すべてのおすすめ
ずっと前から見つめていた とても大きくて立派な扉
ノックして跳ね返った音に 鮮やかな景色を思い浮かべていた
だけどいつからか知ってしまった 空想の向こう現実の世界
伸ばした手を静かに下ろし ....
芝生の布団に寝転がって
五月晴れの空を見上げていたら
公園一帯を包み込む大きな影
くじら雲が町を横切った



頬をくすぐる風が心地よくて
いつの間にかうとうとしてら
くじら雲が近付 ....
胸の中 封じ込めてきたのはね
捨ててしまいたくない思い出だとか
忘れたくない温もりだとか
触れれば消えてしまいそうなものばかり

口の中 封じ込めてきたのはね
あの日言えなかった台詞だとか ....
楽しかった
なんてなぜ今さら思い返すんだろう
あの頃はそれが当たり前だったのに

楽しかった
あの時の気持ちは本物だったのかな
自分の思い出まで疑ってしまうんだよ

幸せな日々は過去形 ....
世界の終わりを何度も見た
そこで途切れてくれたなら
傷口は増えずに済んだはず

希望を得るたび怖くなった
うっかり手放してしまえば
誰も差し伸べてはくれない

感情を言葉に出来なくて
 ....
体の奥深く生まれた言葉は
喉の狭い部分を通り抜けるとき
どうしてもバラバラになってしまう

だから舌先で整えて
元の形に戻そうとする
欠けたパーツも見つからないまま

伝えるんじゃなく ....
道端にひっそりと咲いていた
花の名前を知ることはなかった

知らない間に消えてしまった
空っぽの風がそこに吹いていた


期待されて生まれた命と
期待されずに生まれた命

蒔かれた ....
押し潰されそうなほど青い空
人混みを掻き分けて取り込んだO2

変化し続ける鱗雲と
味気ない駅前の広告

しゃがれ声で歌うストリートミュージシャンは
かつての少年が憧れた姿

ダイブ ....
サイドブレーキを引いた後も
まだ帰りたくないって君が言うから
カーステレオの音を最小限にして
くだらない事を夜通し話したね

一昨日食べたドーナツが美味しかったとか
ゼミの友達が ....
すっかり日が落ちるのが早くなった冬のある日
フレックスタイムで足早に職場を後にする
駐車場から見上げた薄暗い空に浮かぶ夕陽
そんな何気ない景色を詩に書き留めよう

奇跡と呼ぶには少し大袈裟で ....
待ち合わせに5分遅れてきた友達は
首に水色のネクタイを巻いていた
誰もその事を突っ込まないくらい
水玉模様が自然に馴染んでいた


僕が着る服の色といえば
いつも決まって白か黒
黄色や ....
風のような人だったから
劇的に目の前に現れて
戯曲のように去っていった
ただそれだけのことなのに
最近体調が優れないせいか
秋の夜が長すぎるせいか
周回遅れの孤独なレース
巻き返す手段が ....
合宿所の小さな食堂
人と話すのが苦手な僕は
ひっそりと息を潜めながら
周りの会話に耳を傾ける



スプーンを洗いに席を立つ
「その唐揚げ美味しそうだね」
その言葉に振り向いてみたけ ....
眠れない夜
詩が書きたくなった
誰かに伝えたいわけじゃない
誰かに存在を知って欲しくなった

S・O・S
愛だの世界だの大口叩いてはみたけれど
正体はただの寂しがりやなんです


 ....
最初はそれなりに期待していた
散々魅力的な話を聞かされたから
小さな希望も胸の中で芽生えていた

だけど現実は思っていたより味気ない
大人だって思っていたより大人気ない
それは惰性で噛んで ....
その言葉を言われた時はショックだった
だからいつもより大きく笑ってみせた
会場は相変わらず賑やかだった
なぜここにいるのか分からなくなった

みんなと別れた後の車の中は
独り言が虚しく響き ....
二年後の自分が夢の中に出てきた
相変わらず品出しばかりしていた

学生気分も抜け切らないまま
いつの間にか七月になっていた

チーフは自分より早く仕事を始めて
自分より遅くまで ....
砂嵐の音で目が覚めた
いつの間にか眠っていたらしい
冷蔵庫の扉を開けて
牛乳を一気に飲み干した

浅い眠りの中で僕は
大切な夢を見ていた気がする
それが何か思い出せないまま  ....
風のない日に君を見送った
水面は音も立てずに揺れていた

あまりにも眩しい君の笑顔に
悲しみは一瞬だけ和らいだ

ボートは二人乗り
三人は乗れない


好きだから愛しているから
 ....
カラオケ帰りの深夜二時
車を止めてエンジンを切ると
無音の空間が一面に広がり
取り残されたような気分になった

駐車場から歩いていると
自分の足音がはっきりと聞こえた
その時 ....
気持ちのいい朝なのに新聞の壁に遮られて会話が届かないね
こっちから散々質問しても同じ返事ばかりで会話が続かないね

首輪も付けないで私がどこにも逃げ出さないと思っているの?
気紛れな私は ....
とある町に喋る猫がいた
人間の言葉を流暢に喋ることが出来た
人間の言葉を理解することも出来たので
世渡りがとても上手だった

人間はみな猫に優しくしてくれた
ただ言葉を喋れるとい ....
どうして僕は生きているんだろう
空はどこまで続いているんだろう
ふと見上げた果てしない空に
様々な疑問が浮かんでくる

堤防で揺れるコスモスや
水面に反射した夕陽
様々な事象 ....
1000円カットで目をつぶるのは
髪型に特にこだわりがないから
似合わないねと友達に笑われても
仕事場で怒られるよりはマシさ

「前髪は2cmくらいまで切って、右は出して
 後ろ髪はそれに ....
難しい本を読み漁っていた
色々な知識を得るために
だけど哲学や道徳を覚えても
やさしい人になれるとは限らない

難しいことを考えていた
遠い国の病気や争いのこと
同情しては心を痛めて
 ....
kauzakさんの1486 106さんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 1486 106自由詩3*09-7-30
くじら雲- 1486 106自由詩3*09-5-6
吐息- 1486 106自由詩4*09-3-22
幸せな日々- 1486 106自由詩2*09-3-5
聞こえない音- 1486 106自由詩4*08-12-17
再現力- 1486 106自由詩2*08-12-13
- 1486 106自由詩3*08-12-2
ダイブマン- 1486 106自由詩5*08-11-30
駐車場- 1486 106自由詩3*08-11-25
早帰りの詩- 1486 106自由詩4*08-11-18
水色- 1486 106自由詩3*08-11-17
音速の壁- 1486 106自由詩1*08-11-15
ラッコパーティー- 1486 106自由詩4*08-11-4
眠れない夜- 1486 106自由詩21*08-8-3
ガム- 1486 106自由詩11*08-7-13
抱き枕- 1486 106自由詩3*08-7-7
二十四歳- 1486 106自由詩4*08-7-3
AM4:15- 1486 106自由詩5*08-6-29
ボートは二人乗り- 1486 106自由詩2*08-6-27
公営住宅- 1486 106自由詩6*08-6-22
テレビ- 1486 106自由詩1*08-6-21
喋る猫- 1486 106自由詩4*08-6-18
河川敷- 1486 106自由詩3*08-6-7
1000円カット- 1486 106自由詩2*08-6-4
無力- 1486 106自由詩6*08-6-2

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する