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あの日 あなたは死んだ
あの日 あなたは産まれた

七回忌の集まりには多くの友だちが集まった
七回目の誕生日には多くの希望が集まった

その日 あなたは 厳かに言った

私はもう死んで ....
ことっ


かすかな音が
わたしたちの奥の奥のずっと深いところから
した





ぶくっ
ぶくっ





おずおず
と ....
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた

あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
きみが ハイハイしていたころ
ぼくは ダイナソーだった

ぼくが 家族を守っていたころ
きみは オーロラだった

人の気配が
なーんにもない ここは
ふたりが 初めて であったところ、 ....
さみしい、なんていうんじゃないよ
うまれたときから、さみしいんだ
それがきみなんだから

ねぇSORA
きみはうまれたときから
ひとりをたたかってきたよね
それがきみだったよね

き ....
ふかく強く
ひとりの人を愛した

唯一絶対の人と信じて
今日があった

ただ五月雨のように
哀しい瞳をした
少女ではあったけれど・・・
まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは

おいらは
さて・・・
ばっかりで
これまでやってきましたけれど

まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは

どこ?
 ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころに。

翅は なんにも思考せずに
ただ
トンボのこれからをひたすら羽ばたいていた。

大きな樹の小さな木陰で
すこしばかりの休 ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
白い砂漠に
矢のような日光が降り注ぐとき
摂氏五十度の風に
駱駝が弱音を吐く。

そのころ
私たちの小さな家の二階では
左腕がV字に固まった女が
つば広の白い帽子を右手で押さえ
吹き ....
あたしは
村に住みたかった。
海のにおいのする
ちいさな、ちいさな村に
あなたと ふたりで。

あたしは
あなたとふたりの
空だけが
欲しかった。今も。

ふたりで
いつも
 ....
「ったく、もう、この子は図体がでかいばかりで、とんと根性ないんだから」
母親からそう言われ続けて育ってきた守田太郎が、何をどう間違ったのか、
ボクシングを始めたのは、大学に入ってからだ。
元来、 ....
ヨシキリザメが泳ぐ
ちいさな町の
ちいさな家の二階に
海はひそんでいる。

右手で白い幅広の帽子をおさえ
車椅子にのったおんなが
吹き荒れる海をみつめて
V字に固まった左腕と
尖った ....
夏休みが、
明日から休むから
よろしくね!
そういい残して風に乗り
青空の彼方へと飛んでいった

よろしくね!
と言われても
わたくし、天道虫としては
なにをどうすればいいのか
そ ....
 おれの才能はただひとつ
 きみをほんとうに好き、と
 死んじまってからでも言えること。

玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋しながら光っているのはホタル。
奴が男でも女でもどうでもいい ....
ぼくの才能は
ただ
ひとつ
きみを
ずっと
ほんとうに
好き

言えることだ
玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋運動をしている奴がいる
奴が男なのか女なのかは分からない
(ホタルは、男が光るんだけどな)
分からないそいつは
無意味ともおもえる腹筋運動を続けている
 ....
「どうしようもない」が「どうしようもない」に
くどくどいちゃもんをつける梅雨
も一人の「どうしようもない」は
冷蔵庫とクーラーを両手に従えて
濁流の中へとんでゆく。

「どうしようもないね ....
つまるところ
どこまで飛んでいけるか
それが
この夏の大いなる課題であって
個々人が
どう生きてゆこうが
知ったこっちゃねぇ
ということなのよねぇ、最近は、とくに。

じゃあサ
あ ....
紫陽花は泣くのだよ
七色にかわってゆく自分を
雨の中でしか輝けない自分を
泣くのだよ

ももいろに咲くひは
あれど
うすむらさきの想いで
ばかりは
せんなくて
なんだよ
心をば
 ....
知らないよ
そんなもん

夢をもて
なんて
むせきにんなオッサンやオバハンや
センコウや家族はいう

知らないよ
そんなもん

あんたらがいう夢とやらは
化石みたく
とおい、 ....
さくら色の
朝まずめに
わたしは
やたらおおきな
あなたを
釣りあげたわ

あなたを
狙ってたわけじゃないけど
ビギナーズ ラック??

