こないよ
こないよ
このまま
こないひとになるのかな
って
ぶつぶつ頭蓋骨の中でつぶやきながら
階段を下り
上り電車の風を見送る

制服の女の子が柱によりかかって
携帯を耳にあてる ....
白熊が死んじゃう、と言って
つけっぱなしの電気を
消してまわる君は
将来、かがくしゃになりたい
という

撒き散らかされた
鳥の餌のシードを片づけていると
芽がでればいいのに、なんて
 ....
とおくの丘で
風力発電の風車がゆっくり回っている
見ろよ あれが相対性理論てやつだ
他人事であればあるほど
てめえだけは平穏無事でいられる
俺は腹がへって
あんちゃんのつぶやきをろくに ....
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ

きみは目ざめる、きっと
 ....
演劇部の先輩のふくらはぎに
さくり、と突きたつ
矢文になりたい

長閑な朝の通学路に
あらっ?と気づかれて
さらさらほどかれたい

演目は
「草原とピアノと少女と」
そんなガラス球 ....
遠くのビルの上の方でざわめく航空標識の赤い燈が
少しも愛情を感じさせない顔つきで
「愛してる」
と言ったお前に見えた

僕の希望がお前の希望を犯して蝕んでいく

原点から点々と点が伸びて ....
帰ろうかな
そう思った
一瞬を幾度か
ちらして!

5月
空は氷を溶かした青で
お花のジェット
バウンド・フォー・トーキョー
千歳の上空から苫小牧
育った家を見下ろした

掘り ....
ほら、
ほろほろと、
ゆれているよ
あかるいね
ほら、
ほろほろと、
もえているよ
あたたかいね
それにしてもきみ、あまりにもしずかじゃないか
あんまりしずかで、あたまのなかのおとが ....
涙が枯れた ひとりの夜は
ゆっくりと
あるいていよう

ひとりのリズムで
つきといっしょに

行く先は決めない

足の向くまま

吸って 吐いて 吸って 吐いて の
自分のりず ....
背中会わせた粒に分け入り
壊さぬように水を汲み上げるため
細く柔らかい根が
灯りもつけず 土を進む

折られる季節
軽い音先に連れ去られる
綺麗なところを
好いて微笑む指

見知ら ....
さやえんどうのかわをむく

ゆびのさきがみどりになって

ぷんとあおくさいにおい



うまくいえへんこと、いっぱいあるよ

っていいたかったのに

なかなかいえなかった

 ....
鳥になります。次はきっと、鳥に。
きみの部屋の窓辺に降りて、
ガラスをこつこつ鳴らします。
きみが窓を開けても、飛び立たない。
それがぼくです。
逃げない鳥がぼくです。
スズメかな。メジロ ....
もう一度冬の夜中を越えて
朝を迎えにいけたら
二人で昼寝をしよう

夜の次には必ず朝が来る
何て思って安心して寝てしまうより
朝が来ない事に怯えたり
狂った朝が訪れる事を恐れたりしながら ....
{引用=草っていうのは
好きなことばのひとつです

あといくつか好きなことばがあるのですが

そこに石があってもいいし土も
あるだろうし水たまりもあるし
雨がふっていてもそれはそれで
 ....
くるぶしを浸した
海の底の
遠ざかる砂に
裏返る
また少し君のこと

舞いあがる
風のゆくえに
どんな不自由をみたの
何もない空に
探してる
君の糸口

いくつかの土くれは
 ....
マシュマロ島がくるくるまわりながら
洗濯機の中身のようにまわりながら
汚れ落ちのように
溶けてゆくのです
ココアがだんだん白くなる

さっきベランダに来てちょっと鳴いて
行ってしまった鳥 ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ

例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音

例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは

かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた

きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそう ....
誰か私に呼びかけてください

はりぼての海から
髪ふり乱し人魚が突き破って
来るように突然

きれいなレモンが何万個も
緑の丘を転がってゆくので
丘が動いているように見える
そんなふ ....
お昼休みにメールをチェック
件名:「虹が出てるよ!」
本文は、ない

