夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
白んだ朝
淡々と家事をこなす女たちのような夜が明ける
現実の襞をめくると、憂鬱に垂れ下がった雨が、湿度と共に滞るように霧状に落ちている
五月の喧騒は静かに失われている 

  ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
いつも独りで膝を抱えて座っていた

遊びと言えば砂に絵を描くことだった

お母さんは気付かない

幸せでも不幸せでもなかった(はず)

もう少しおじいちゃんちに居たかったな ....
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
街には水路が流れている。有名な水路。 休日の朝、水路の東には太極拳、西には朝ヨガをする人が集まる。先日は人気ドラマのロケが行われていた。『美人三姉妹シリーズ』のサスペンスだ。この街では殺人事件が多 .... {画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
田んぼのあぜにカラスが一羽
黒い背中を風がなでる

苗もゆれてる田の海を
一緒にみつめる
黒いカラスとこの私

なに色だろうか
この私
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか

風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
文字と螺子は関係ありそうで
まったく関係がない

見栄と知恵は関係ありそうで
少しは関係がある

家事と火事は関係ありそうで
かなり関係がある

詩と死は関係ありそうで
大きな関係 ....
  
     まるく

    表面張力で
   膨らんだ一滴の
   想いがいま落ち
    触れる間際

     はじけ
 
    残像のように

   ゆ っ くり ....
この生が空しく過ぎることを悲しめば
問い返される
何が充実か

揚羽蝶がゆずの木にやってきた
仇やおろそかではない
ひらひらと儚くも天に任せる

愛しているさ、悲しんでいるさ
生の肯 ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
トリセツをただの一度も読まずとも正しい呼吸の仕方はわかる

もともとはペアであった靴下も気づくと穴が片方だけに

色褪せたペエジをめくる緑風が塗り替え時期と付箋をつけた

強風でバタンッと ....
コップに注がれたラムネは
辛すぎて
喉の渇きを癒すことができない
だから、
私はグラスを空にできない。

ベランダの風鈴の音は
錆びていて
私の耳にはとどかない
だから
私のこまく ....
   《鯉がたべたい》
   と、言ってあまえ
   まったく隙だらけ
   そのくせ自意識は役者なみの
   あのサムライ
   かれは
   前世のぼく
   なのじゃな ....
距離を測ってみようと思う
単位は人間
おかしいな
昨日は1人間だったのに
今日は2人間だ
このまま離れていったなら
いつか
このものさしでは
足りなくなって
私は
人間に戻れなくな ....
母のおむつと尿漏れパッドを買う
要介護度3でデイサービスと訪問介護で
助けてもらっている

食べ物にたいする執着がつよくなっているようだ
それが生きるということなのかもしれない

子供た ....
春の川溺れてみても無反応

姉の歳こえてしまって石鹸玉

蛤が吐き出す夢で銭儲け

二本足歩行でついに青き踏む

春鰯供述どおり遺体あり

鐘供養静御前のコスプレで

アスパラ ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみたけど

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった

 ....
わしは実は ふたごだったと聞かされた日
そして わしのふたごの兄貴だった人は生後まもなく死んだのだと聞かされた日
ねぇちゃんと グリコを分けて食べるように わたされた
ねぇちゃんに 言うた
「 ....
尾崎放哉を中心にして自由律俳句についての覚え。

俳句五七五の音数律にとらわれない俳句を自由律俳句と言う。
結論を先に述べると、自由律俳句とは定型にとらわれないのではなく、意識的に定型を拒否する ....
{引用=薔薇よ薔薇
私の体を養分に美しい花を咲かせておくれ}

あの人は行ってしまった
私の手の届かないところへ

ひとり取り残された私は希望さえ失くしてしまった
絶望という名の牢獄に囚 ....
魅力的な名前のバス停を
すぎて言葉は色褪せて
私のうたがからまわる

早朝に
働く車が輝いて
{画像=120507061533.jpg}

ねぇ 深呼吸したら 風の色が変わったよ
眠っていた サナギが目覚め始めた 
わたしを揺り動かす うねるような焦燥感

何か 新しいモノを求め ....
{画像=120506235631.jpg}


きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ


寂しく独りで
光っている


きらきら
きらきら
光っている
 ....
ななめの線は おめめ
口が にっこり
点は よだれ
いや 指って事で

心 って
にっこりマークみたい

コンロの上に鍋があって
コトコトと

音 って
お料理しているみたい
 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
行方- 山人自由詩10*12-5-12
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
ささやかな不幸。- 永乃ゆち自由詩8*12-5-12
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
#空想の街_#美人三姉妹- 北大路京 ...自由詩8*12-5-11
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11
- そらの珊 ...自由詩26*12-5-11
見ていた星- 唐草フウ自由詩13*12-5-10
緑のカラス- 朧月自由詩712-5-10
たいせつなもの- 梅昆布茶自由詩2212-5-9
恣意的存在- HAL自由詩9*12-5-9
白紙に降りる- ただのみ ...自由詩15*12-5-9
ランダム- 木原東子自由詩18*12-5-9
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
夕焼け心中- そらの珊 ...短歌1212-5-9
残暑見舞い- ゆき自由詩5*12-5-9
もうひとつの夫婦の肖像画- 石川敬大自由詩11*12-5-8
ものさし- そらの珊 ...自由詩15*12-5-8
買い物- 梅昆布茶自由詩2412-5-8
俳句2012_4月下旬- 北大路京 ...俳句10*12-5-7
葉陰のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*12-5-7
グリコのおまけ- るるりら自由詩25*12-5-7
尾崎放哉と自由律俳句についてのメモ- ……とあ ...散文(批評 ...7*12-5-7
いばら姫- 未有花自由詩13*12-5-7
その場所のなまえ- 朧月自由詩312-5-7
【_Let's_Try_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-5-7
硝子の破片_/_きらきら光る- beebee自由詩25*12-5-6
かわいい絵_- 砂木自由詩15*12-5-6

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