{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
夕立/突然の豪雨と雷鳴が轟いた
それは子宮の中で聴いた母の心音のような気がした
時折、去来する淋しさは冥府からの呼び声に思え
無言で空を見上げると、大きな穴が開いていた

依りかかって生きて ....
網膜に張り付いた被写体
デスマスクの張り付いた円柱


トーテムポールを羨んだ少年
コールタールで造られた
円形の劇場で
自分のデスマスクをバックボーンにして


木の実をもいで ....
MONOの消し滓で練り消しを作る
丸める
こねくり回す
戯れではなく、割と本気で作る
爆弾になれば良いと念じながら


場面転換
奥歯
アナーキーな典型的虫歯菌が歯に穴を開けている
 ....
うつ伏せでいると
とても静かで
うつ伏せでいると
とても安らぎます
立っている時の
喧騒や幻覚からも
逃れられ、一時幸せです


うつ伏せでいると
守られている気がします
うつ伏 ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
私たちは
眩暈がするような速度で
転がり続けなければならない

変化すること
それが何よりも重要で
変わらなければ私たちは衰退する

そんな強迫観念に
いつの間に囚われてしまったのか ....
無数の星を

宇宙(そら)から眺める

科学者たちは

下から眺めることしかできない

私の

この思いを

見つけることはできない。


嗚呼、

どんなに焦が ....
立ち尽くす
十字路で
しゃがみ込む
十字路で
何かを落としたようで
何かが零れたようで


しゃがみ込んで見ても
何も見当たらない
手探りしても
何も掴めない
確かに、零れたよ ....
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて


渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ....
洗練潔白であって
誰からも気に入られた
両性具有の子


孤児のようで、令嬢のようで、
快活のようで、冷淡のような、
両性具有の子


初めから大人の社会の中に置かれ
交わる言葉 ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。



「サバンナに広がるベッドには、 ....
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
専用線の貨物列車を
雑草の生えた線路の際で見送る

ダダンダンダン
ダダンダンダン

それは思いがけぬ速さで駆けて行く
街の風景に似合わぬ
大きな図体に圧倒される


シズシズと ....
ペットを飼うとはどういうことなのだろう

人間以外の生き物と一緒に住むということ

なぜ?

癒し?

嗜好?

ペットを飼うとはどういうことなのだろう

人は人によって癒されるべきではないのか


 ....
酷いささくれに塗るクリームを探して
降りた事のない駅に下車する
夕立が来そうで、少し慌てて、薬局を探す


コンビニエンスストアに置いてはない薬だと直感で解っているから
薬局を、強いクリー ....
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す


やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ....
私がふたごだったとき
ずっと森で暮らしてた
ふたりおそろいの服を着て
毎晩同じベッドで夢を貪りあった
ふたり一緒にいること
それが当たり前の世界だった

私がふたごだったとき
世界はひ ....
繭の中身を確かめに
ヴェランダからするんと
カーテンを伝って降り
君の夢へ移動する

月無き夜のこと
君の小さな体に
無数に穿たれた
秘密の森のこと

心に生い茂る銀色の
すすき ....
hearken to the wind of will

曇り空の下にひろがる
見慣れた世界に雨が落ちる頃
君は花のように風に髪を梳いた

言い訳ばかり机の上に
積み上げてつまんない大人 ....
黄いろい光と影

田んぼ

新幹線でぶっ飛ばす

田んぼと田んぼの細道を

静かにまっすぐ銀の軽


その銀の軽が


ぼくに憑依してきた

軽の中では音楽が鳴っていた ....
焼却炉で燃やしている
黒い物語
黒煙に消えてゆけ
あの指


辱める言葉を吐いて
支配できると思い込んでいる
あの竜頭を
どうにかしなければ


生暖かい風が吹いて
神経を逆 ....
9月だってば
9月になったんだってば

それで何かが変わるってわけじゃないけど
夏の記憶には「さよなら」したし
もう後悔なんてしないと決めたのだから

秋だってば
秋になったんだってば ....
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ....
ナニカは知らない、
燃える秋の山々はもくもくと煙立ち
はるか上空から
ふりそそぐ焼夷弾によって
木や草も畑も焼けた

森は焔につつまれ
必死に逃げる動物たちを
獰猛な火の手が執拗に追っ ....
空き地はだれのものだったのだろう

サクもなかった

公園でもないのにみんな勝手にあつまっていた

土管にたまった雨水

そこにはオタマジャクシもいた

道ひとつはさんで玉ねぎ畑
 ....
あんなに耳障りだった蝉の声も
虫眼鏡で集めたみたいな痛い陽射しも
まるで色あせ始めた遠い物語


なだらかな坂道を自転車でおりると
向かい風がほんのわずかの後れ毛を揺らす
時折小石が顔を ....
夕暮れの風が民家の風鈴を鳴らし、
茜色のまなざしで今日をねぎらうように、わたしの頬を撫でてくれる。
その涼しさに、ほっとして深く息を吐く。
庭先には、萎れた朝顔が脱ぎ捨てた服のように垂れ下がり、 ....
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