春の、ほどけた日溜まりのなかで
そよそよと吹く風の流れを、産毛に感じ
周りから、朝露で蒸れた草木の香りが漂う

ゆらゆらと、揺れる、かげろう

その、見えないところ
沢山の透けて、輪郭の ....
世の中の気に入ったものすべてを集めることはできないが
ときおり巡り合う素敵な情景や言葉を僕の何処かにスケッチしておこう

ときにはロボットが生産ラインで溶接した鉄板でできたちいさな車で風 ....
そこそこイケメンがほんとうのイケメンなのに、女の人たちは信じてくれない
なぜだろ
髪の乱れやすい季節のせいだろか
排卵日なのだろか

そこそこきれいな人をほんとうにきれいだなと思ってるぼくは ....
ここにはもういなくなってしまった

ひとたちが

ときどき浮かんでくる


そのたんびに僕は

夕焼け 夕焼け

って詩を書き始める




いないいないばぁ
 ....
ここは たくさんの人たちで、 あふれかえって、あっというまに、 背中から なぎ倒されるんだった。 広場に、
キミはいない。わかっていたこと。
祝杯をかわすのは 性じゃないんだな。


僕ら  ....
誘った君が突然「まだ早い」と

引き返して行った 扉は開いたまま



君の言葉の意味を確かめられないまま

日々を重ねた今でも 思い出せるだけ



溢れる涙も 打ち ....
呼ばれ
現われ
戻れなくなったものたちが
一心不乱に花を愛でている


なびくはずのないものがなびき
冬はひとたび その身を隠す
鏡のなかを
動くきざはし


 ....
野良猫を飼っている
すごく矛盾しているのだけれど事実なので仕方がない

ある日ベランダに出ると
エアコンの室外機のうえに
猫が丸々とおさまっていた

冷蔵庫を漁るもめぼしいものがなく
 ....
紙屑にはできなくて

飛行機で飛ばそうとして

すでに折れてしまった翼じゃ

真っ直ぐに落ちてゆくだけ

そんな時 いつだって

拾いあげて

広げたら 濡れていて


 ....
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
まもなく二番目の月が終わろうとしているこの星
の如月または衣更着のもう一枚羽織りたいくらい
の夜の気温の東アジアの日本の東京の定温は何度
ですか十八度くらいかなってそれはどこかの月の
平均です ....
かおりちゃんは、まだおねむです
おんもはまだ少し寒いので
あったかいくまさん柄のお布団で
微睡んでいるの


はやく、あったかくなあれ


かおりちゃんは夢をみています
おかあさん ....
インスタントラーメンと目玉焼きぐらいしかつくれなかったが
いつしか肉ジャガが美味しくつくれるようになってしまった
かぼちゃの煮物と筑前煮と筍の土佐煮にきんぴら

変化は世の常ではあるが妻と離別 ....
氷の上の雨
滴の上の紋
霧散 飛散
穿つむらさき


誰も乗っていない列車が
真昼の原を分けてゆく
集まる音
緑と無言


地の午後は昇り
空の午後は去る ....
大勢の人の中にいればいるほど
不出来な部分に痛みが走るけれど
結局は弱音を吐けない
無作為に弱みを見せる意味も見えない

あなたと出会った頃のぼくは
お出か ....
ぽわるとももる
てをつないで
じこくのもんを
くぐった
みじんこの背中の
羽根のすきまで
もんばんは
昼寝してて
きづかなかった

