巴里に咲く真紅の薔薇の下に猫  

青かびを纏へるチーズ

喜びも光も食べる蝿の王

短めに髪の毛切って芒種かな

葛切りと京の祇園の唇と

蟷螂の子供びっしり葉の裏に

ロッ ....
ほんぐもりではない
  うすぐもりでもない
うすばれともいえない
  どくとくのつゆぞらである
でも 紫外線はいちばん恵まれるという
  四季を通じて

いつのまにか ゆびがすべって
 ....
空のツリー
その足元に水族館だと
日本人は好きだな
サンシャイン市にも作ったっけ
新名所には水族館
呼び水の呼び水
徒に易くは帰すまじ
展望ついでの家族巡礼
妖しく爽やかデートスポット ....
 頭の中で魚が跳ねた
   ぴしゃんと深みへ姿を消した


 黒い子猫が静かに見てた
   風がぱらぱら捲っていった


 時間は長くも短くもない
   人の物差しはいい加減だ
 ....
つゆ草

道野辺の草花
各々に水晶のような
真珠のごとき
水滴がつく

重なりあい密集して
見事なる小さな草むらを
指さす妻
素晴らしき光景と共に喜ぶ
 水晶に映る未来なんて信じない

     私の未来は

   いつだって私の物よ

     占いなんて

   食べかけのチップスよ
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
{画像=120608223742.jpg}



何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
つくづく
人の身体とは水で出来ているのだ
と感じる

代謝がいいと
良く水を排し
身体はくびれ
欲し
肌は潤う

水によって
清められ
水に癒される

そうだ
命の源も  ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
真昼の高架下
薄暗い小さなトンネル
壁面にスプレー缶で書かれた

HELP

よくあるいたずら書き
誰に向けられたわけでもない
行方を持たないメッセージ

どうせなら
HOPE
 ....
「きゃりーぱむぱむって噛まずに言えるもんね」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『きゃり ....
つるくさは
伸びていく
明日の空へ向かって

つるくさは
伸びていく
しなる鞭のように

つるくさは
伸びていく
答えをつかまえようと

つるくさは
伸びていく
時々誰かに ....
なかなか顔と名前が一致しなくてごめんね
でももう時が来たのだね
なにもかえせなかったのに

君が担いだにもつおもそうだった
かわってあげられないけど許してくれるかな
でも自由を手に入れたん ....
私たちがはぐれたのは その場所に向かう途中だった
それぞれの場所から同じ地へ
密かな約束の文(ふみ)が 同時に舞った
未明の空

傍らの夏を奪うような あの風は
何を暗示していたのだろうか ....
森のなかにひかりの妖精が住んでいることをアーヤは知っています

見たことはないけれど知っています

森のなかに足を踏み入れると辺りはほの暗くなりました

アーヤはうえを見上げます

木漏れ日がちらちら ....
アーヤは森を眺めるのが大好きでした

森の甘い匂いがアーヤの鼻を撫でています

森のうえでは雲がぐんぐん姿をかえてゆきます

とうとう青空だけをのこして雲は見えなくなりました

森のやわらか色の緑はず ....
二股をかけた人にも麦の風

初めての親子連弾麦嵐

小満の木漏れ日サカナに変わる朝

毛虫さえ季語になってる人気者

生まれては消え生まれては消え毛虫

空豆のクリームパスタおうち ....
暗い森の木の根元の茂みの中
闇に光る二つの目
光の反転した森の風景の中
鹿が逃げようとするが
矢庭に飛びかかる黒い大きな影

まず獲物の内蔵を喰らう
黄緑色の内蔵を喰らう
赤い筋肉を食 ....
おじいちゃんと森で薪を拾う
僕が手当たりしだいに
背負子に放りこんでいると
そいつはまだ早いと言う

幹を離れてまもない小枝は
水分を含んで
みずみずしい
生木の範疇を出ないものは
 ....
光はあふれる
白亜の{ルビ建物=ビルディング}の上に
海鳥の白い翼に
青くうねる海原に
光はあふれる

光は波打つ
どこまでも続く青い穂波に
涼やかに流れる川面に
青い空と風の中に
 ....
ぼくは人類におおきな迷惑をかけている

みんなぼくのことで

月曜日がいやになっている

日曜日がつまらなくなっている

世界でいちばんつらい死にかたがそれなら

ぼくこそそれが相 ....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー


シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て

ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと

炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に

初音ミク ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから


アリさんがね
いないとさみしい ....
黒い卵を俺にくれ
できれば真っ黒な奴がいい
昔、ローリングストーンズというバンドに
「黒く塗れ!」という曲があったな
そう、そんな具合に
俺の手にも真っ黒な卵をくれ
俺はそいつをこの聴衆の ....
協議離婚し幼い娘を引き取った母は
幸福追求やまない女であって或る日
男と出会い同居を始める

こうして連れ子という不利は
夜な夜なまぐわう男女の力関係で決まる
小突き回され足蹴にされ
飯 ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
nonyaさんのおすすめリスト(5761)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
俳句2012_6月上旬- 北大路京 ...俳句14*12-6-11
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つゆ草- 生田 稔自由詩312-6-9
水晶に映る未来なんて信じない- 永乃ゆち自由詩4*12-6-9
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
すいぶん- 森の猫自由詩11*12-6-8
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「HELP」- ベンジャ ...自由詩712-6-7
#poem24_揺れる- 北大路京 ...自由詩12*12-6-7
アラベスク- そらの珊 ...自由詩1112-6-7
おぼえてる- 梅昆布茶自由詩812-6-7
Shaman_(シャーマン)- 南 さや ...自由詩412-6-6
(第2話)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-6-6
(第1話)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-6-6
俳句2012_5月下旬- 北大路京 ...俳句17*12-6-4
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小さな森- そらの珊 ...自由詩2512-6-4
- 未有花自由詩23*12-6-4
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おはようサラダ- 梅昆布茶短歌1512-6-3
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
きっとね_2011- たま自由詩26*12-6-2
黒い卵- yamadahifumi自由詩212-6-2
お猿の森で- salco自由詩5*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1

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