仏間に坐って
 うなだれ
 首を
 さしだしていたことがある


 白刃の前に


 ながれる水音に
 耳を澄ませていたことがある


 客観的なまでに静まった ....
まもなく幸せになれるでしょう

と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう

フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。


風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
かたちを見つめる

虚無がしずかだ

茶室に作法がこだまする

石庭の顔いろで

抹茶が飲み込むデスマスク

宇宙の鈴の音を聴いている

エイトビートのピアノ鳴る

声が消 ....
 穴居のインテリア

文明化された原始人の為の
鋼鉄と石粉で出来た矩形巣箱の中で

居間は森林であれ

台所及び食堂は菜園であれ
或いはささやかな礼拝の山頂で

僅かな部屋部屋を繋 ....
讃美歌を謳い終えたり今日は晴れ陽だまりに75歳春

人類の悩みを思い心が痛む神に希望をしかと置くわれ

スコップをせっせと動かし庭造り妻の背中に春の温き日

眠き眼に午後の奉仕はやや辛しこ ....
市場の朝は早く寒い
働く市場の軒下から
真っ青な空が広がっている

君の頭上に空があり
野菜の中に埋もれて
汗をかいていた君は
市場の軒の間から
深く青い空を見る

空の青は深 ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
彩度が低下して冬
のような気がしている

けれど見上げれば鮮やかな
空の青

空っぽの空の青

透きとおるってどんな気持ちだろう
こんな空の下ではすべてを見透かされそうで

網膜 ....
僕の中で何かが決壊するとともに
完全に終わった
真夜中は爆発して
ウルトラマリンの朝が始まる
その青さったらなくて
スコールのように
目にじゃばじゃば入ってくるんだもの

原色の獰猛な ....
白、という色は感覚を鈍らせる。



粉雪が踊る
大地も空も空気さえも、息をひそめた世界で
ただ、そこに在るというだけで
乱暴なまでに視線を奪う
ただ一人の愛しい人

瞬きすら惜し ....
路地から通りにでると

いや、もう路地から

あたたかな風がほどけていたのである

それがからだをやらかくぶ厚く

バイブレーションさせていた

坂道を明治神宮のほうへあがった
 ....
黄色い帽子をかぶった女の子が

お母さんに手をひかれて

ちょこちょこ小走りに

横断歩道を渡っている


いくつまでお母さんの手を

握っていられるのだろう

無邪気な笑顔 ....
野生の鶏が森に溶ける朝
立ちのぼる夜の残り香
白く踊る靄
女たちのはごろもの袖が
空に還るよう
斜めに抜ける鉄道の跡地に
芽吹く春を見守っている
私の肩に麦をふりかける人よ
瞳は黄金を ....
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
 ....
白羽の矢を立てられて、俺は
目の前が真っ黒になったものだ

マジかよ
何で俺?
あそこには空がないって言うぞ
こんなショバもな
メシはなかなかのもんらしい
みんな早死している 
てか ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
にょうろりにょうろり長い紐

トタン屋根またがり

ポストくぐって

にょうろり、にょうろり

どこまでいくのか

酒屋のシャッター錆びの穴

にょうろりにょうろり

中に ....
 草のなかにレールをみつけた
 錆びた鉄の平行な二本線が
 弓なりに
 ここから延びていた
 または
 この草のなかで
 すっぱりと裁断されて尽きていた

 あおぐらい記憶 ....
りんご静かに

さびしい時に、お友達から
手紙がとどく
さびしいんでしょう、
白い詩がすきなんでしょう
さびしい時に、お友達から
手紙がとどく
あけてみれば、
一枚の白い便箋。
あ ....
たましいのかけらになったって

いつもいつまでもいまも

あなたのそばにいる

ふあんもかなしみもない

ハッピーエンドに

ふたりしてかならずゆけるから


十年まえ

 ....
荒く乱暴に削られた悲しくも不真面目な凹凸のある石畳は、煌めくルビーがさんざん泣いて叫んだあとのように、まだ温みのある紅い夜の涙でびっしょりと濡れていた。
蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちが ....
ふと真夜中に鏡をのぞきこんだ。

眉間のしわは、わたしはそう思わないの勲章かな。

右にはずし、左へはずれて、ごろんごろん。

蛭にひるを吸われて夜を生きたしるしの肌はエノキダケみたいよれよれ白く ....
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある

トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり

私って気が小さいのかな

それからは ....
唄われることのない楽譜
合唱曲の楽譜
一人では唄うことの出来ない楽譜よ
ただ読むためだけに
部屋の机の上にある楽譜
その悲しさはどのように深いものなのか
間違って作られてしまった悲しさか
 ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
 猫のようなKといると
 ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
 とても平叙文ではいられなかった

 煎じつめれば
 煎じつめなくても
 Kは妻で
 Kは猫だっ ....
道路も屋根も電信柱も

みんな銀色に覆われてる

子供たちは喜び

雪合戦をしている


君と過ごした冬は

寒いけど暖かかった

今年は一人で子供たちの

歓声を聞いて ....
春くれば妻といでゆき新緑の野に憩うらむその新しき世

えざし甚句の勢いに若い自分に返りおりふとつまおもう

妻と共指のふれあうひと時もいつも変らぬわれらが夫婦 
今日 静かに雪が積んだ
僕は I'm singing in the rain を小さく歌う


    I'm singing in the rain
    Just singin' in ....
nonyaさんのおすすめリスト(5750)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タタミのうえの椿ふたつ- 石川敬大自由詩23*11-2-28
まもなくのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-2-28
潮の岬__2011- たま自由詩23*11-2-28
茶室のデスマスク- 吉岡ペペ ...自由詩511-2-28
属性- salco自由詩5*11-2-27
陽だまり- 生田 稔短歌5*11-2-27
空と雲ーIくんへ捧げますー- ……とあ ...自由詩811-2-27
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
寂色の冬- kauz ...自由詩8*11-2-26
2012- 真山義一 ...自由詩2111-2-26
白に沈む- 涼深自由詩411-2-25
春一番- 吉岡ペペ ...自由詩711-2-25
幼い日に- 橘祐介自由詩7+11-2-25
鶏の香り- たちばな ...自由詩15*11-2-25
鬼ごろし- ……とあ ...自由詩8*11-2-25
パンダが街にやって来た- salco自由詩2*11-2-24
そらおそろしい- るるりら自由詩31+*11-2-23
にょうろり- 橘祐介自由詩811-2-23
ノスタルジックな軽便鉄道の駅頭にて- 石川敬大自由詩20*11-2-23
りんご静かに- m.qyi自由詩511-2-22
2月22日午前2時22分22秒- 吉岡ペペ ...自由詩811-2-22
形骸_★- atsuchan69自由詩8*11-2-22
かおの履歴- 阿ト理恵自由詩9*11-2-21
並ぶひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-2-21
忘れられたもの- ……とあ ...自由詩511-2-21
絵描きと球体の話- 相田 九 ...自由詩1311-2-19
横須賀の港でぼくは猫にうんざりしていた- 石川敬大自由詩17*11-2-19
雪の街- 橘祐介自由詩611-2-18
新し世をのぞみて- 生田 稔短歌411-2-18
happy_again- 凛々椿自由詩511-2-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192