激しく降りつづいて
やむ気配のない雨
屋根や庭を盛大に叩いている
縁側にすわって
いつもより濃いお茶を飲むあいだも
軒先にならべた大小の容器が
たてる音がまるで不揃いだ
灰色ににごり ....
          080430



疲労回復には
液晶テレビ
大画面のコマーシャルをと
キャッチコピーを捕まえて
頭からガジガジと
囓ってやると
殺し文句を考える
捕まえたり ....
いいですか
すべてのニワトリは
自分で殻を割って
生まれてきたんですよ

と叱られた思い出

いまなら言える
僕はニワトリじゃない


   *


あまりの暇にたえかねて ....
感動のない
人生なんて
太陽のない
ソーラーカーの様だ

より多く、より深く
知る事だ
時々魔法をかける
おじさんがいる。

一生懸命
真面目に
平々凡々と
生きる楽しさ
 ....
 野菜をたくさん載せて市場へと向かうトラックが横切っていく。水路には水草が揺れている。私は派出所へ向かい、被害届を出すところだ。この国では太陽が物を盗む。私の場合、被害としては最悪のケースで、家が盗ま .... かなしいことなんか
ないよ

雨の日にであった
女の子がいった
かなしいことなんか
ないよ
チョコレートバーの
包装を
ひりひりはがして
そこから
むぐむぐ食べていた
わたし ....
白んだ月が ビルの谷間へふわりと浮いていて
空と一緒に白んだのだろうかと 埒も無い空想を浮かべて 
一度も君を抱きしめられなかった
思い出を
缶コーヒーで追悼する

夕日を好もしいと思う
 ....
北の大地の端っこに
その工場は在ると聞きました

えっちらおっちらせわしなく
『何か』をつくっているらしいのですが
それを目にした人はいないそうです

それはやはり『何か』だからなのでし ....
浜辺のきみに

ちぢれた朋輩たちの影が

しずかな素肌、ひかり、はしる


緑の風、フリーダム


光達のチーク

頬杖をつくのは僕だから

花のまえで、大人しくしている
 ....
 私は卵について語りたい。だが卵について語ろうとするとき、私は古傷をえぐられるような心の痛みを感じ、私の心の流れは、卵という言葉から割れ落ちた無数の破片によって堰き止められる。私はこの透明で広々とした .... 海辺で

***

あなたは
丁寧に研がれた小刀をひとつだけ持って
後ろ髪をひと房ずつ殺ぎ落としてゆく
かさばるから そういう理由で置き去りにしたのは
一度だけではない だ ....
 
 
 
白い壁を伝って
流れ落ちる静かな響き
桜まで飛んで
ためらい無く散った
 
今日も街は曇って
ひらり浮かぶ壊れた羽
桜まで飛んで
溶け込めずに落ちた
 
 
涙 ....
手にした本の 
次章に開く一頁は 
思いの他に重い 
一枚の紙であった 

「見知らぬ作家」の 
手にした筆が 
開いた頁の余白に描く 
自らのあらすじを 
誰も知らない 
五月のわたしのルール


肉は肉屋さんで買う
魚は魚屋さんで買う
コロッケはあげたてを
おでんは味のよくしみた
やきとりはけむりで見えないくらいの

とてもシンプルなこと
この ....
手を繋げるほどの距離でもなく
見つめあえるほどの、位置でもない
でも、思いあえるほどの湿度や時間が
僕たちの間に満ちている

言葉が、雨みたいに降り注いで
それは数列の大地を黒く湿らす
 ....
見上げた空から
はらはら 葉が
ながれていた

なみだ、かと思った
それは
落ちていたのではなく
夕暮れの空
まっすぐいちれつに
ならんで昇っていた


りょうてから
ふわり ....
 かえるがなくから かーえろ

夕暮れあぜ道 帰り道
日なたのにおいと土のにおい
からだにまとって
家路を走る

 きょうはたのしかったね

あっという間の
夢みたいな一日は
ま ....
生理を迎えたときのように
始まりを得たのに何かを失った気がするのは
まぼろしだったらよかったのに

{引用=
紺色のプリーツスカートを下ろす
布と肌が擦れる音がする
それでも無音 ....
 
朝も夜もわたしたちは
わたしたちの身体を
繰り返していく
細く覚束ない手つきで
少しの過ちを訂正しながら
そのような過程を
日々の営み、と
呼んだりもするが
本当は命ひとつの重さ ....
{画像=080426092028.jpg}
さあさ みなさん
手を繋ぎ、
夜の踊りを踊りましょ。
赤いライトの輪の内は、
ヘモグロビンのタンゴです。
蒼いライトの輪の内は、
黴びた膚肌( ....
毎日が戦場で
しっかりと目を開いて
現実ばかり見ていると
ひとみが乾燥して疲れてしまう
だから そのたびに
まばたきをしてみるのだけれど
そんなとき一瞬
電車の車窓を見ているようで
何 ....
枯れ木が立っている
その凛とした立ち姿に
僕はしばらく見惚れる

花なんて
飾りなのかもしれない
「卵」という文字が 
何故か哀しく歪んだ 
誰かの顔に見える 

「卵」という文字が 
何故か背中合わせに俯く 
ふたりの人に見える 

「卵」という文字が 
何故かずっと倒れずに  ....
体温が交じり合って
境界線がなくなって
二人が一つになって
古い輪郭線がほどけてゆく
まっすぐに

まっすぐ に
雨の降る夜は
無口になって
過ぎるときと
訪れるときを
見つめるばかり
触れるのは
雨の音と
薫る灯り
窓辺においた影を
揺らした

あなたの夜も独り
何を見つめているの
た ....
             080426



妻を殺して逃げるんだ
二十五時の暗闇で
つま先立ちで忍び足
窓の外はほの暗く
モダンな街灯連なって
にたりにたりと
ほくそ笑み
綺 ....
{引用=近道して
とおりぬけた石段に
昨日の雪が つもっている

桜に降る
ちいさな雪が
毛布のように 町をくるむ


あなたは
商店街のゆるやかな坂を下り
あおく ひかる
 ....
雨の日なば
いっぱい
匂いっこするっけおの

雨の日なば
匂いっこ嗅ぎつけて
いっぱい
犬っこ集まるっけおの

雨の日なば
いっつも
なんかの大会
やってらっけおの

ば ....
人差し指と親指で輪っかをつくって
なにに見える?
かね?
おっけー?
そうだね
そんなもんにも見える
そいつを俺は
親指の角度をすこしずつ手のひらへ
ずらしていって
満月から
半月 ....
するどいエンピツ
つきささない

とがったじょうぎ
なげつけない

ノートにすうじをならべてみて
ほらここから

せんそうのはじまり

てきはあいつだ
けしごむとばせ

ひ ....
kauzakさんのおすすめリスト(3469)
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