初夏の夜の風景
beebee
ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。
初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのように
冷ややかな虚空に拡がっていく。
家々の窓硝子越しに
人々は顔を見合わせ、
クスリと笑う。
ヒュール ルルーと
新種の獣が
楽しさを振りまいていく。
午前一時は水色の楽しい時間だ。
自由詩
初夏の夜の風景
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beebee
2008-06-03 22:14:24
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純情詩集