ブリューゲルの「イカロスの墜落のある風景」
野間宏に暗い絵と表現させた作品のひとつでもあろう

ボッシュなどの流れを汲んだ暗い閉ざされた色彩に
海中に墜落したイカロスの足だけがみえる

ギ ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
 
もしも鳥だったら?

あたしゃ、きっとペンギンさ

灰色の空を見上げるだけのペンギンさ




 
とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに

あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で    なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ

入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う

大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
{画像=120805195041.jpg}


一つ忘れることは
一つ自由になることかも知れない
我々は過去に囚われ
過去に生きているように思うが
想いは日々新しい記憶に塗り替えられてい ....
どうにも
こうにも


うにを食べたら

ども って
こも って


どこ が分裂したので


糸でんわ

も って


し〜ん





ねてる場合です
何かを言おうとしたまま
羽蟻に覆われて行く 月

寝苦しい夜の何処からか
微かに   悪寒が流れ
顔を隠した二人の忘却が
そっと  水浴びをする

乳房のように膨らんだ闇 
白い 流 ....
ただいま
おかえり

それだけで
わかりあえてる気がします

こたえあわせをしないまま
ねむる夜でもいいじゃない

なんにもいわないをせめないで

ころんととけてるグラスの氷
 ....
毎晩3人の『子ども達』と一緒に寝る。

名前は

『ライオン丸』

『ライ次郎』

『うさこ』。

9年前にとある雑貨店、いや、『産婦人科』で

発見、いや、『出産』した。 ....
おひさまに干されたふとんは
懐かしい匂いがする

平屋建ての木造家屋
屋根より高く育ったヒマワリ
リュウノヒゲにふちどられた細い通路
赤いバラのアーチでは
テントウムシがアブラムシを食べ ....
ウェルテルの背中が小さくなっていく
愛せなくなることに怯えて
幾度と無く人は追い求めて

人は空を捨てきれず
荒れ野の空を
靴も履かずに
裸足で駆け抜けて

心の空が
家族の溜息を ....
僕の冷蔵庫ではつぎつぎとものが腐ってゆく
賞味期限は半月前は当たり前野菜は黴としなびで
使い切れないぞ独身奇族

そこで整理もかねて古い野菜をかたっぱしから検閲し
余命少ないあるいはアンチエ ....
奈良の大仏 ふさの国
ならは 国の意
奈良の都は遠い過去
盧舎那仏にはほど遠い
寂(すた)れた山里の如来立像

並木の参道 山桜
古木巨木のスダジイ、銀杏
木肌と瘤の古色な造形
その ....
気持ちのいい風に吹かれて
汽車は南を目指して行く
広がる青い穂波に心はときめいて
懐かしい君の声が僕を呼んでいるような気がするよ

