すべてのおすすめ
こどもが
しょくばにやってきた

こんにちはといって
やってきた

このくつのひといますかと
しょくばのひとにきいた

おこさんきてるよと
しょくばのひとがいった

　.... 　
　
どうもよくわからないのは、これ見よがしに、被災地の追悼式に来ました、とか言ってる連中。まだなにがあるかわからないんだから、そんなに被災地に人が集まっちゃったら、またたまたま大地震がきた時に　.... 　
　
こおりをわる
こおりをわる

ほねをひろう
ほねをひろう

ふゆをほうむる
ひとをほうむる

ふゆをじょうぶつさせる
ひとをじょうぶつさせる

ことばなく
こおり　.... 子供が育ってくると
この世に未練がなくなっていく
休日は外食したいとか
趣味をまたはじめたいとか
生きてるうちに
一度は海外に行きたいなとか
昔あったはずの欲望が
次第に枯れ　.... 　
　
日本が軍隊を持つか否かの議論において、先進国の多くが軍隊を持っているのだから、日本も持つべきだ、という論があるのだが、それについて少し話しておきたい。
まずはじめに、日本は世界の防波堤で　.... 　
　
ことばは
しょうじきなのだ

できないときは
できないと
わたしにいわせる

むりなことは
むりだと
わたしにいわせる

わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば　.... 不意に、息子がおれの手を握った。

思い返すと、おれが父の手に触れたのは、三回、その時を、今でも鮮明に覚えている。

はじめて父に、釣りに連れて行ってもらった時、土を掘って、ミミズ　.... 去年と同じ
花が咲いている

去年と違う
同じ花が

去年と同じ
新緑が芽吹く

去年と違う
新緑が

その下で
子供が遊んでる

私と違う
同じ子供が　.... ときにはなまえがあるように
きみのなをよぶ

ときにはなまえがあるように
わたしのなをよぶ

どこかでだれかが
なまえがあるかぎり

わたしもどこかで
きみというだ　.... もんだいは
かいけつするものだ

かみのうえで
しずかに

まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる

とがってたはずの
えんぴつのさき

まるく　.... おなじたかさで
くさがはえそろっている

そのいちぶが
ひとにふまれたとしても

あさにはまた
おなじたかさになって
のびている まちがいもまた
こたえなのだった

まちがいが
ひつぜんであるかのように
せかいはただしい
ほうこうにむかっている

もしもまた
あしたまちがえても
それがせかいの
　.... 理由があって
朝まで駅で過ごした
ベンチの下に
甲虫が死んでいた
裏返っていた
始発まで眠り
目を覚ますと
甲虫が裏返ったまま
手足を動かしていた
生きていたのだ
理由　.... せみのことばには
あいうえおも
かきくけこもありません

さしすせそも
たちつてとさえ
いみはありません

ただ、ぎぎぎとか
ぎゃっぎゃっとか
なきながらとびながら
　.... わたしたちが
ねむっているうちに
またひとつ
よるがまちを
おとずれました

ねむらずにきょうもまた
よるがまちをおとずれました
わたしたちが
ねむっているうちに

　.... このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった

だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった

にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし　.... スーパーで
すいかをたたいてる
おくさんがいた

ぽんぽんぽん
ぼっちゃんはいる？
ゆびさきでやさしそうに

ぼっちゃんは
こたえなかった
かわりにとてもよい
おとを　.... せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった

それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした

せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな　.... 　
　
あさめざめると
あたりまえのあさが
おとずれている

しんでしまえば
えいえんにおとずれない
あさだ

べんきょうちゅうのカラスが
けさもなかない

としおいて
ぼ　.... だいどころのまどから
こもれびがおちている

どこでみつけたのか
いっぴきのはたらきありが
ひとつぶのさとうをかかえ
そのひとすじのこもれびを
いまにもわたろうとしている
　.... はるのあらしが
ふきあれている

