歌の缶詰がみつかった
黒く水を吸った
砂浜の海揺れる昼間

味を知らない白い鳥が
つついても 食べられないから
不機嫌に おいていく
黒く夜を吸った
砂風の渦過ぎ去る木陰

のまれ ....
うたいましょう
レモネードのためのレモンを切って
おおきめの翼はえて
少し痛いから

目をふさぎましょう
朝のひかりは
あんまりまぶしすぎるから
おさげに結った髪はねて

バゲット ....
忘れなくちゃいけないんだ。

何度も何度もそう思い込んだら
そうなるようになるから、
苦しくても何しても
とにもかくにも思えばいい。


忘れる。


思わなければ、ずっと。
 ....
論争スレを読んでいて思ったことを書きます。

私は自分が男しかやったことないので、異なる性の気持ち、存在状況とかそういうのがわかるといったら嘘だとは思う。
けど、どんなジェンダーにいてもね、欲望 ....
10年ほど前から、わたしはネットで詩を書くようになった。単純に、保管できる場所が欲しかったからだ。
それから今まで、たくさんの人に出会った。詩を書く人、詩を読む人、両方の人。
彼は、その中の一人だ ....
愛はゆっくり 静かに

ホットカーペットの上の

眠りの中まで夢の中まで

愛はゆっくり 静かに

届いてゆく

ビデオの故障で画像が映らない

お気に入りのムービーをあき ....
 
 
トランプ遊びしてる
息子とカルタで

きっと何か間違えてる
けれどもそれは
それで楽しい

ためしに
どっちが勝ってるの?
と息子に尋ねると
嬉しい
とだけ答える
 ....
そうゆうんじゃない
肌に頬を押しあてて
脈打つ血の
ほんとうの色が浮き出すのを待ちながら
したい理由をききたい
耳もとで
吐く息にまぎれ込ませて
「どうして…?」とききたい
衝動にもゆ ....
 
軽やかな装いの男が
日がな一日長椅子に座っている
うららかに、年老いた象の目回りに皺が刻まれ
陽気に溶ける大袈裟な風船どもを
バービーたちが追いかける
とりわけ足の速いバービーが
長 ....
ヘミングウェイじゃないけれど
何を見ても何かを思う
この街は体に毒だ


記憶の濁流に押し流されて
立ち尽くしたまま泣きそうになる
冷たい風が刺す中で
涙だけが生温かった

 ....
さっきまで輝いていたのに、もう忘れてしまって。
青空。蝶。の風。
俺たちは、これからどこを、どのように、ゆくのだろう。
憎しみをメスに変えて切り裂くことも。あるいは出来るかもしれない
ケレド
 ....
さくな
さくら
もう、す・こ・し

さくら
さくな
が・ん・ば・れ

さくな
さくな
さくら
さくな

あの子が
ここに
かえって
くるまで
氾濫する
春の本流を立ち泳ぐ
辺りには甘い毒素が満ちていて
脳から先に侵されてゆく

あらゆる感情の結び目は解けて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断さえおぼつかないまま
い ....
骨を飲み込んだ壁の絵は
歩けるようになった
かすかに影をいだいて
陽をひきずり
音を避けて
草の渡れぬ反対側へ
道に線をのせた

ぽとり と雨が
さほど濡れない
ひさしのついた壁の ....
青空が
あまりにも
蒼くて
壊れそうになるとき
きみに会いに行く。

二十歳のきみは
屈託のない笑顔を
光のように
笑って
みんな包んでくれる。

雲が
あまりにも
鈍色で ....
窓の向こうから 風の音が聞こえる
少しだけ暖かくなった 冬の午後

いつも歩いてる道端に
小さなちからを感じる 春の夕暮れ

夜になると目を覚ます あなたのように
雨の降る真夜中から 歩 ....
欠けた皿や茶碗を
もったいないから、とそのまま使う
いっそまっぷたつに割れてしまえば
いや、こなみじんになってしまえば諦めもつくのだが
普段使いには支障ないから、と、貧乏性
 
荒れた生活 ....
ぼくたちは春を起点に遠ざかる公転軌道を失った星






君という病を喪いかたかたと瘧(おこり)のように震える柱



便箋を一枚一枚丁寧に破ればただ ....
うれしいことがあったときも
たのしいことがあったときも
いじめられたときも
だれかが死んだときも
そこにはきれいな花が咲いている
かなしいくらいにきれいな花が
たくさん咲いている

笑 ....
あなたのことばに
こころはういて

ぷかりぷかりと
うかびはじめた

あなたのせりふに
こころはゆらぎ

ゆらりゆらりと
波うちはじめた

あなたのまなざしに
こころはおどり ....
明るい陽射しのロビーで
いろんな人がカウンターと椅子の上
ぎこちなく たっては座り

さしだされた指示に従い
通路と道路に歩いて行く
待たせた人々と共に 
誰も待っていない人も
了解し ....
いい加減にしてくれませんか?

何なんですか?
どういうつもりですか?
何様ですか?
一名様ですか?
お煙草は、お吸いになりますか?
では、こちらへどうぞ。
ご注文お決まりになりました ....
私は死におびえている
新宿アルコット 地下三階へ降りる階段で
伊勢丹ガールズのレストルームで
「緊急地震速報が流れたら伏せるなどの安全な体制をとってください」と
女の人の青白い声でアナウンスさ ....
どこに行っても暗闇のじめじめした神経が張り巡らされ
だれひとり彼を人と認める人もなく
まして、よく頑張ってるね、と誉める人など皆無で
とても一人で、一人なとき
やっとの思いで持ちこたえていたダ ....
少しづつ温かく風が吹き抜けるから


じぃちゃん、じぃちゃんのことを思い出すよ



もう一度会えたなら、じぃちゃんに「まだ嫁にいかないのか」って
叱られるかな?



暖 ....
えんぴつの先をねぶると
木のぬくもりと
黒鉛のつめたさ


三寒四温だよ、と
町角ですれちがった
親子の会話が
耳に残る


繊維に染みわたっていくのは
甘みではなく、
苦み ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた

母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た

ぱりっとした背広を着 ....
週休出勤の帰り道
駅のアナウンス(それも合成音声)が
曖昧な事を言っている

まもなく、普通、上野行きがまいります

普通って
それじゃ事によると
上野じゃない所にも行くんだ

 ....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
次へと向かう
夕日との
約束ごとで
明日の空に
靴を飛ばした

背中押されて
真っ直ぐに
伸びていく影
追いかけながら
家に急いだ

そこには
少しばかりも
寂しさに
背 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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忘れたらなんか困ること- 石川和広散文(批評 ...4*09-3-30
夭折の歌人に捧ぐ。- あ。散文(批評 ...11*09-3-27
愛はゆっくりと- body_birth自由詩209-3-27
- 小川 葉自由詩809-3-25
産声- たちばな ...自由詩24*09-3-24
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時はただただなだらかに- ロリータ ...自由詩1109-3-22
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引き出し- 草野大悟自由詩3*09-3-18
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春を密輸- しろいろ短歌1609-3-15
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いい加減にしてください!- 雨野六也自由詩209-3-13
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葉っぱ- 昼寝ヒル ...自由詩609-3-5
帰り道- 宣隆自由詩309-3-5

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