君と作ったあの秘密基地はまだ残っているかな
蝉時雨の中駆 ....
ペンギンの嘴曲がる大暑かな

河童忌や笑顔の写真焼き尽くす

潮浴びや近づいてくるオスプレイ

誰にでも『パパ』と言う吾子天瓜粉

白猫にウクレレ聴かす夕端居

雲海を見下ろし食べ ....
そうか痛いか胸のうち

ひとは過去で今を見る

そうかおまえか

初めて会うのは

あのときぼくは

どんな過去でおまえを

見つめていたんだろう


夏の夜の紙袋

 ....
小さき花のテレジアは 
修道院の姉妹等の 
冷たい目線が心に刺さり 
獄中で鎖に繋がれた 
ジャンヌ・ダルクに自らを重ねる 

「風の家」に住む井上神父は 
老いた体に嘆きつつ 
在り ....
およそ七十億の人間が
仮に敵になったとしても
たった一人の君が居れば

強烈な眼光も
手に握らされた刃先も
何も痛くない

およそ七十億の人間が
仮に煽てに来たとしても
七十億の中 ....
雨上がりの
苔の上で眠る
あの幸せを
私はどうして手放してしまったのか

雨上がりの
苔の上で眠る
それをするには
私は大きくなりすぎてしまった

雨上がりの
苔の上で眠る
極 ....
また、夏が
また、あの光景が見えて来る
田圃の畦道を
母と一緒に歩いている
手を繋いで歩いていく

畦道の陽射しは強く
麦わら帽子の隙間から
頭髪の汗をさす
揺らめく道端
青い稲
 ....
昨日夕方、あの人に偶然会いました。

表情も分からないくらい遠い距離だったけれど

大きく手を振ると

大きく手を振り返してくれました。

あの人は急いでいる風で

わたしは足 ....
こわれたラジオの部品とか
いろんなガラクタくっ付けて
こさえたぼくの宇宙船
飛ばないことは百も承知さ
けれども心は飛んで行く
誰も知らない惑星へ

わたしたちは飽きもせず
あちらこちら ....
青天の霹靂のような

電光石火のマイガール




妄言多謝
無常の大河を上ろう
わたしは水面で止って
大河の流れのほうが下りているかのように
ゆっくりと黄金の大河を上っていく
わたしはわたしの源流をさかのぼり
秘蔵の宝を探し当て
きっと歓喜にひたる ....
ポエケットではなくエアポケット
チケットのない旅を君と

母が亡くなって最期は点滴でも間に合わない
栄養失調のまま昏睡状態で逝った

体格のいい人で骨壷に入りきらずに
納骨の係りの方に
 ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
ちりとりのゴミを玄関の外に捨てると
蝉が羽化に失敗して 転がっている

またか
この時期 たまに見る
壁によじ登っては 落ちる 蝉 とんぼ

ぐちゃぐちゃに柔らかくて 体に触れない
死 ....
{画像=120729111956.jpg}


夏の朝は
牡蠣殻がプッと息を吐き
bulletが恋しい季節です

秋には死んでいるだろう
冬には死んでいるだろう

夏の朝は
牡蠣 ....
一日二十四時間声帯をチャック
虫歯の家並みを素通りして
歯肉炎のプロムナードをさまよう

伴走するアベニューからは
「時」に螺旋をえがく
  赤い「風」のサイレンと
「空」に山彦をひろげ ....
nonyaさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イカロスの墜落- 梅昆布茶自由詩812-8-7
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
ペンギンさ- 殿上 童自由詩25*12-8-7
すこし- るるりら自由詩25*12-8-6
喫茶室ルノアールにて- kauz ...自由詩16*12-8-5
一つ忘れることは_/_新生する自我- beebee自由詩27*12-8-5
どうにもこうにも- 阿ト理恵自由詩10*12-8-5
冷熱帯夜- ただのみ ...自由詩21*12-8-5
晩酌のひと- 朧月自由詩212-8-4
『子ども達』- 永乃ゆち自由詩9*12-8-4
黄昏待ち- そらの珊 ...自由詩2312-8-4
それでも人は空を飛びたいか- subaru★自由詩18*12-8-3
怪しい料理教室- 梅昆布茶自由詩2012-8-3
ふさの国の大仏- ……とあ ...自由詩6*12-8-2
僕の夏休み- 未有花自由詩15*12-8-2
俳句2012_7月下旬- 北大路京 ...俳句10*12-8-1
そうか痛いか- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-1
テレジアの花_- 服部 剛自由詩612-8-1
七十億分の君- subaru★自由詩10*12-8-1
ラ_シルフィード- そらの珊 ...自由詩1312-8-1
夏休み- ……とあ ...自由詩17*12-8-1
昨日夕方、- 永乃ゆち自由詩8*12-8-1
ガラクタ宇宙船- ただのみ ...自由詩23+*12-7-31
ポエム- 自由詩4*12-7-31
希望の星屑- 灘 修二自由詩5*12-7-31
エア・ポケット- 梅昆布茶自由詩2212-7-30
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
どんでんがえ_し!- 砂木自由詩19*12-7-29
永訣の朝- beebee自由詩25*12-7-29
スロー・ライフ- 信天翁自由詩412-7-28

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