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酒が飲みたくってさ
深夜、ふらりと出かけた途中

花の匂い
蜜の香り
足を止め思う
望んでいたこと
思考の末路

何の種類かは知らん
時折思い返した事がある
穏やかな自由への憧れ ....
言葉は発するそのたびに
重さを無くすものだろう

夕暮れを黄昏と言い換えて
寂しさを知ったフリをした
恋情に過去を積み重ね
大切さを説こうと試みた

引き出そうとする単語は
聞き覚え ....
駅から宿に向かう道の両脇に
悪趣味な電飾に彩られた街路樹が
等間隔に我が身を嘆いていた

不自然に丈の短いスカートを履く
太い足の女達と何度すれ違っても
何を誘っているのか分かりやしない
 ....
これが何本目だったか
数えるのは野暮と言うものだ
どれだけ飲んでも酔えはしないで
こつこつと刻む夜が在る

一日中雨が降っていて
何時間寝ていただろう
疲れはまるで取れないが
もう既に ....
開いたノートをじっと見つめて
思いついた幾つかの単語を
暫く睨みつけていたけれど
繋ぐ言葉など一つも思いつかずに
ただの愚痴でページが埋まっていく

休みが取れないとか
出会いがまるで無 ....
少し遅れて冬が訪れた
待っていたということも
疎んじていたわけでもなく

ただポケットに両手を突っ込み
何か特別に思い煩う気持も浮かべず
ぼんやりと立ち尽くしたまま

ひゅうひゅうと喚 ....
電車に乗ってどこかへ行こうとしていた

何処へ向かおうとしているのかは分からない
病院だったような気がしないでもなく
山奥の施設のような気がしないでもない

見たことのある風景同士が
直 ....
吸い込む煙に咽こんで
突き抜ける頭痛に把握する現在
何より無く何故も無く
成すべきと定めた納期を
遣り繰りするだけに生きている

山陽道に横たわるモグラ線を
時速三百キロで駆け抜ける退屈 ....
隣部屋から漏れる電話の呼び鈴に
ふと現実に立ち返る瞬間を感じる
さっきまでホテルの窓から見えた
電光掲示板の宣伝文句を
眺めてばかりいただけだった

月が見えるほど暗くなく
星が瞬くほど ....
しあわせな言葉ったらし共が
今日も社会と隔離された理想郷で
中身の無い幸福を謳っているとき

俺はと言うと九州の西端で
印刷するたびに一行ずつずれていく
請求書のデザインを直していた

 ....
今日君が流した涙
心の窪みに溜まって
いつか差す光に照らされ
キラキラ輝くだろうから

言いたいこと
どれほど伝えられたのかい
聞きたいこと
どれだけ話してくれたのかい
今日は風がと ....
kauzakさんの松本 卓也さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花の匂い- 松本 卓 ...自由詩210-5-4
内響- 松本 卓 ...自由詩409-9-30
ミッシング- 松本 卓 ...自由詩409-1-2
白い月- 松本 卓 ...自由詩408-12-22
I_LOVE_YOU- 松本 卓 ...自由詩308-12-15
- 松本 卓 ...自由詩508-12-7
奇妙な夢の記憶- 松本 卓 ...自由詩308-6-4
指折り- 松本 卓 ...自由詩6+08-4-23
無機質な夜- 松本 卓 ...自由詩608-4-16
俺はと言うと- 松本 卓 ...自由詩408-3-22
この雨上がれ- 松本 卓 ...自由詩408-3-20

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