おいらの悲しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらの悔しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらがひとのために歌うのをきいたのは、おまえだけだ



 
立ち読みした本に涙落として帰る だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの

あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜

漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
 ....
横波 縦波 渦巻く世界
肩肘張って働いて
お疲れなんでしょうね
名も知れないゆきずりの肩に
頭を預けてしまって
安心しているあなた

満ち溢れる心労を
化粧に隠していても
あなたの髪 ....
そのわらべうたは
作者不明だという

畑に添って
作られた石垣
その隙間から
シダやペンペン草が顔を出し
しっぽがふたつに別れた小さな虫が
忙しそうに出たり入ったり
雨が降れば
水 ....
今夜ぬかるみそうですね
まだちょっと震えていて
瞳は亀裂して手招くのです
梢に掛ったビニール袋の
違和としての惨めさの中へ
眠りは逃げた僕から逆行した

福寿草のように笑う
気の早い毒 ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる

モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない

視神 ....
指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった

たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
凹んだままもどらないこころを
あえて膨らまして生きている弾力をおもう

生きることに引きずり回され
足下がみえないまま歩をすすめて行かねばならない
立ち止まるわけにはゆかないのだ
それが残 ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
暖かな日差しを受けて
春爛漫の息吹を感じる
子供達の遊ぶ声が届く
大らかな芽吹きの声が
ここに春が来たことを
そよぐ風が告げている

悩み苦しみさえも嘘と
想える程暖かな陽射し
誰も ....
   フルーチェを作った
   冷蔵庫で冷やして
   お風呂上がりに
   娘と二人で食べた
   フルーチェのメロン味が
   美味しいねと娘がいう


     幸せというのは
 ....
 
ひとりでメソメソ オーケー オーケー

ひとりでプンプン グッジョブ グッジョブ

ひとりでゲラゲラ いーんじゃなーい


 
昨晩のメキシコ映画を熱く反芻して屋台の列に並んだものの
ずいぶんと待たされた でも手作りだから仕方ない
5月は近い
風は雲を掃いて頂には太陽
匂いに高揚


じり り



り ....
冬の午後を
公園に置き忘れたので
急いで取りに戻った
言葉を頬張りながら
塾へ急ぐ子どもたちと
光速ですれ違いながら

公園に着くと
理科準備室から
そっと盗んでおいた
雲母の標本 ....
「意志の物理的力」よりも、やっぱり、
「心細くなった猫」の方を読みたいかなぁ。
「再生」は、
「蘇り」よりも積極的だ。 と、思いつつ、
「捨てたものは拾うな」を手にはとったが、買うほでもない。 ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる





「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
石灰岩の岬で その木は咲いていた
岩礁を咀嚼する波しぶきで、真夏だというのに咲いていた 桜の木
あの花は  きっと永久の入り口を見たのだ

桜は黄泉を観ていた
泣いている人々のことは  ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ

降り積もった雪の塊 
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り 
朝には スコップもささらない
 ....
 
与太話もひとくぎり

タバコくわえりゃ、そっと広告入りの百円ライター

泣いちゃうよ、マスター


 
あなたは数十年間共に過ごした顔を
しみじみ見つめたことはあったか
舐めるように眺めたことがあったか

家庭で会社で割り当てられた役
自分の心を追い払い
ドーランを塗り 眉を描き
役のキャ ....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ

「僕らはこの星の火傷そのもの
 剥離する瘡蓋だ―― 」

 ――なのに捨てきれない!

抱き寄 ....
昔の駅は博物館
万世橋は筋違い
薄闇まぎれて広小路
人波揉まれて日本堤か
ツツっと向かう大門へ
朝、明け方まで夢うつつ
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
空がこんなに青いのに
死にたいと嘆く 冷蔵庫101号室に住んでいるレモンなんてジュースにして
空のそらぞらしさなんて
御構い無しに たわわに実った 金柑の実を小鳥のようについばんで
よもぎのパ ....
君に会えないその時は
花でも摘みましょうか
それとも窓辺で
恋歌でも歌いましょうか

花占いももう飽きた
君は{ルビ何処=いずこ}の空の下
誰を待っているのでしょう

さらさらさらさ ....
三月のかた雪の上を歩いて
湖を行くと
半分水につかったまま
凍りついた樹の枝に
ふくろうがいた
ふくろうは目を閉じていたが
やがてゆっくり見開くと
私をみつめた

ひらべったい猫に似 ....
それぞれに運命を入れた容器たちの
つかの間に折々
わずかな光を胎動し
森のかたちにふくまれていく

欲しいからだを差し伸べる
天使たち
祈りをおびて瑠璃色の
小箱にひそめ ....
廃屋に一本の桜が立っている
誰一人愛でる人もなく
人知れず枝を伸ばし
花を咲かす

月明かりの夜
街灯に照らし出されて
ぼんやりと薄桃色の
その姿を浮かび上らせていた

夜の静寂に ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おまえだけだ- 殿上 童自由詩18*14-4-20
立ち読みした本に涙落として帰る- 北大路京 ...自由詩1114-4-19
直立猿人をいっしょに聴けたなら- ichirou自由詩8*14-4-19
コーヒーと拠り所- モリー自由詩8*14-4-19
私の肩を信じるあなたへ- イナエ自由詩15*14-4-18
アルカディア- そらの珊 ...自由詩19*14-4-18
コウフクノモノサシ- ただのみ ...自由詩17*14-4-16
点眼- Lucy自由詩20*14-4-16
溺れる人魚- そらの珊 ...自由詩21*14-4-16
弾力- 梅昆布茶自由詩2014-4-15
遠雷- クナリ自由詩21*14-4-14
暖かな日差しに・・・- tamami自由詩1314-4-14
【_フルーチェ_】- 泡沫恋歌自由詩16*14-4-14
ひとりでできるもん- 殿上 童自由詩17*14-4-13
ten_times_or_more- 凛々椿自由詩914-4-12
陽射し- 自由詩21+14-4-11
「ああ、私は・・・_と思う時」を読んで- 空丸ゆら ...自由詩1214-4-10
頼りないショパン_不器用なベートーベン- 夏美かを ...自由詩30*14-4-9
【嵐】_根を張る- るるりら自由詩16+*14-4-7
麦わら帽子のスノーロード_- 砂木自由詩14+*14-4-7
泣いちゃうよ- 殿上 童自由詩13*14-4-6
- イナエ自由詩15*14-4-6
地球詩人- ただのみ ...自由詩24*14-4-4
筋違門- ……とあ ...自由詩8*14-4-4
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4
ちいさなコントラバス- るるりら自由詩21*14-4-3
花曇り- 未有花自由詩20*14-4-3
ふくろう- Lucy自由詩19*14-4-2
瑠璃唐草に- あまね自由詩1314-4-2
【_廃屋の桜_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-4-1

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