静けさを呼吸して
ふくらんだ悲しみをはく
そんな自分を少し可哀想だと思う

今日も一日、雨だったから
なんて、理由にもならない

何となく電源を入れた
パソコンがウィーンっていいながら ....
毎日不安だった

誰も私を必要としてないんじゃないかと

誰かの一番になれないんじゃないかと

だから毎日寝れなかった

暗闇の中で一人

泣くことも出来ず

ただ、ただ

 ....
 スコープのさきに
 わたしは詩をとらえた。
 詩は、スコープのなかで揺らぎつづける。
 狙いはさだまらず、
 わたしは引き金を引けない。

 わたしが躊躇うあいだに
 詩の精は、スコー ....
実態がない
1ミリもない

あの子の必要としているのは俺じゃあ無くて
俺が必要としているのはなぜあの子なのか
そしてこのタイミングなのか

三本足の野良犬のびっこの足跡をたどる ....
憂鬱な金融機関に預金してあげる
木曜の昼休みに窓口でスマイル
ATMの顔色うかがってもしゃーない
ランチ後の視線で女子行員を読む

眠いのは きっと僕だけじゃない
寝溜めた時間に利子が ....
ゆっくりと立ち昇っていく煙草の煙を
いち、に、さん、し、と雨が打ち消して
季節外れの、風鈴の音が聞こえる
りん、りん、猫が顔を洗っている

頭の中で
ろいやるみるくてぃーが
湯気をたてて ....
冬の継ぎ目を
誰にも気づかれないように
走りさったあの日

あの日は毎年やってくる

それは 玄関の扉を開くと同時に

背中に 過去を想い出す懐かしい匂いと
肩に もどか ....
 
雑音が聞こえる
鞄の中から
聞こえる声を聞きながら
母は呆けた

雑音が聞こえなければ
昔のような
声で母は話した

鞄の中から
雑音が聞こえると
途端に母は
声を濁らせ ....
二重奏が聴こえる
ベースとピアノが語らい合っている
たった今、老年のピアノ教師は華やいだカードを引いてしまったらしい
指先からときめいていく旋律が、ベースのコード転回に絡んでいく
熟年のベーシ ....
落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
告げようとした道順はほどけてしまって
あとはただ来た道を
捨てられた花のにおう坂
そのぬるい泣き姿を
思い出すことだけが残された

嘘なんかつかない
嘘さえもつけない
あのとき、という ....
結局 どこにいても
わたしはちぐはぐとしておるのです

一見 正しいようだけど
凸と凹が微妙に違う
パズルのピースが
無理やりはめ込まれているような

そんな
おしりの辺りが
もじ ....
               080927



真夜中のコンピューターは
パソコンと呼ばれることを嫌う
計算機と呼ばれた頃が
懐かしくて
居心地の良い
専用のルームに
専任の管 ....
愛が理屈になってら

もっとじぶんのことしか考えない

ひとの時間を取り返しのつかない

そんなものにしよう


スーツのしたに隠した

暴力

大義名分

自然界のから ....
(一)

明治通りと靖国通りの交差する
新宿五丁目交差点から
ABCマートの軒先に並ぶスニーカーでも品定め
数メートル歩いたところに
スターバックス新宿三丁目店はあって
いつものように通 ....
空中庭園の夜で
零れそうな月が
溶けて朧に霞む
夜は秋みたいに
更けてゆくよね

いつの間にやら
緑が赤に変わり
枝から剥がれて
足元に転がって
粉々に消えても

何も変わらず ....
それは
湯に浮く垢のようにも見える

やさしく両手で包みこみ
素早くすくい上げれば
強烈な表面張力によって拡散し
くみ上げる事ができない

押す難しさ
引く難しさ

複雑に仕込ま ....
{画像=080325021315.jpg}

ぼくはNを持つよ
引き合う力が強く
反発する力が強い
君はSを持つんだ
不器用なところが似ている

お互い引き合う力が強いだけでは一緒に
 ....
しょっぱくて
小さな海みたいな
空からはらりと
やってきた雨みたいな
あの一滴は
海ほど大きくて
空ほど広い
かなしみや
よろこびの物語が
瞳の奥で
やさしい手のひらに
ぎゅっ  ....
道端に咲き乱れる
秋桜の色は チョコレート色

