メソッドなど存在しない

ボロネーゼにちーずをかけますか
ええたっぷりめでおねがいします

山盛りのチーズをすぷーんで掬ってかけてくれるのを
にこにこ見守った
もあ? のーもあ?
もあ ....
               080605



三丁目は二丁目の先です
一丁目は通り過ぎたので
覚えていらっしゃらないかもしれません
四丁目はありません
しかたないので続を加えます
 ....
雑草という名の草がないことを
承知でヒメジオンを抜く
カラスノエンドウを
クローバーを
タンポポを
抜く

自らの菜園に
みずみずしいトマトが実るよう
花園に大輪のバラが咲き誇るよう ....
1000円カットで目をつぶるのは
髪型に特にこだわりがないから
似合わないねと友達に笑われても
仕事場で怒られるよりはマシさ

「前髪は2cmくらいまで切って、右は出して
 後ろ髪はそれに ....
窓を見ていました
身体のどことも違うガラスの質感でしたが
手などの白いあとはかすかな
生きていたものたちでした
あの窓の向こう側に
はたして外はあったのでしょうか
ただ立ちつくすだけだ ....
雨のそぼふる 
路面に一人 
いつまでも濡れている 

あの丸い小石に 
僕はなれるか 
電車に乗ってどこかへ行こうとしていた

何処へ向かおうとしているのかは分からない
病院だったような気がしないでもなく
山奥の施設のような気がしないでもない

見たことのある風景同士が
直 ....
{画像=110719004209.jpg}


ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。

初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのよう ....
そうだ
あの夏の日に見たのは奇跡でも何でもなくて、ただの現実だった
忘れないようにしている



僕らは、三丁目の角を曲がることにしていたのだ
赤信号の下にいた少女の制服はすでに白襟の ....
難しい本を読み漁っていた
色々な知識を得るために
だけど哲学や道徳を覚えても
やさしい人になれるとは限らない

難しいことを考えていた
遠い国の病気や争いのこと
同情しては心を痛めて
 ....
電気を早く消しておくれよ、瞼に電気がチラついて走って躓いて擦り剥いてその跡が焼け付いて眠れやしない。あんまりにも雨が泣くから夕焼けが真っ赤に腫れている。グラデーションのパレットをひっくり返して迷い込ん ....          080601




広辞苑を投げ捨てる
コウジエン
麹黴の生えた御飯を
お酒にするのだと
強調するので
御飯はお箸で頂くのです
手づかみは余 ....
天涯孤独だからさ…
それは、あなたの口ぐせ

帰るべき家があって
待っていてくれるひともいる

それなのにどうしてそんなことを言うのだろう

こころの空白を満たそうと
終わりの無い旅 ....
けれども胸は 青く傾斜してゆく 怯える意識には
透明なふりをする思惟が 蔓草のようにからみつく
窓の外では 涙のように 果実の落下がとめどなく
そのさらに遠く 地平の丘の上では 二つの白い塔が
 ....
灰色の雨が上がって
ようやく緑が光り始めた
葉脈を辿る水の音さえ
響いてくる気がする

穏やかな五月の庭で
白いシャツが揺れる
遠くから届く草野球の掛け声が
太陽を呼ぶ


きみ ....
そんなことは言わないと
きっと君は言うから
言わずに黙ってる

ああ、そうして今夜も
何も話さずに
暮れてしまった

僕は堪えられず
今日一日が終わるまで
眠る君に ....
閉店間際のショッピングモールで、
世界で一番安く靴下が手に入ると友人は言っていたけれど、
生憎、今日は雨降りだから
せっかくの靴下が濡れてしまうね。

それはそうと今日、仕事帰りに駅で外人に ....
 
知らないことが多すぎるけど
それは知りたい事じゃない

空が青いときは
 夜の暗さを忘れるように
  星空を見上げるときは
   雲の形を忘れるように
    二人はずれていく、す ....
 
