わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
  若松の義母の墓参りに行った。
  墓は、高塔山の尾根の奥の墓苑にあり、
  左眼下には洞海湾が広がり、その向こうには皿倉山が見えた。
  義母の墓域の雑草をとった後、妻は持ってきた花を飾り
 ....
【めばえ】
優しい言葉ではなく
優しさって何だろう

おとなっぽさではなく
おとなって何だろう

それが貴女にわかるのは

長々と月日が寝そべって
太陽と月が寄り添った後

少 ....
一羽の鷺が 
  ふわり 弧を描き 
    降り立った 見えない川辺 

出来事との距離は
程良く 霞となり
コンマ何秒か遅れ
波紋は伝う
  記憶の水面を

現実よりも
純白 ....
たくさんのカツラを飛ばす風が吹き長髪になる小便小僧 もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷

サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す

生きる意欲は ....
送別会と反省会と忘年会


自分の名前を忘れてしまったと桜がつぶやく夜
街灯のしたを風が低く吹き抜けていく
落とし物のように。
花を忘れてしまったとつぶやいている女が
そこにた ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる

この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
尖った頭を空に突き刺し
高く背伸びする痩せたキリン
細い足
長い首

彼の後ろでゴミ焼却炉の巨大な煙突が
絶え間なく白煙を吹き上げる

キリンの足元に聳え立つのは
四頭の青いラクダ
 ....
空き瓶収集所まで行く途中に
今年始めてみたカエルは仰向け
四肢を広げて道の真ん中に一匹 
こちらの路肩とあちらの路肩にも一匹と
まだ冬の残る雨に濡れている

暖かい日が二・三日続いて
冬 ....
マイナス16℃のニューヨークで
外では行列が出来ている
超有名人のやって来る
そんなゴージャスな店の中で
お前は、すでに死んでいた

だらしなく延びきって、
下品な臭いのするスープの中で ....
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる

りょうせいるいかしら

もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら

ナンタイドウブツカシラ
 ....
夕焼けがとけだす頃に君が吐く言葉は無色身をよじっても 蝶々結びをむすべない女の子
ガリーファッションが似合わない
乙女ちっくに憧れてみても
アリスの影を踏んでいるだけの
君は残念な女の子さ

潮風に揺れるループピアス
耳の穴から広がる魔法陣 ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
空き地に
なつかしい
水色の小さな花が
咲き始めれば
私の中でも
息吹く何かを感じる

おかえり
ただいま

膝を折って
のぞきこめば
別名 星の花
と呼ばれる
あなたたち ....
    

        ずうんと長く
        夜がこないので
        すみれの花で
        まぶたをふさぐ
        薄っすらと閉じ切らぬ
       ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
東京の地下街から 
胸を焦がすような茜空は売ってませんか

そんなことを言ったら 嗤われるだろうが
本当はみんな 自分の町に住む
夕焼け色の切符を手に入れるために
上京しては 行 ....
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの 空と海の境に重ねあう嘘 今日もひっきりなしに飛行機が通る
あの人だった人が外を眺めている
「沢山通るね」
あの人だった人は無言だ
体の何処からも表情が消えている
きっと見えないものを見ているのだろう
部屋を見渡せ ....
はなふぶきのように
紙吹雪のように

空間を埋めて
ゆっくり舞いながら

アスファルトの路面に
散り落ちては消える

そう
こんなやわらかな雪の日だった

長男の
次男の卒業 ....
わたしたちはそれを知っている
わたしたちはそれについて知らない

刈り入れたものを幸と不幸に仕分け
四角四面の境界で善悪のチェスをする
しかも恣意的に
晴れた日に傘と長靴で出歩く者への嘲笑 ....
途上の果てに途上が永遠に続く程

過程こそ命だったりするのかもしれない

結果の全てを錆びれた勲章のように刹那の時代に留め

天へ行く虫の息を深呼吸の懐の泉 澄む結びに憧憬の界

今を ....
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ

音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか

口 ....
新月 


  新月の夜 一つの石を 拾い上げる 
  波打ち際にいる者は他に誰もいない
  静かに拾い上げると遠い星の
  みたことのない惑星の記憶が めくるめく
  展開し ....
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす


 イラッシャイマセ
 パネルノ番号ニ、シタガッテ
 操作シテクダサイ

 番号 ....
昨日
夢を身籠って
孵った卵が
明日また孵る
短い再生を繰り返して
消耗していくだけの
羊飼いの楽園
*
古い文明と共に
行き場を失して
新しい時代の入口で
停滞している
 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_バランス_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-22
彼岸- 秀の秋自由詩215-3-22
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鷺と鴨- ただのみ ...自由詩13*15-3-21
たくさんのカツラを飛ばす風が吹き長髪になる小便小僧- 北大路京 ...短歌515-3-20
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩31*15-3-20
サボテン- 梅昆布茶自由詩1015-3-20
詩__二篇- 月形半分 ...自由詩615-3-19
春の土- そらの珊 ...自由詩14*15-3-19
赤いキリン- Lucy自由詩16*15-3-19
カエル夭折- イナエ自由詩12*15-3-19
ラーメンと日本人_★- atsuchan69自由詩8*15-3-18
シスター・シエスタ- ただのみ ...自由詩18*15-3-18
夕焼けがとけだす頃に君が吐く言葉は無色身をよじっても- 北大路京 ...短歌215-3-18
【_残念BOXS_】- 泡沫恋歌自由詩13*15-3-18
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩22*15-3-17
冬の終わりは春の始まり- そらの珊 ...自由詩11*15-3-16
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目が覚めると- 殿上 童自由詩17*15-3-16
カラスの行方- 為平 澪自由詩17*15-3-15
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの- 北大路京 ...短歌215-3-15
空と海の境に重ねあう嘘- 北大路京 ...自由詩915-3-15
あの人だった人- 宣井龍人自由詩11*15-3-15
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【_無人の街で_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-12
me43- 衣 ミコ自由詩315-3-12

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