080325

黄緑色の話し声がする
黄色い声をたしなめるように
大きな顔した男の声がして
電車の中は静まりかえり
黙々とメールを読んだりする
帰り道の通せんぼは
 ....
高速道路は、おりしもの強い雨で、視界もひどく悪い。私はちょっと急いでいたので、追い越し車線をそのまま走ることになる。

120キロ。雨の高速では、あまりほめられたスピードではない。走行車線の方は、 ....
東口を出た歩道橋に 
一人立つ 
目の見えない 
フルート吹きの奏でる 
あめーじんぐぐれいすの 
音色を前に 

手押し車の老婆は通りすぎ 
土産袋を持ったサラリーマンは通りすぎ 
 ....
此処に居る 意味すらもはや見出せず
ただ日々を 消化するのみ

嗚呼 故郷の風景は
目を瞑ると浮かびはするも
もはや私を呼んではいない
私の戻る場所ではない

何処へ行けばいいのか
 ....
今期も残すところ実働六日です

計画達成まであともうひと踏ん張りです

強く持続した思いは、必ず物質化する、なんて

偉そうなこと言ってるもんだから

僕は間違いなく追いつめられていま ....
歌えなかった歌は
いつまでも心に残って
しかたなく歌った歌は
もう忘れてしまった
みんなとの思い出を
忘れてしまった
ひとつ上に生まれれば
あの歌が歌えただろうに
そうしたらみんなとは ....
  

お祝いに
山羊をつぶした
生まれたときはとても可愛い
しろだった

誰ともなく唄い始めたのは
誰かを忘れないためかもしれない
誰かを忘れるためかもしれない

とても可愛い ....
破壊の途上の

解体現場が

夜を迎えている

声のない断末魔

それは空虚な惨劇だ


肉体も精神も

過去も未来も

そんなの関係ねえ

物質化された

いま ....
唇を湿らせて
湿らせるからまた
乾いていく
いつかひび割れて
また舐められる


口の上に鼻があるのは
どうしてなのか
口で味わうときに
鼻も恩恵を受けるためか
初めての口紅 ....
スナフキン

買い置きのチョコレートが切れてしまって
買い足しに行かなければいけない
コンビニで立ち読みをしているスナフキンに会う
やあ、いい天気だね
一通り天気の話をすると
彼はまた手 ....
幾十年も働くということが 
途方もなく長い道のりに思え
僕はひとまず荷物を降ろし 
ありきたりないつもの道を外れ 
目の前に広がる 
今日という日の草原を 
無心で走ろうと思った 

 ....
日曜日の朝なら
町内会で
いい天気になる予感よ
白くて洗いたてのかっぽうぎを着て
三丁目の公園で
おにぎりをにぎろう

おばちゃんたちは
生きることそのまんまのように
ぱわふるよ
 ....
赤い目を瞬いて
日差しが遮る白いアスファルト
の上
暖まってきた大気の塊が
くっきりとした輪郭をもつ
午後に、
中華料理を食べる。
そうやって情熱をコントロールしている

でもね、ぼ ....
しあわせな言葉ったらし共が
今日も社会と隔離された理想郷で
中身の無い幸福を謳っているとき

俺はと言うと九州の西端で
印刷するたびに一行ずつずれていく
請求書のデザインを直していた

 ....
井戸水を拾って
足音をしのばせて
どうか誰にも
誰にも気づかれませんように    想いを、想いを、想いを
つるべを握って         しのばせて
雨よ、雨           降るのは花 ....
プリキュアが好きな君は
まだ小さな体にも関わらず
まるで男の子みたいに活発で
倍くらいある身長の僕に飛び掛ってくるし
ときどき乱暴な言葉も使うね
だけどね僕は
そんな君の可愛いところも知っ ....
いったい世界の夜の
何パーセントの夜が
煮え切らない胸を抱えて
夜道を歩くのだろうか