遺影のある家に行くと
線香の良い匂いがして
羊羹を一口食べた
奥さんがずっと昔からのように
右手で左手を触っている
側では子どもたちがわたしの名前を知っているので
窓から外を見ると
 ....
ぼくらには

見えないことがたくさんあって

想像力で

いままでの経験で

それを

埋め合わせしたりしている

否、

じぶんの器でしか

それを

埋め合わせ ....
恋かそうじゃないかって
いったい誰が決めるんだろう
ただの気になるひと から
好きなひと に変わるのはいつなんだろう

恋したのなんてずいぶん昔で
なんだかもう 忘れてしまってる

 ....
ごらん
今日は特にそう

湿った空気のせいで
星がまたたいているよ

ずっと見つめていたら
涙が出てきそうなほどなんだ

とぼとぼと歩きながら
ずっと手をつないでいた

良く見 ....
夜の街道は

甘い匂いに充ちていた

火を付けるまえの

煙草の葉のような

甘い匂いに充ちていた


ぬくもり

ふれあい

ひこうせん


夜の街道は

甘 ....
五月が
裏口から入ってきて
玄関から出ていくところだったので
私は少し呼び止めて
今こうして二人でお茶を飲み
別れを惜しんでいます

何もはなさずに
はなすことなどもうなくなったから ....
                 080519







癒着した粘着液を
B29から落とし
不発弾に垂らし
静かに土を被せ
そのままにしておいた

不安が的中した
 ....
異国の時計塔を真似たチャイムが
終わっていない今日を告げ
青白い街路灯や
オレンジに仄めく窓の
表面をなぞる高音は
濃紺の夜に飲み込まれ
いつしか遠い列車の轍の軋みや
姿の無い鳥の声と同 ....
何もかも

灰に侵されて


ここ都の西
東京タワーの見える 丘陵は包まれて

驟雨に煙り
高層ビルは霞んだ

遠く 近く 雨垂れの音は
軽い放心に誘うから


純潔の水 ....
太平洋沿岸を舐めるように 
季節外れの台風が横切った日 

67歳の親父は 
嵐の中かっぱを身に纏い 
今朝も警備の仕事に出かけた 

63歳の母ちゃんも 
食事のかたずけを終え 
 ....
僕達は容易に 
たくさんのものを失ってしまう
取り戻す事のできないものですら

時計はその時を
刻み付けたまま沈黙している
瞼の裏に
残響だけを刻み付けて

無くなってしまったものを ....
流しのしたで無事見つけた
ゴミ袋は
みるみる膨らんで
いくつも部屋のすみに並んでいく
たちまち汗びっしょりになる
シャワーを浴びたい
冷たいお茶を飲みたい
などと考えないよう
片時 ....
kauzakさんのおすすめリスト(3469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メソッド- よしおか ...自由詩3*08-6-5
三丁目の奥手さん- あおば自由詩7*08-6-5
くさぬき- 亜樹自由詩208-6-4
1000円カット- 1486 106自由詩2*08-6-4
質感- たもつ自由詩608-6-4
石_- 服部 剛自由詩4*08-6-4
奇妙な夢の記憶- 松本 卓 ...自由詩308-6-4
初夏の夜の風景- beebee自由詩708-6-3
ソーダ水にまぎれる夏の日とは- たにがわ ...自由詩408-6-3
無力- 1486 106自由詩6*08-6-2
reverse/imitation- aidanico自由詩408-6-2
強い- あおば自由詩7*08-6-2
支えられるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*08-6-1
月のない夜- 塔野夏子自由詩20*08-6-1
日向の匂い- 銀猫自由詩15*08-6-1
そんなことを言う- 小川 葉自由詩308-6-1
駅ロータリー周辺に降る雨は止まずに- プテラノ ...自由詩508-6-1
ある断層について- たりぽん ...自由詩12*08-6-1
遺影のある家- たもつ自由詩1908-5-23
光に思う- 吉岡ペペ ...自由詩708-5-22
のど飴の段階- はるこ自由詩408-5-22
「鼓動する信号」- ベンジャ ...自由詩3*08-5-21
ぬくもり/ふれあい/ひこうせん- 吉岡ペペ ...自由詩708-5-21
五月- 小川 葉自由詩608-5-20
鼓動する信号- あおば自由詩7*08-5-20
夜の声が- 銀猫自由詩10*08-5-20
浄雨- アハウ自由詩408-5-20
嵐の唄- 服部 剛自由詩108-5-20
- rabbitfighte ...自由詩20*08-5-20
ふりだし- アンテ自由詩3*08-5-20

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