甘い匂いで世界を救う
なんて言ってた可憐な少女
いのちの欠片を 青い鳥を
いつも探し続ける・・・

転んで躓いて手を延ばして ....
すべての仕業を終えた夜、
星のしたたるアスファルト、
すべての所行を終えたなら、
狭く縮めて居るばかり。


ああ と
二音つづきの火に
寄り添うものは全て揺らめいている
短い言 ....
ギリギリでバスに乗りこむと
最後部の片すみに
ちょこん とすわっていた
同じ塾の子たちと離れ
まわりを遮断するように
本を開いている


「よかった 帰りが一緒で」
となりにすわると ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
おもうあまりに咲いてしまいました

曼珠沙華

赤くて綺麗でさぞかし妖艶でしょう

そんな人なのですわたしは

雄しべと雌しべが花びらより長く飛び出すように

わたしの性も飛び出し ....
もうベビーじゃないこびとをのせて
ベビーカーを押している
愛しい生活にまみれた周辺を
いっぱいに抱えながら

秋は日に日に落ちてきて
車輪がとらえる枯れ葉の音が
肌の乾きを知らせてくれる ....
切り
開いた
現れた秘密
立ち眩むきみ
ただこれが信頼を顕せるのだと知っているわたし
ここは胡桃です
安心の窮屈です
近寄れないと知っているので
この膝小僧にキスをねだるのです
目配 ....
広い夜空を見上げる
戦いの拠点になった場所から
眺める秋夕の満月

ゆるやかに弧線をえがく
霞をかけていた雲も
どこかへ消えて
満月が高く高く輝く

月を見上げて
土の上に横た ....
信号の前で車を止める
「スリップ注意」の看板

今朝も家を怒鳴って出てきた
(胸がざわつく)
見慣れた通勤路
消えていく感傷
たたずむ白い看板「スリップ注意」は
いつものお立ち寄り
 ....
{画像=080731005030.jpg}

それは組み合わされ回転して行く主旋律
強い流れ 弱い流れ 
停止する感情
全てを巻き込んで流れ
大きな河となる
山間に蕩々と湧き出る泉から
 ....
               080920



すらりと抜いた
一尺五寸の長脇差しを
ギラギラギラと
光らせて
 めーとるほうだと
 えーと
  えぇぇっと
  ・・・・・.. ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静けさを呼吸する- タマムシ自由詩11*08-10-1
ありがとう_〜友達に送る言葉〜- 結華自由詩3*08-9-30
詩の精- 寅午自由詩108-9-30
ミリ- モリマサ ...自由詩1608-9-30
BANK!_BANG!_ビガロ!- 北大路京 ...自由詩18*08-9-30
さよ- かのこ自由詩608-9-30
ふゆの日- さくら自由詩14*08-9-30
- 小川 葉自由詩17+*08-9-29
Everybody_Loves_Somebody- 渡 ひろ ...自由詩18*08-9-29
触れる- かんな自由詩31*08-9-28
道別- 自由詩1208-9-28
泣き笑い- 明楽自由詩208-9-28
真夜中にダンクシュート- あおば自由詩8*08-9-27
愛が理屈- 吉岡ペペ ...自由詩208-9-26
転がるひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-9-26
空中庭園- 皆月 零 ...自由詩7*08-9-26
君へ- 大木円盤自由詩1*08-9-26
一人の磁石は愛を持つか- beebee自由詩1308-9-25
なみだの話- 明楽自由詩208-9-25
ブルーバード- さくら自由詩6*08-9-24
from_終わりの次- あすくれ ...自由詩4*08-9-23
塾帰り- 渡 ひろ ...自由詩26*08-9-22
Freedom_Song_- 服部 剛自由詩32*08-9-22
曼珠沙華- ユウタ自由詩2*08-9-22
夜のはじまり・多摩川土手ごしに望む- たちばな ...自由詩18*08-9-21
篭城- 伊月りさ自由詩7*08-9-21
月の光- yangjah自由詩208-9-20
スリップ注意- オイタル自由詩5*08-9-20
情熱と絶望のロンド_/_川の流れに- beebee自由詩1408-9-20
しまい忘れた風鈴- あおば自由詩4*08-9-20

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