飲み足りない頭と
伝えきれない言葉を抱えて
何パーセントの人が
飲酒運転を避けた
帰路を歩 ....
穏やかな陽射しが窓を通り抜けて
空の写真立てを輝かせている

少し前の流行の曲が何処からから流れて
行き交う人々の足音が混ざり合い
触れた肩の痛みに声を上げずに
僕は明日に走り出す

 ....
鳥になりたいと思った
そしたら
鳥になった


はばたくと
風はいちまいの紙だった


会いたい人がいる
その街だけが
記憶のかたちをした白地図


飛ぶ。
風には声もあ ....
庭に植えた橙(だいだい)を
隣のいい年頃の娘が じぃと見ていた
熱視線で家が燃えるわい・・・
と小声で冗談を言いながら
剪定ばさみを手に持って
「家のは少し酸っぱいんだけどねぇ」
と呼 ....
主任のおばちゃんが 
残業時間につくる勤務表と 
にらめっこしながら 
(あの人の性格はああだから・・・) 
(この人の性格はああだから・・・) 
と頭を抱えていた 

なにができるでも ....
土のにおいなど忘れていたのだった
お隣りはもう長いこと空き家なのだって
気付かなかった

きっと幽霊の親子が住んでいたんだよ

瓦礫になった
こんなに広い場所だったのだと

足は止め ....
三月とはいえ まだ雪の残る駐車場から
会社の玄関に入ると 大きなスーツケース
今日 帰国する中国の人達の荷物
十名の三年間 勤めた生活がまとめられてある

タイム・カードをおしてロッカーに行 ....
今日君が流した涙
心の窪みに溜まって
いつか差す光に照らされ
キラキラ輝くだろうから

言いたいこと
どれほど伝えられたのかい
聞きたいこと
どれだけ話してくれたのかい
今日は風がと ....
あまりに心地よい
春の日差し
もったいない

穏やかな空気をフリージングバッグにつめた
冷凍室にいれた
翌日
雨が降った
肌寒かった

冷凍室をのぞいてみた
くしゃくしゃにな ....
近頃、世の中すっきりしないことばかり
それなのに火に油を注ぐように、また一つすっきりしないものが現れた
「糖質ゼロ」
どこがすっきりしてるんだ? 俺はちっともすっきりしない 釈然としない
糖質 ....
線が、みえました

線が、みえていました

「ここからはいらないでね」

そう
いつでも


めにみえないかなしみ、というやつは
そこら
ここらに
ころがっています
 ....
まだ木蓮の蕾はろうそくのようだ

満員電車をおりて駅からでると汗は

まだ浅い闇の風に体臭をうすく匂わせた

いとなみはやわらかに撫でられている


爽やかな夜に

春の夜に
 ....
なくした言葉がいくつかあって 
それを、また 
見つけだすのにあたふたなんかして 

正しい言葉 
わからないんだ 
ぼくは 


言葉は無力だと知っていて 
それで ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
kauzakさんのおすすめリスト(3469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
緑色- あおば自由詩3*08-3-25
チェイス_インザ_レイン- umineko自由詩7*08-3-24
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惰性で過ごす毎日- 燕(ツバ ...自由詩108-3-24
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-24
14のコンクール- 夜恋自由詩208-3-24
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解体- 吉岡ペペ ...自由詩408-3-23
寂ビル- 木屋 亞 ...自由詩4*08-3-23
スナフキン/豪邸/カフェ/かなしみ- rabbitfighte ...自由詩11*08-3-23
まぼろしの草原_- 服部 剛自由詩408-3-23
おにぎりにぎろ- ふぁんバ ...自由詩7*08-3-23
これから- iloha自由詩4*08-3-23
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しのばせて- ふるる自由詩18*08-3-22
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卒業式の夜- haniwa自由詩208-3-22
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音信- yo-yo自由詩10*08-3-21
ご挨拶- 千月 話 ...自由詩10*08-3-20
雨夜の信号_- 服部 剛自由詩4*08-3-20
フレーム- 水魚自由詩208-3-20
シェイシェニィソンウォッダリーウー- 砂木自由詩3*08-3-20
この雨上がれ- 松本 卓 ...自由詩408-3-20
春の空気- ここ自由詩608-3-19
ZERO- 新守山ダ ...自由詩408-3-19
とおい、なつの- エスカル ...自由詩14*08-3-19
春の夜に- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-18
返信- わら自由詩35*08-3-18
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩45+*08-3-18

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