黄色い西日が
うっすらと
家々の窓に手をかざす頃

いよいよ濃くなる
鉛色の空の下
次第に風に削られていく
私は冬

傷ついては修復し
和解しては
なお打ち倒され
ざらざらに荒 ....
{ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
また明日! 笑顔で別れいなくなるどこかで生きているような、死

朝と夜ぼくらは器用に行き来しておはようおやすみおはようおやすみ

死ぬことの本当なんかえいえんに教えてくれずまた春が来る

 ....
夏でも冬でも昼飯はこれが良い
薬味ネギに
わさびを効かせた付け汁で泳がせ
一気にすすり込む

長く伸びたまま食道を抜けることなど
所詮無理な話 かたまって
食道の途中で速度を緩めた
 ....
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕  
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



 
もうすぐ学校は終わりになる
十何回目かのチャイムが鳴って
生徒たちは むやみな言葉を散らばして
風が 折れたラケットを転がして
そしてもうすぐ学校は
終わりになる
終わりだよって 誰か 言 ....
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
 ....
ミルフィーユの中にいる
千の私
ナイフを静かに入れてみる
ほのかに甘い香りがして
作り甲斐があったなと
一応自分を褒めてみる

作るよりも食べるほうが難しい
ミルフィーユ
少しクリー ....
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
肩を落として
足を引きずるようにして
のろのろだらだら歩いている
一人ぼっちの少年
どうした
なにがあった?
学校で辛い目に会ったかい
家に帰りたくないわけでもある?

仲良しの友達 ....
どうして
アスファルトで覆ったのでしょう
芽生えようとしていた希望が
誰にも知られず
死んでしてしまったら 
訪れた春は悲しむでしょうに
「グループ面接で隣になった子が
 めちゃくちゃ噛んでて
 おまけに声が小さくて
 もうホントにやばくてサ
 どうしようかと思ったけど
 心の中で、頑張れって応援するしかなかったサ」

今 ....
底知れぬ深みに堕ちていくのでしょう官能に満ち わたし 詩になる とても不思議だか
とても当然だか
わからないのだが
実は
自分しか存在しない
と思っていた
息を止めて
目を閉じて
瞑想して
苦しくなって
ブアッと吐き出して
それは
みな僕な ....
こどもが寝ている
夢を掴みそうになって目が覚めたら
こどもでなくなってしまったあさ

等質に毎日は来ないんだし
まあてきとうでいいやという訳にもいかない

家を出る前におとなのふりをして ....
見えなくなった
何もかも
熱帯雨のような景色のなかを
蚊が飛んでいる
飛蚊症なんだって

読めない
書けない
意識がまとまらない

網膜はく離の前兆とかもあるんだって
頭痛、嘔吐 ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
   ーーーーーーはじめにコトバありきーーーーー
        「ヨハネ伝黙示録 より」




神はコトバにて人間を造った、いや、正確には、人の間の者たちを
それは 私たちのこ ....
夕暮れチャイムの音を 靴底で踏む
冷めた指で掴みたかった夢は
温い毛布の中のちがう体温

斜めに闇を切り裂く車のライトに
いくつもの私の顔が 現れては消されていった

パンプス ....
マウス・トゥ・マウスで君に飲まされる酒なら保証人になります      まっしろなカップに
     夜が満ちる
     からっぽなわたしは
     真っ暗な部屋で
     夜を見つめてすごす
     安堵のなか
     ごくり ....
冬の道のあちこちに
手袋の片方がよく落ちている

ポケットから
ものを取り出す時に落ちたのか
自転車の前かごから滑り落ちたのか
私も長年愛用していた
手袋の片っぽを失くしてしまった

 ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日

春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど

飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
 
たこ焼きや

冬の休日

ホフホフと



 
爽やかな朝が座禅を組んでいるのを遠巻きに見て、
賑やかに客が行き交う池のある庭に面した廊下に立っていたおまえは
鼻を垂らし、
昼も夜もなく透明な凍りついた顔で笑っている

やがて厳しい冬が過 ....
灰色の道の上に
ひとつの疑問が落ちていた
ずいぶん昔 この胸に生まれ
しなやかに若木のように育ち
そして出て行った
いつか答えを見つけるのだと
朝の光が包む白い道を
振り向くこともしない ....
裏山に封印されたエロ本の地図を片手に乗るショベルカー 月の表面がつるつるであったと信じられていたころ
自作の望遠鏡での観察で月の表面がでこぼこであることを発見した
ガリレオ・ガリレイ

プトレマイオスの天動説はキリスト教神学オフィシャルサイトの既 ....
ぎゅうぎゅう電車がゴロゴロ走る
レールを潰してゴロゴロ走る

メール見るのに体をひねり
携帯取ればメールの先の迷惑顔

おっとおどきとお姉さん
通れぬ隙間を抉じ開ける
私の隣に入り込み ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私は冬- Lucy自由詩11*15-3-11
こぼれる- ただのみ ...自由詩17*15-3-11
リ・ターン- そらの珊 ...短歌815-3-11
年を取るとはこういうことかーざるそばー- イナエ自由詩15*15-3-10
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕- 北大路京 ...短歌315-3-9
知らない- 殿上 童自由詩16*15-3-9
学校が終わる- オイタル自由詩2*15-3-8
- 梅昆布茶自由詩15*15-3-8
私はミルフィーユ- コトバス ...自由詩4*15-3-8
ダンス- ただのみ ...自由詩14*15-3-7
うつむく背中- Lucy自由詩14*15-3-7
舗装農道- イナエ自由詩13*15-3-7
星に願いを- そらの珊 ...自由詩11*15-3-6
底知れぬ深みに堕ちていくのでしょう官能に満ち_わたし_詩にな ...- 北大路京 ...短歌515-3-6
エスキス4〜生まれた人- 宣井龍人自由詩7*15-3-6
こどもの夢- 梅昆布茶自由詩1115-3-6
計器飛行- たま自由詩14*15-3-5
親父とわたしと息子- ただのみ ...自由詩25*15-3-4
創世記- 為平 澪自由詩9*15-3-4
靴底- 為平 澪自由詩10*15-3-4
マウス・トゥ・マウスで君に飲まされる酒なら保証人になります- 北大路京 ...短歌115-3-3
月なしの夜に- 石田とわ自由詩19*15-3-3
【_手袋の片っぽ_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-2
たんぽぽ春のパラシュート- 未有花自由詩16*15-3-2
たこ焼き- 殿上 童俳句8*15-3-2
伽藍の春- atsuchan69自由詩8*15-3-1
灰色の道- ただのみ ...自由詩22*15-2-28
裏山に封印されたエロ本の地図を片手に乗るショベルカー- 北大路京 ...短歌115-2-28
ガリレオの星- 梅昆布茶自由詩1615-2-27
ゴロゴロゴロゴロ- 宣井龍人自由詩9*15-2-26

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