数時間前のメールだから
虹はとっくに消えている
でもね
見えた
見えた気がしたよ

夜、帰りの電車でメールをチ ....
きりあちゃんは変な子です
三年も前から夜眠れないんだそうです
ヒマなので、小説を書いているそうです
わたしならマンガ読むと思う

きりあちゃんの小説は変です
きりあちゃんが生まれてから、あ ....
まんまるな月が
笑い泣き顔して
永遠を探しているよる

太陽は
そらのベッドで
くうくう
あしたの光をはぐくんでいる。
 青空

もういいかい
まあだだよ

雲さん かくれんぼ

鬼さん こちら
とう かぞえるよ

お日さま ひとりぼっち
あか鬼さん

夕がた 来たら
たき火もするよ

 ....
ガ行をかっこよく響かせて
古い電車は止まった
あたしは
何もかも捨てる気持ちで乗り込んだ

発車のベル鳴り響き
電車はゆっくりと出発
と思うやいなや

駅や人や風景が
あたしと電車 ....
虹が降ったら
思い出して下さい
かわいい三角帽の歌う
光のうたを。
不思議だなあ
ぼくらには
どうして、こんなに
次から次へと
おおきな地震が
降りかかってくるのだろう。

な〜んにも
悪いことの出来ない
きみにまで。

不思議だなあ〜。

 ....
買ったばかり
ミルク色の
ぶ厚いカップをベッドにして
眠りたい
夕暮れには
もも色に染まるでしょう
鳥の羽が落ちたら
おふとんになるでしょう
静かに夜のカーテンひかれたら
星屑は
 ....
旦那がトラクターで田んぼを掘るというので
いつもは義父がおもにやっているわけで
田んぼの段差や道々のカーブなど
あぶないんじゃないかと思い 付き添い
一緒に行って 掘った後にでてきた
石を拾 ....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
 ....
じぶんの書いたものを、信じてあげる。

泉からきれいな水を掬いとるように、

  これはじぶんにとってかけがえない詩なんだ

と心にきめて、じぶんの書いたものを信じる。

それが、じぶ ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
半袖二の腕考- たちばな ...自由詩709-6-2
六月の水球- 佐野権太自由詩40*09-6-1
たんぽぽ咲きみだれる野っぱらで、俺たちは- 角田寿星自由詩6*09-5-31
死んでいくことだけが残された- こもん自由詩509-5-31
先輩フェチ- 佐野権太自由詩22*09-5-29
- 虹村 凌自由詩3*09-5-27
千歳の空から花々を- たちばな ...自由詩22*09-5-26
ほろほろ- rabbitfighte ...自由詩6*09-5-26
りずむ- ゆびのお ...自由詩409-5-25
地の海- 砂木自由詩6*09-5-24
さやえんどう- 尾崎みど ...自由詩509-5-22
もう二度と人間としては産まれたくない。- taznu自由詩7*09-5-21
- 虹村 凌自由詩5*09-5-20
どこまでもどこへもどこでもなく- 石川和広自由詩1109-5-20
貝むらさき- 佐野権太自由詩20*09-5-20
マシュマロ島- ふるる自由詩8*09-5-18
こんな詩が書きたい- ふるる自由詩13*09-5-14
風がきみのやわらかな髪をなびかせる五月に- 草野大悟自由詩509-5-14
呼びかけて- ふるる自由詩3*09-5-13
- ふるる自由詩5*09-5-12
きりあちゃん- ふるる自由詩5*09-5-11
春夜- 草野大悟自由詩609-5-9
小詩三篇- 乱太郎自由詩16*09-5-9
捨てる- ふるる自由詩4+*09-5-8
虹が降ったら- 草野大悟自由詩409-5-7
ぼくらには- 草野大悟自由詩109-5-7
ミルク色のカップ- ふるる自由詩3*09-5-6
反省詩- 砂木自由詩5+*09-5-5
海の人- ふるる自由詩19*09-5-5
じぶんの詩を信じること- 白井明大散文(批評 ...509-5-5

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