ぽわるとももるは
それにもきづかず
走った
 ....
静かな朝六時東の空から

水平線から色づいていく

まばらな客乗せた一番列車

誰ひとりこの瞬間を

眺めようとしないで

この美しさも彼らにとっていつものことなのだろう

コ ....
おそく
お酒飲んで酔っ払う
乗り、過ごし
ここはどこだ
駅、空っぽ

歩くか

何飲んだっけ
ウォッカを…
ちっちゃいグラスにレモンとお砂糖乗っけて
ていっとあおったな

知 ....
真夜中が近づいてきて

瞬きするたびに 目はでっかく

早く寝なさいと 怒られては

小遣いで買った 片耳イヤホン



枕元に置いた

録音できるラジオ

今日こそ 最後 ....
光をまぶした冬の家から
粒の拍手が夜へ昇る
色 かたまり 分かれ 分かれて
まぶたの拍手 かたちまばゆく


鉄や真鍮をすぎる光
追い越し追い越し 消える光
水を追い抜 ....
靴をはく
玄関の外は世界だ
裸足でもいい世界だ
靴はコンドーム
ほんとうはつけたくないのに
つけるのがやさしさだって
諸悪の根源の源泉
掛け流しの社会
靴がなけりゃ
痛い痛い
靴が ....
何が起きても
見てみぬふりをする土地に
しっぺ返しが 訪れる気がする


何も無く
誰も知らない器の内に
ひとつの鈴が 降りる気がする


手のひらの傷に
 ....
ゆあーん

花びら

落書き
三十代の父親が
生まれたばかりの自分の息子を
社宅のマンションの一二階の窓から
投げ落とした


覚せい剤が欲しい実母は
再婚相手の男とつるんで
小学生の娘に
売春をさせていた

 ....
赤茶けたカーテンを捲って覗く
窓のむこうの電柱
電球の切れかかった外灯が
ぱちぱちと
青白く点滅しているのを きみはぼんやりと眺めている
けれども そのように
いずれパチンと爆ぜて
途切 ....
果物の皮
草の波
腹をくすぐる
紙の飛行機


割れてしまう
雪の空
痛みはわずか
銀の柱


通りの名前
風から剥ぎ取り
霧に投げつけ
午後の川となる
 ....
暦ではもう春になったらしい

それでもどこかで雪は降っていて

今日歩いてきた足跡も

夜が明ける頃には真っさらに戻っているのだろう

きっと繰り返す旅の途中下車 いつものように立ち止 ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
この部屋で
あなたの魂の息に触れる
この部屋で
魂の息に触れられる距離で
この部屋の中で
あなたとあなたの横たわるあなたのあなたの体で
触れられる
この距 ....
終わる今日─

退屈な日でした
蒸れた空ばかりがずっとつづいていて
胸もとをぱたぱたさせながら
ヨーヨーを垂らし
駄菓子屋のアイスボックスの底から
メロン味をたぐり寄せ
南極の怪獣を想 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の足取り- 長崎哲也自由詩3*17-3-24
コレクター- 梅昆布茶自由詩1417-3-24
そこそこ- 末下りょ ...自由詩6*17-3-19
いないいないばあ- AB(な ...自由詩7*17-3-18
イニシエーション- キリコ自由詩317-3-18
- 讃岐どん ...自由詩2*17-3-18
果てや_彼方- 木立 悟自由詩417-3-15
ホトチンコスープ- 末下りょ ...自由詩6*17-3-11
紙ひこうき- 讃岐どん ...自由詩4*17-3-11
あなたのせいという- 本田憲嵩自由詩18+*17-3-2
八番目の地球/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*17-2-28
春野かおりちゃん- 長崎哲也自由詩5*17-2-28
Love&Peace&Kitchen- 梅昆布茶自由詩23*17-2-27
変化_またたき- 木立 悟自由詩417-2-26
ぼくの名前- 中山 マ ...自由詩417-2-26
ぽわるとももる- 次代作吾自由詩317-2-26
一番列車- 讃岐どん ...自由詩4*17-2-25
ぱた- ふるる自由詩9*17-2-23
深夜ラジオ- 讃岐どん ...自由詩1*17-2-18
ほむら_あゆみ- 木立 悟自由詩417-2-17
- 次代作吾自由詩117-2-17
ノート(齋)- 木立 悟自由詩417-2-14
平成29年2月13日(月)- みじんこ自由詩217-2-13
断絶- 本田憲嵩自由詩317-2-13
ボトルシップ- 本田憲嵩自由詩517-2-12
冬と祈り- 木立 悟自由詩417-2-11
リピート- 讃岐どん ...自由詩2*17-2-11
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
this_room- flygande自由詩7*17-2-9
Fw:- 末下りょ ...自由詩10*17-2-9

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