重力を連れて散歩に出る
途中で箱に捨てられた電卓を見た
すでに衰弱して鳴く気力もない
可哀想だったが液晶は嫌いだ
電圧に媚びを売る様が正視できず
家に連れて帰ることができないのだ
ポケット ....
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている
テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく
春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
<猶予>
今はまだ
そうこうしているうちに
未来も腐る。
<接触>
危ないですよ
始まってしまう。
<残照>
消えてしまうから
惜しまれるの ....
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ
何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった
....
今日のために
昨日を生き
明日のために
今日を生き
夢のために
明日を生きる
でも
私は知っている
昨日も今日も明日もつながっていることを
だから本当は昨日も今日も明日も ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ
わたしの中か
わたしの外か
楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして
ではなく ないことにして
これもなかったものと泣き
いや ないものと叫びたいだけで
火の粉が夜空を浮遊する
仰ぎ見るわたしの口 ....
湿度を感じ 曇り空を此処に降らし
その灰色に害されない豊かな今の心を嬉しく思う
なんとものんびりとした時間を過ごすのだろうか
感謝は想うだけでは罪 そのようにも感じる
世の中に何が出来 ....
恋愛の駆け引きで打ち続けてた悪手全てをナシにした雨
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ
....
寝てる間に僕は
バージョンアップされているらしい
知らないうちに新情報がインストールされている
過去と未来の脈絡もなく
誰かと入れ替わったことにも気づかず
昼夜を問わず
意識にのぼる暇もな ....
言葉の繊維で細い白く光る糸を紡いでゆく
ゆっくりと一日かけて語彙と語感とを撚り合わせて
染色を施して様々な色の糸に仕上げてゆく
それはやがて布地に織り上げられ
誰かの肌を覆い隠してその人自身の ....
たまねぎの
ちゃいろの
うすかわを剥く
のり、で
はったわけでもないのに
なかみのかたちに
ぴたりとはりついて
かわいてしまった
うすかわは
もう
うすかわ以外の
何者でもない
....
初めておばさんと呼ばれたのは
娘を保育園に預けて働き始めた頃だった
仕事が終わって迎えにいくと
小さな子どもたちが
今度は自分の親の番かと
わくわくしながら遊んでいる
時間外保育の部屋 ....
今日は日曜日だから
病院の屋上で
ふんわりかすんだ景色と
ゆったり過ぎていく一日を
眺めていよう
近くを流れる川岸で
竿振る人がいて
逆さになった山の
頂上をめがけて振り降ろし ....
ご近所 ご隠居 ご挨拶
暑さ 寒さも 彼岸まで
春だ うたえや おどれ YO!
「会社が潰れるかもしれない…」
夫が青白い顔でポツリと言う
「そう。じゃあ、じたばたしても仕方ないわね」
私は、パッションフルーツ入りの
プレミアムヨーグルトを食べながら答える
視線はス ....
呆けた{ルビ斑=まだら}の歌声に
後ろから捕えられ
目隠し外せば 春は
娘姿の老婆
千代紙から蝶
切り抜いては
ふうっと 吹いて
この肥大した冬には
心の資産全 ....
川伝いに伸びる
でこぼこ道の向こうから
菜の花がきれいね、と
懐かしい人が
光をまとってやってくる
どこかで硝子製の呼び鈴に似た
澄んだ鳥の声が響く
あなた、
ずいぶんともう
大 ....
わたい、もやしはきらいや。
病室のベッドのうえで
母がぽつりと言う
六十年も付き合ってきて
母の好き嫌いをひとつも知らなかった
そんな息子だ
お父ちゃんがな、腹切ったときに出て ....
時間は記憶のなかに堆積して
想い出になるものだろうか
涙は溶かした時間を映しながら
様々に色をかえてゆく
きみのハンカチを染めないでその色に
きれめのない時間のなかで
ピリオドやは ....
水平線に
盛り上がった入道雲
の中へ
入ってゆく船
をあなたと
見送った日
渚に係留された
氷川丸を眺めて
赤い靴の少女を歌い
砂に埋まった啄木の蟹を
掘り出した二人は
こぼ ....
故あってかどうかわかりませんが
猫に生まれまして
たいへん恐縮している次第でございまして
私が人間なら大変かなあともおもうこと
多々ありすぎて
申し上げることも躊躇いたしますが
あえて ....
空雲空雲空雲
青空と雲が織り成すミルフィーユはタンザニア系のコーヒーが合う
まさか 夢にみるとは思わなかった
明け方の私の夢に現れた
君のことは何も知らないのに
ネットという魔都で知り合ったのは
ずいぶんと昔のことだった
私が詩を書き始めた頃
君の書く詩はとて ....
【五色の指】
靴下を履かせた
五本の指に それぞれに 五色の靴下
おやゆび りっぱ
ひとささんゆび させないよお
なかゆび めだたないよ
くすり ....
********
真珠秘話
********
海に照り返された日射しだけが 剥離し球体になって昇っている
あれは、太陽なのか。
美しい白銀の オパールに私を変える
変色しつ ....
ALFEEは桜井・坂崎・高見沢・佐藤・山田で5人組だよ?
nonyaさんのおすすめリスト
(5756)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
重力を連れて散歩に出る
-
无
自由詩
16
14-4-1
曖昧な一日
-
空丸ゆら ...
自由詩
15
14-3-30
桜の樹の下へ
-
小林螢太
自由詩
20*
14-3-29
あやまち_など五篇
-
クナリ
自由詩
4*
14-3-27
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
-
北大路京 ...
短歌
4
14-3-27
約束
-
梅昆布茶
自由詩
17
14-3-26
昨日と今日と明日と
-
ichirou
自由詩
10*
14-3-26
死を装う春の詩
-
ただのみ ...
自由詩
18*
14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品
-
芦沢 恵
自由詩
24*
14-3-26
他愛のないかけがえのない
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
13*
14-3-26
恋愛の駆け引きで打ち続けてた悪手全てをナシにした雨
-
北大路京 ...
短歌
5
14-3-26
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ
-
Lucy
自由詩
21*
14-3-25
更新
-
Lucy
自由詩
11*
14-3-24
紡ぐ
-
梅昆布茶
自由詩
17
14-3-24
うすかわ
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
14-3-24
【_おばさんラプソディー_】
-
泡沫恋歌
自由詩
21*
14-3-24
仙人
-
イナエ
自由詩
14*
14-3-24
うかれ気分で
-
殿上 童
自由詩
11*
14-3-23
プレミアムヨーグルトを今日も買いに
-
夏美かを ...
自由詩
30*
14-3-23
春を装う死の詩
-
ただのみ ...
自由詩
19*
14-3-21
きつねのよめいり
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
14-3-21
もやし炒め
-
たま
自由詩
30+*
14-3-21
堆積するもの
-
梅昆布茶
自由詩
9
14-3-21
山下公園にて
-
イナエ
自由詩
10*
14-3-20
猫の口上
-
梅昆布茶
自由詩
15
14-3-20
青空と雲が織り成すミルフィーユはタンザニア系のコーヒーが合う
-
北大路京 ...
短歌
2
14-3-19
【_今朝の感傷_】
-
泡沫恋歌
自由詩
14+*
14-3-19
ひとあし_おさきに_三部作
-
るるりら
自由詩
12*
14-3-19
はちきれんばかりの_おもいのままに_三部作
-
るるりら
自由詩
9*
14-3-18
ALFEEは桜井・坂崎・高見沢・佐藤・山田で5人組だよ?
-
北大路京 ...
短歌
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