あじさいの大きな葉っぱの上 
2匹のかたつむりは 
雨の中、風に揺れていました 

葉っぱから眺めるあじさいは 
小さいかたつむり達にとって 
巨きな巨きな花でした 

かたつむりの目 ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く


悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う


朝は白に 朝は茶に
まばた ....
プラネタリウムの一番後ろで
滅茶苦茶にキスをしたね
それはもう、呆然として
ふたりして、名前を忘れるくらい


きみはいつだって最強のラブリーで
ミニスカートの端っこか ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
「結婚しました」
「恋人できました」
「きのうの夕焼け見た?」
「雨だね」
「●」
「離婚したよ」
「うそだよ」
「ほんとうに」
「嘘」
「なにそれ」
「さよなら」
おめでとう。
 
 
洗濯物を畳む
隣では母が洗濯機を畳んでいる
自分で洗濯物も畳めないほど
すっかり老いてしまった

母は工具等を手にしながら
ここはどうするの
と時々聞いてくる
面倒くさくて ....
セックス
したら
返信が
こないの

言ってた
女子高生

好きだと
言ってたのに
だって

だいじょうぶだよ
そのうち
心と身体は
きちんとくっつくよ
そしたら ....
れ、れ、れれれみふぁ、れみふぁ、
狂った夜のオルゴールが叫んでる
あちらこちらで、もろもろ台無しにした挙句
狭い部屋の中で煮られてるおれの内臓の
ひと房ひと房までに嘘がしみこんでる

おれ ....
あまりにも可愛くて
あまりにも成績よくて
あまりにもマラソンが早くて
あまりにも新体操が素敵で
あまりにも可愛い
あなたに
俺は
すり込みのように、べた惚れなのだ。

寝たきりのあな ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
じいちゃんぱあ

ぱあでいいのさ
硬く握りしめたぐうに勝つから

ばあちゃんチョキチョキかにあるき

ぼけて手も
麻痺して手も

じゃんけんぐ〜と
誰もが
はらへる
つゆはれま

ピースがゆ ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
麦の穂がりいりい、とゆれる
すみれ色をした空想の
行き着くあたりで
番犬みたいにとびまわってる
ぼくは忠実なひばりでありたい

かなしみをかなしむとき
いつくしみをいつくしむとき
太陽 ....
レイニーレイニー、
甘いくさびとしての水滴が
ぼくの頸椎の4番目くらいを目指して
さかんに落下してくるのだ

メイデーメイデー、
苦いくびきとしての水たまりは
雨粒をよけるたび大きくなっ ....
改札で「じゃあね」の後に一度だけ振り向く君に「惚れてまうやろ」 すべての明かりが消えるなら幸せだろう
あとは目を閉じて
眠りに落ちるだけでいい
だけど明かりを落とせないわけがあるから
俺は
今日の尻尾にしがみつく
眠ってしま ....
唇から漏れる言葉が
形をつかまえて
寝転がる
君の膝に蝶
やわらかな微笑み

昼下り
鐘をつく羊
小さな手足
頬色のよくなった
曇り空

明日と言っては涙する
優しい君
秘 ....
雨の歌がきこえる
空から放たれ
大地に落ちて
響く、歌たち

この星の、この世界の
この国の、この街で
ぼくたちがいま
確かに踏みしめる土のうえ、
なきがらを見送り
あたらしく生ま ....
けだるい床に敷かれたままの寝具が
なだらかな山を見せ
私は脚を崩し
あなたはインドの仏さまのように
片腕で頭を支え横になっている
輪郭だけを知っているつもり
ぬくもりに残像を刷る朝
(  ....
もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
鉛をひきずるようにして
一日一日をすごしている

一日がおわると
カレンダーのその日に/線をひき
あなたが入浴したときには 水色の○をつける
ウンチョスのしるしは おれの手帳に
Unch ....
もうずっと

ひとりぼっちで

ながい

ながい

よるを


あしもとには

ゆめのくず


ひろって

すてて

ひろって

すてて

くりかえ ....
仕事帰りに寄るレストランで 
よく頼むキャベツの千切り 
日によっていつも 
ドレッシングのかけ具合が違う 

毎日同じように見えるとしても  
目の前にあるのは 
一生に一 ....
あなたのこと
愛したからって
何にもならないけど
愛してしまったから
愛している
息をしたり
水を飲むように
当たり前のことだから
闘うまえの 夜は こわい
こころも からだも
ブルブルふるえて
ねむれない

ねむれないまま
夜があける

朝日をながめる
トイレにいく
レタスとチーズをたべる
ガムをかむ
流 ....
美容院の新人の男の子のユビが胃がすくむほど冷たくて

君のゆびの冷たさを
記憶に呼び起こされた


抱きすくめられると不安になって何も話せなくて。


ごつくてすらっと細い指がなぞる ....
わすれていた
おまえからの電話とか
おまえへのメールとか
手紙とか年賀状とか
「結婚おめでとう」
おれおまえのこと好きだったんだ
ちょっとだけ、とか
そういうことを
そうおもっていたこ ....
つかまえれるものなら

つかまえてごらん

ほんとに すきなら

ほんとに だきたいのなら

つかまえてごらんよ

あたしという かぜ を

うちゅうがうまれる ずっとまえから ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
梅雨の花見_- 服部 剛自由詩311-6-11
永遠- 真山義一 ...自由詩1611-6-10
午後の果実- たま自由詩23*11-6-8
波のあとに- 木立 悟自由詩511-6-8
プラネタリウム- ホロウ・ ...自由詩3*11-6-7
おりがみのくに- umineko自由詩22*11-6-6
アンテナ- 自由詩111-6-6
ずっと、畳む- たもつ自由詩8*11-6-5
いいこと- はるな自由詩111-6-4
ストレンジナイト- 橘あまね自由詩611-6-4
悲劇- 草野大悟自由詩1*11-6-4
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
い(く)つものほほえみ- 阿ト理恵自由詩6*11-6-4
日本画家の先生へ- 砂木自由詩22+*11-6-3
即興- 橘あまね自由詩1411-6-2
レイニーレイニー- 橘あまね自由詩1011-6-1
君を見送るうた- 橘あまね短歌311-5-30
すべての明かりが消えるなら幸せだろう- ホロウ・ ...自由詩5*11-5-30
ぽろん、ぽろ- ふるる自由詩6*11-5-29
雨の歌がきこえる- 橘あまね自由詩711-5-28
夜明けを占う- たちばな ...自由詩1211-5-28
世界を共有する密林- 真山義一 ...自由詩25+11-5-26
好き- 草野大悟自由詩6*11-5-25
ほしがみてる- るい自由詩111-5-25
明日の音楽_- 服部 剛自由詩511-5-24
水を飲む- はるな自由詩411-5-24
ボクシングの夜- 草野大悟自由詩3*11-5-23
熱。- 自由詩411-5-22
わすれていた- 自由詩211-5-22
かぜのひと- 草野大悟自由詩2*11-5-21

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