トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
岡山駅でのぞみを待っていた

あいにく俺は希望だらけで

岡山駅でのぞみを待っていた


むかいのレールスターは雨にたたかれていた

このまま神戸にもどり女の部屋にゆく

むかいのレールスターは雨にた ....
彼岸花が咲く
ある日突然咲いている
地獄の手紙みたいだ
曼珠紗華ともいう
けれど茎だけの禍々しい紅色の花は
なるほど死人の声を思わせる

秋の野面に咲いている
風は盲を押して行く
つ ....
失恋の供物に写真を上げる
猫の写真
彼女の好きな動物

2日に一度ずつ
拾ってきた写真を選んでは
ブログにアップロードしている

かわゆいのから間抜けづら
凛々しさ ふてぶてしさ
 ....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと

それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て

この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする




世の中は悲し ....
真夏のような天気だけれど

窓辺からは空に

夏にはなかった濃い青が覗いていた


箱に入れられたようだった

ぼくらは黙って暇をつぶしていた

たいして暇でもないのに

ず ....
赤い感情と青い記憶とを
つむいで
むらさきを織る
夏の恋

ひざまでの深さのつもりで
いつのまにか飲みこまれている
息継ぎに顔をあげるたび
水面にゆれる ほほえみに似た光を
肺にかさ ....
長く患っていた父が死にました
お通夜の部屋に潔い木の香りが流れました
父は長く一人だけの眠りを眠り
お線香はくるくると回っていました

わたしたちはチョコレートを
食べました 金色の銀紙を ....
千年を巡ってたどり着く真昼
孤独に鳴るシンバル
居眠りする太陽
大きなあしなが蜂が
買い物帰りの
バイクの音を鳴らしていく

高い木の上で揺れる
一枚の古びた葉の付け根から
葉先に向 ....
友へ

こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
囁きのような極彩色の
ベッドに横たわり
レム睡眠とノンレム睡眠の
波に支配される時間は 
どんな時間だろう
記憶との関係で言うと 
忘れ去られた色彩

轟音のような
モノトーンの目覚 ....
緑道公園の木の上で

最後の蝉が鳴いている


ジリジリ・・・
ジリジリ・・・


今にも力つきそうな声で鳴いている

その声は一瞬一瞬過ぎるごとに
確かに弱々しくなっ ....
{画像=110917004242.jpg}



わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
宇宙のかなたの秘めごとに
聞き耳を立ててみたくなるような
わたしの夜は

透きとおるほどに汚れてしまう
汚れるほどにもろさを甘受する
もろくなるほどに
他を傷つける


  ....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
カスミさん
会うたびに「はじめまして」と言いますね
記憶を保てないあなたは
世俗の煩わしさに悩むこともないのでしょう
私とは違う 栗色の瞳は
何を追っているのでしょうか

カ ....
愛するひとが俺いがいに

楽しいって言ったり

安らかに甘えたり

メルヘン守ってもらったり

面白いこと発見してみせたり

世界でいちばん大切にされたり

そんなことくらいで ....
つまりは総括なのだ。

ありとあり余る残滓と
ありとあり余る余韻と
ありと有り余る余震と
ありとあり余る贅肉と
ありとあり余るバリと
ありとあり余るカニバリズム

雷鳴の中 交差点を ....
 わがままなあなたのReは愛しても
 まだ足りないと盗みいるひと


雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
今日もいつも通り
という自覚もなく

今日もいつも通り
という毎日が過ぎ

今日もいつも通り
私の隣には君がいる


だけど突然

底なし沼にハマるように
記憶に足を ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
 あたしが初めてそいつに会ったのは、学校に上がってからでしてね。
 昔の親は貧乏に忙しくて、幼稚園児に弁当持たせるので手一杯。湯気立て
て遊ぶ子ども捕まえて、字なんか仕込む趣味もありませんでしたか ....
{画像=110911183602.jpg}


心を写す鏡のようだ
朝のsoraを見てそう思った
自分の心持ちが分かるような気した
元気がある時
後ろ向きな時
強い時
弱い時
so ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒れ気味の風が林檎畑を走る

強い風に羽があおられて もっと草の奥へと
二人は入り込んだ
夜空 ....
動物を視観察する

花粉を視観察する

放射性物質を視観察する

自分を視観察する

なぜこんなことになったのか

なぜこんなことをしてしまったのか

動物や花粉や放射性物質や ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
ようこそ、バードランドへ
螺旋階段をネジのように
巻いて巻いて降りると
忘れていたオルゴールが軽快よく鳴り出した

休まる音色が耳に割り込んで
握りしめてた拳が 段々と緩やかに開いて
掌 ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
あいにく俺は- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-9-21
彼岸花- salco自由詩7*11-9-20
猫の写真- メチター ...自由詩2*11-9-19
自虐のひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-9-19
あたらしい窓辺- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-18
なつ、むらさき- あまね自由詩14*11-9-18
つや- オイタル自由詩6*11-9-17
高い木の上の都市の記憶- オイタル自由詩5*11-9-17
つくせぬ手紙- 乾 加津 ...自由詩16*11-9-17
囁きと轟音- 小川麻由 ...自由詩4*11-9-17
宇宙の一員- COCO自由詩1311-9-17
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
おもてなしぃ妖怪- るるりら自由詩22*11-9-16
ガラス戦争- 千波 一 ...自由詩8*11-9-16
9月/真夏日_針仕事- たちばな ...自由詩17*11-9-16
カスミの空- 御笠川マ ...自由詩411-9-14
美しい- 吉岡ペペ ...自由詩311-9-14
夏の総括- ……とあ ...自由詩911-9-14
夢猫- たま自由詩27*11-9-14
惑いの記憶- COCO自由詩911-9-13
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
許されたひと- 恋月 ぴ ...自由詩28+11-9-12
_を- salco散文(批評 ...5*11-9-11
朝のsoraと太陽- beebee自由詩24+*11-9-11
九月階段- 塔野夏子自由詩22*11-9-11
銀河の下で- 砂木自由詩13*11-9-11
視観察- 吉岡ペペ ...自由詩611-9-10
船に乗る- 吉田ぐん ...自由詩2511-9-9
ようこそ、バードランドへ- subaru★自由詩12*11-9-9

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