ラックはアンラックって
そのとき海はい ....
わたしは
ただ
きみと
一緒の
空間にくらしたいだけ

ずっと  そう
ただ きみと 一緒の 空間に暮らしたい だけ

中学二年のころから ひたすら それを 願っている
のです が ....
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ

光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ....
ミストのなかを
ゆくえをなくした幽霊のように
さまよっている

虹色のわたしたちの夢が
血のいろにそまって
やせ細る

初夏

ひまわりは
かがやくことを忘れ
ベットのうえに
 ....
ぱたぱた ぱたぱた
 ぱたぱた ぱたぱた
  ぱたぱた ぱたぱた
           ぱたぱた ぱたぱた
            ぱた ぱた ぱた

蝶 超

ミストの
ただよう樹 ....
もう
なつの光が消えてから
七年がすぎて
あれほど
うるさく
見舞いにきていた テントウムシも青空も海も風も
すっかり
あなたを
忘れてしまって・・・

もう
あの日から
七百 ....
どんなにかわいいレオタードの女の子が空からおちてきたって
どんなに素敵なフィギュアスケートのあの子がおちてきたって
不細工を絵に描いたような柔道着姿のあの子がおちてきたって
わたしは
ほとんど ....
風がふく
風がながれる
風がなく

ぼくらの風は
いつも
風を
探している

ふく風は
たぶん
あなた だろう

ながれるのは
間違いなく
ぼくだろう

なく風は
 ....
とことこ
にっこにこ 
歩いてくるのは 
はじめての
この子の春だ

その後を
心配そうに両手でかばいながら
吹いてくるのは
桜・・・

そのまた後で
無表情の手をさしのべてい ....
唐草フウさんの草野大悟さんおすすめリスト(118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
賞味期限のない女- 草野大悟自由詩313-6-5
アジェリッド(涌き水)- 草野大悟自由詩413-5-9
鳥山が立つとき- 草野大悟自由詩9*13-5-1
風を釣る- 草野大悟自由詩4*13-4-21
SORA- 草野大悟自由詩2*13-3-8
五月雨の瞳- 草野大悟自由詩3*13-3-1
さて- 草野大悟自由詩3*13-2-15
晩秋- 草野大悟自由詩6*13-2-6
空あります- 草野大悟自由詩10*12-11-9
白い砂漠に- 草野大悟自由詩5*12-10-8
望み- 草野大悟自由詩1*12-10-5
昨日のジョー- 草野大悟自由詩2*12-8-30
くじら帽子のおんな- 草野大悟自由詩4*12-8-26
夏休みの「なつやすみ」- 草野大悟自由詩2*12-8-5
ホタル、きみはもう真っ裸じゃないか- 草野大悟自由詩6*12-7-18
才能- 草野大悟自由詩2*12-7-16
骨折ホタル- 草野大悟自由詩3*12-7-16
夏だ!- 草野大悟自由詩2*12-7-15
枯れてゆく青空は- 草野大悟自由詩2*12-7-11
紫陽花のころ- 草野大悟自由詩5*12-6-18
夢という劇薬- 草野大悟自由詩2*12-6-8
まずめどき- 草野大悟自由詩1*12-6-6
望み- 草野大悟自由詩2*12-6-4
虹色のひかり- 草野大悟自由詩5*12-6-3
夢のいろ- 草野大悟自由詩3*12-5-28
わたしたちは・・・- 草野大悟自由詩2*12-5-16
忘れ去られる・・・ひまわり・・・の- 草野大悟自由詩5*12-5-15
わたしの中のわたしから- 草野大悟自由詩2*12-5-13
風のエチュード- 草野大悟自由詩1*12-5-1
春のエチュード(第3稿)- 草野大悟自由詩2*12-4-13

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