まだなまえのない
そらがつちを

かみなりでおどし
かぜでまきあげても

いのちないものが
なおここに はらっぱで
たばこにひをつけると

いきていくために
ひつようのないことばかり

どこまでも
ひろがっていく

けむりばかりが
どこまでも ブランコが
できるようになっていた

そのかわりに
わすれてしまった

ブランコが
できないということを

できないことの
くやしさを 一年生になった息子が
おねしょした

小学校には
楽しそうに通ってるけど
子供は子供なりに
新しい環境に緊張してるようだ

昨年
死んだばかりの父も
あの世でゆっくり
　.... うみから
さかなをとり

はたけから
やさいをとり

ひとから
おかねをとる

うしは
おちちをとられ

そうすることで
いきている

かこも
みらいも
　.... あまり
きをつかうなよ

よみすぎた
くうきがよごれてる

たまにはすけべな
はなししようぜ

ぷらちな
みたいに ことしもはるがきて
はながさいている

はなはたのまれて
さいたのではなく

はなになりたくて
さいたわけでもない

はなは
はなにしかできない
さくことで

せ　.... あのときに
もどれないのだな

そのときに
いきていたひとに

あえないのだな
わたしたちは

じくうをこえて
いきている

ここでいま
いのちのひをともす

　.... じしんも
つなみもないせかい

そこでも
きみはしんだのか

じしんと
つなみのだいしょうに

あいだけがある
そのせかいで


＋


そっちにいくなと
　.... ほんとうは
ほっとしたのである

ひさしぶりに
むすこをこうえんに
つれていった

そふとそぼがしんだときも
すきだけどきらいだった
ちちがしんだときも
ほっとしたので　....

ｋａｕｚａｋさんの小川 葉さんおすすめリスト（354）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
父	- 小川 葉	自由詩	12	13-7-20
被災地はいつもそこにある	- 小川 葉	散文(批評 ...	9	13-3-11
氷割り	- 小川 葉	自由詩	6*	13-3-8
命のリレー	- 小川 葉	自由詩	14*	13-1-29
防波堤の軍国論	- 小川 葉	散文(批評 ...	4*	13-1-12
ことばはいきもの	- 小川 葉	自由詩	11	12-11-29
父の手	- 小川 葉	散文(批評 ...	6	12-6-23
新しい景色	- 小川 葉	自由詩	3	12-5-24
時には名前があるように	- 小川 葉	自由詩	1	12-1-23
答案用紙	- 小川 葉	自由詩	7	12-1-21
同じ高さで	- 小川 葉	自由詩	4	12-1-14
世界の答え	- 小川 葉	自由詩	5	12-1-14
理由	- 小川 葉	自由詩	6	11-8-17
蝉の言葉	- 小川 葉	自由詩	2	11-8-11
よる	- 小川 葉	自由詩	3	11-8-10
西日	- 小川 葉	自由詩	8	11-8-2
夏の音	- 小川 葉	自由詩	3	11-7-24
蝉のいない夏	- 小川 葉	自由詩	7	11-7-19
あたりまえの朝	- 小川 葉	自由詩	4	11-5-19
こもれび	- 小川 葉	自由詩	6	11-5-17
春の嵐	- 小川 葉	自由詩	3	11-5-8
考えすぎの日々	- 小川 葉	自由詩	8*	11-5-6
ブランコ	- 小川 葉	自由詩	2	11-4-30
おねしょ	- 小川 葉	自由詩	4	11-4-18
収穫	- 小川 葉	自由詩	5	11-4-15
ぷらちな	- 小川 葉	自由詩	3	11-4-12
生きる証	- 小川 葉	自由詩	5	11-4-10
午後二時四十六分	- 小川 葉	自由詩	2	11-3-20
愛	- 小川 葉	自由詩	1	11-3-16
信念	- 小川 葉	自由詩	2	11-3-14

---

1　2　3　4　5　6　7　8　9　10　11　12　

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する