めぐる季節
花形新次

秋になったら秋
雪が降ったら雪
自称詩人のクソつまらなさには
縄跳びを首に巻いて
左右から2人で引っ張ってやりたいぐらいです

夏が終わって
ノースリーブが消えて行くとき

恥ずかしげにつり革に掴まる
貴女のワキを
上目遣いで凝視していると
諦めたように
貴女がワキを全開にしました
そこには
汗の粒と
少しのポツポツがあって

来年の貴女は
ひとつ年を取っているのかと思うと
今年のワキは
今年でしかないんだと
なんだか
胸が締め付けられるようでした


自由詩 めぐる季節 Copyright 花形新次 2017-09-12 23:13:50
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