真っ白な雪が降ったとき
僕は子供のように喜んだ

冷たい雪に埋もれながら
僕はそんなふうになりたかった

真っ白な雪と大地の間で
わずかな温もりを感じたかった


 四月 (始ま ....
孤独な旅に早くもくたびれて
テントの中で アパートの椅子を思う
食卓に一脚の椅子

雨に煙った三日間
バイク乗りは手を差し伸べあうが
届ける花束はない

明日はもっと 寂しい所へ行こう ....
白雪降る昨日
浮上する結晶たちの空
丘の上に積み重なる
丘の上の突風の
雪を舞い上がらせる大地、と点景たちの

声が透明に消える冬
涙の粒が優しい人たちの頬からサヨナ ....
老人ホームで 
19年間すごした
Eさんが天に召された  

すべての管を抜いて 
白いベールを被る
安らかな寝顔の傍らで 
両手を合わせた日 

帰り道に寄ったマクドナルドで 
 ....
過ぎ去る景色が白黒で
所々傷が入っている

カタカタと鳴らすそれは
年代物で
価値があるとすれば
眠気を覚ます
ただそれだけ

どこで見つけてきたんだろう
確か とうの昔に燃やした ....
あれは
神さまの涙だったのです

亡くなった人のために
涙を流してしまったのです

その涙の川で
溺れて亡くなったのです

私たちが
神さまでした

泣き叫ぶ人はまだ
川のよ ....
詩のようなものを書いてみる
ちょっと難しい言葉を使って
恋愛なんかも詠ったりしよう
寂しいとか恋しいとかも少し
それっぽく書いてみたりして

心の性感帯にあなたの吐息が
凪のように触れて ....
西の空が赤く 東の空が青く 染まる頃に

「あの時 約束を忘れた振りをしたんでしょう?」

今まで言えなかったことを

いたずらに訊いてみようと顔をあげた

あなたの横顔がまるで知らな ....
世界がひとつになると
さらさらと
砂の崩れる音がする

幼い頃
ひとり布団の中で
聞いた音と同じだった

朝、家族に
おはようを言う

こんなに幸せな朝なのに
さらさらと
 ....
雨が笑うのは
春になった証拠
ぱらぱらと
声を出して笑っている


庭で笑い声がする
覗いてみると花の蕾が
くすくすと
声を出して笑っている


小鳥が跳ねている
風の音に合 ....
            080408


今日も、
わけのわからないことを書いている
わけがわからなくなって
わけがわからなくては困るから
わけがわかるように書こうとして
わけがわ ....
東京は

雨の音だから


なにかにあたる

音だから

なにかに裂かれる

音だから


東京は

雨の音だから
二十代の頃。駅を出てパチンコ屋の横をすり抜け、剣池へと続く緩い坂道の途中の小さな倉庫で働いていました。昼はお皿だけおしゃれなお好み焼き屋とか、ちっぽけな食品スーパーのお総菜とか。定期券を使って駅の中に .... 直下型地震がくるんだって。



学校にいたら確実に私は死ぬだろう。
おんぼろ校舎ごと全員死亡だろう。
と NHKでシュミレーションみながらぼんやり。
でもどこかで
いやもしかしたら自 ....
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
 
華やいで
きみ 
咲いているよ 

あの花は 
すべてを忘れろっていうように 
咲いて、風に流れているんだ 

 ....
本当の姿を毛布に絡めて
誰にも知られないための夜が
いつも通りに朝にむかっていく

眠れない時には{ルビ主電源=ブレーカー}を落とし
遮光カーテンが
偽物の夜景から部屋を隠す
欲しいのは ....
寝てる間に熔けて口いっぱいに溢れた金属のようなチョコレートが嚥下しても嚥下してもしきれない
私の前に横たわる地獄とはそういった種類のものなのです




うたをかくのがすきなんです
おは ....
虹を発見したら
「きれいだねきれいだね」
と騒ぐ君が嫌い

お願いだから
黙って見させてよ


君がバナナをくれたけど
「おいしいねおいしいね」
と言いながら
食べなけ ....
ぼくを好きでいることをやめた

きみを許す

旅びとだから

きみを許す

たましいは一人でしか抱けない

ぼくを許す

旅びとだから

ぼくを許す

唇できみのからだ ....
この空のどこかに
きみはいるのだから
僕は丘の上で腕を広げて
知らない鳥と
知らない言葉で語り合う

木にとまったまま
じっとして
少し考えてから
小さくはばたきして
それはゼス ....
先週末に桜が散ったばかりなのに
あなたは
物置から引っ張り出したビーチパラソル
具合を見たいからと
これ見よがしに拡げてみせる

