校庭の影たち
朧月

いつでも心配があるから
私の背中は少し重い

そういえばランドセルは重かった
ぜんぜん魅力的じゃなかった
どうして背負わなきゃいけないのかと
毎日おもっていた

それをあけたりしめたりして
毎日が過ぎていくことが
いやで早くそれがいらない年齢になりたかった

知らなかったんだ
いつまでたっても荷物がなくならないことを

みんな同じかばんを背負っていた頃
みんなおなじ影をしていた


自由詩 校庭の影たち Copyright 朧月 2013-09-06 21:21:56
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