
筋肉を伸ばしたり縮めたりするよ
今夜も
夜を着て

招けば水が湧きいずる
鏡に立木や鷲をうつしながら
わず ....
たったいま
この詩をよんでいる
あなたがきらいです

わたしに言われて
どきっとした
あなた
名前はなんと
およびすればいいでしょうか
あなたの名前は
あなた
ではないはずなの ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
僕の孤独な情念の炎が
語るべきことばの切れ端たちを
のこらず灼いてしまうので
僕の口からこぼれだすのは
いつも色違いの灰ばかり。
灰ばかりです。

両手の手のひらいっぱいに
灰を差し出 ....
がらんどうの僕の胸に
柔らかにきみがふくらむから
メールではなく
涼しい便箋の手紙を送ろう

ああ、住所をしらない
しらないから
ギクシャクしちゃう
もっと練習しておくんだった
いろ ....
どこへ行こう
あなたとはなれて
ひとり

さびしいよ  オレ 単身赴任
と、言ったら

みっちゃんも
さびしい
と、
涙をいっぱいにたたえて
うごかない体をふるわせて
白く
 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つぶやかない- はだいろ自由詩211-8-25
あかい蛍- 佐野権太自由詩4*11-8-24
アサガオ- 草野大悟自由詩4*11-8-23
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
しいている- かんな自由詩7*11-8-20
ひとつ- 小川 葉自由詩711-8-19
憧憬- 梅昆布茶自由詩711-8-19
水の枝- 千波 一 ...自由詩5*11-8-18
君よ。- 草野大悟自由詩2*11-8-17
ち_よ- 砂木自由詩7*11-8-16
夏の実- 砂木自由詩9*11-8-15
雨の溜め息- 殿岡秀秋自由詩711-8-15
木洩れ日の数え方- ねことら自由詩111-8-14
日曜朝、七色カフェにて- ぶるーび ...自由詩411-8-14
『彗星(コメット)』- こちらに ...自由詩2*11-8-14
- Wasabi 自由詩411-8-13
窓越しの嘘- 千波 一 ...自由詩7*11-8-13
なんとか水曜日まで生きてきました- 佐野権太自由詩11*11-8-12
35℃- 橘あまね自由詩811-8-11
妻の寝顔_- 服部 剛自由詩511-8-11
たんぽぽ日和- 千波 一 ...自由詩6*11-8-11
負けない- 草野大悟自由詩3*11-8-10
ブルー、もしくはブルー- 千波 一 ...自由詩4*11-8-10
きれいなしょんべん- 水町綜助自由詩511-8-9
夜を着る- たちばな ...自由詩1911-8-9
あなたというあなた- 中川達矢自由詩19*11-8-8
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
- 橘あまね自由詩11*11-8-7
お願いジュール- 佐野権太自由詩5*11-8-6
泣く光- 草野大悟自由詩5*11-8-5

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