どうやら使えそうだな

アルミパイプの椅子まで組み立て ....
春なのに
鈴虫が鳴いてるようだった
古くて白い建物の
裏の方から聞こえてるようだった

この庭で
子供たちとよく遊んだものだ
木がひとりごとを言って
泣いてるようだった

帰り ....
私の
心の半分は
麻痺しているので
触れないでね

痛い、とか
冷たい、だとか
そちらの側では
感じられない

ただ
ぴりぴりとしびれるような
ここでない
どこかの空の

 ....
規則正しい点滴の
落ちる雫が
音を見せつけ

皮膚へと流れる緩い粒子
管へと混ざり
音を響かす

耳に響かない
眠りに落ちる瞬間さえ
心地よい鼓動

胎内へと帰化する
温かい ....
淡い色のアスファルト
履き慣れないローファーがなく
緩やかにのびる桜のトンネル
出口は海へと繋がる

祖母は言っていた
この町は桜が多い、と
まるで桜の中に町があるようだ、と

寝ぼ ....
昨日、僕は琵琶湖疎水に行って、蛍を見た。
4匹か5匹、川の上を飛んでいた。僕は、
一人で歩いた。幻想的に、どことなく淋しく、彼らは彷徨った。
彼らも寂しいのだろうと思った。僕は時々、川のせせらぎ ....
ありふれた日常に
埋もれている特別

   ※

午後の授業
雨が降ったり止んだり
不安定な空模様

その生徒は
そんな天気に関係なく
いつも笑顔で教室にくる
だからそれがあた ....
夢の中でキリンと友だちだった
野原や森を走り回って虫とりをした
僕の運転でドライブした
キリンはサンルーフから首を出して
ご機嫌に歌った
作ってきたお弁当を文句ひとつ言わず
ウィンナーも卵 ....
 
 
 
 
 
 
待ち合わせの丘
日だまり色のカーテン
この窓辺で
私は、煌めきながら
そよ風に
なるのだと思う
 
そして
空白にも似た
意識の海で、泳ぐ
その ....
俺は男だ
いちごポッキーが大好きだ
何かおかしいか? 俺は胸を張って言うぞ
俺はいちごポッキーが大好きだ〜!!
おい男たちよ 大人の男たちよ
本当に男らしくありたいのなら 男の中の男になりた ....
kauzakさんのおすすめリスト(3469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「雪融け」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩6*08-4-11
一脚の椅子- ダーザイ ...自由詩808-4-11
レッスン冬- ヨルノテ ...自由詩208-4-11
蜜柑の木_- 服部 剛自由詩808-4-10
映写機- 水口わす ...自由詩108-4-10
致死量の涙- 小川 葉自由詩4*08-4-10
〜のようなもの- 紫音自由詩1*08-4-9
赤紫色の空- sekka自由詩3*08-4-9
砂の音- 小川 葉自由詩808-4-9
聞こえるのは- 小原あき自由詩15*08-4-8
偶然の開始- あおば自由詩5*08-4-8
- 吉岡ペペ ...自由詩708-4-8
駅・橿原- たりぽん ...自由詩2*08-4-8
そんな都合のいいことあるわけねーだろ- 因子自由詩3*08-4-7
ひより- わら自由詩26*08-4-7
朝、また_あさが来る- たりぽん ...自由詩608-4-6
あたしのものではないこどく- 因子自由詩6*08-4-6
類人猿より少しだけ不幸な人類- RT自由詩4*08-4-6
旅びとだからきみを許す- 吉岡ペペ ...自由詩1608-4-6
ゼスチャー- 小川 葉自由詩408-4-6
気の早いひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*08-4-5
壊さない人- 小川 葉自由詩3*08-4-5
片麻痺- umineko自由詩7*08-4-5
おとせかい- ゆきのか ...自由詩2*08-4-5
桜の町- 緋月 衣 ...自由詩14*08-4-5
__- 渡邉建志自由詩208-4-5
「あたりまえだと思っちゃいけない」- ベンジャ ...自由詩8*08-4-4
夢のキリン- たもつ自由詩908-4-4
忘れていくための、- 山中 烏 ...自由詩7*08-4-4
男なら- 新守山ダ ...自由詩708-4-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116