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街がやけに
賑やかだと思ったら
今日は
金曜日だったのだ

金曜日になるたびに
同じことを思い出す

また忘れ
また思い出し
また忘れる

街もわたしも
同じこと ....
日蝕がなまぬるい砂糖水に侵されていく惑星のゆめを視た
色彩のはれつした音がこなごなにな/っ/て
白昼夢をかけめぐる(ざいあくかん)におおわれる


―その音はとてもキレいだった


誰 ....
 
 
(か)

せなかにある
ちいさなてんは
きっとわたし

かあさんの
か、は
いつもこどもを
おんぶしてる

こばなれしても
かあさんの
か、は

いつも
だ ....
ぐずらせた熱
首をもたげ
えずいている

したたる言葉
とどろきの内で
滴れ落ち
付着する

頭痛の輪郭
ぼやけたまま
鉄細工の肉
よりしろに
踏みつける
なまぬるい風に
ウエルニッケ野原はがらんどう
すずめを いちわ
ちからまかせに
にぎり もだえる
臨月まぢかの手(うで)をひろった

縄をまわし
大地に丸太をいくつもしいて
石油コン ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
 
 
やねのうえを
あめがあるいている

なかにはいりたくて
しかたがないのだ

しめわすれたまどから
なかをのぞいて

さんのあたりを
なみだでぬらして
 
 
                       101028



写生する煙の
変わりようのない醜態から
デッサンする余裕のない状況を
忌避しながら
ガタガタと埃を巻き上げて
凸凹道 ....
紺青にけぶる空を薙ぐようによぎる、小型の戦闘機は燈色に燃える閃光をつれて。ゆっくりと浮き上がりはじめた海面に、硝煙にむせた妊婦たちが次々に溺れていく。あなたはやわらかな耳朶をふるわせて魚道を探す。冷た ....   

二番煎じのお茶が
案外おいしかった とか
立会川からの車窓に
富士山が見えた とか

そういうことで
日々が過ぎてゆけば
あのひとも
泣かずにすんだのかな

ときどき
 ....
{引用=











ぼくがはじめてきみになかだしをしたよる
ぼくのなかのぼくはほとんどしんだ





額からこぼれ落ちてくる
角を拾い集めて
 ....
 
 床に落ちたカンバスの上を電線の影が、行ったり来
たり。君はえんじ色のシートにひざを立てて、窓の景
色に見入っている。昼のさなか、大阪から京都へ向か
う各駅停車だから、人の影はまばら。遠慮 ....
何もかも丁寧に壊して
安心して
がれきよ
重さに打ちつけられて
苦しいと痛いで
体があるのがわかる

行き場のない性欲を
親切な人にぶつけた
わたしって非道
自分の感情を丁寧に
 ....
ろうそくの明かりに
手をかざしながら
彼女の詩を聞いていた
途方もなく遠くへ
来てしまったけれど
あの時あの熱の中で
自分の手は自由に生きていた
熱を求めては
焼かれて弾かれる
炎は ....
あんなに大きかった人が
幽霊になってしまった
行方不明の幽霊
生きているはずなのに
わたしたちは
残念ながら霊感がまったくなくて
幽霊がみえない
幽霊は文字のようで
記憶のようで
素 ....
 
 
四十九日
冷たい雨が降っている

きっと
わたしが帰らないからだ

どれだけ
待っていたことだろう
わたしの帰りを
孫と一緒に暮らしたかった
日々を

待たずに父は ....
ひとは
寂しいふりと、狂ったふりが上手です
全員ではないけれど
大半は、そんな気がします


彼女は論文を書きます
自分が、自分に出した課題で
原稿用紙を何枚も埋めるこ ....
軌道エレベーターの名前はラプンツェル
彼女のケーブルのワイヤーを借りて
フラーレンとか
カーボンナノチューブとか
ああいうので布を織ることはできないだろうか

ふわりと
飛行機から飛び降 ....
目覚めれば秋の夜。
匿ってもらった夢の中では懐かしい歌が流れていて。
逃げる場所など多分もうどこにもない。
叶わなかった夢はどこに行くのでしょうか。
テープを切れなくても走ることは美しいでしょ ....
よこむきになって
泣いていたら
右目のなみだが
左目にはいって
はんぶん魚で
おぼれていました
【受肉期】

米の雨が降る。
般若湯を浴びた犬薺が吐いた執着心の灼熱で霰になる。
霰に降られた蓮華蜂蜜のベンゼン環が乱痴気に濡れて、
観音開きの喉仏から大挙する粟が眠る雷を起こす。
米 ....
朝のうちに
小さな未来を想って
二段重ねの
小さな容器を
すきまなく埋めていく


もう何も
いらないと思っていたけど
やっぱり同じに
朝はきて
そんな莫大なものに
途方にくれ ....
普通の日々がすぎてゆくはずだった

なのにこの河の氾濫はなんなのだろう

明日に架ける橋なんてなかった

あるとすれば

荒れ果てた灰色の

置き去りにされたような橋ぐらいのものだ ....
高速バスに揺られて
レモンチューハイをお前は口に含んだ
すぐに
朝焼けみたいに
お前の喉元から顔にかけてが
赤く
紅をさしたみたいになった
「まるで祭りの御稚児さんだ」と僕が笑うと
「 ....
 
 
死に目に会えなくて
後悔してるなら
その数分前
まだ意識があった時に
電話すればよかったのに
できなかった

ここ数年
父に電話したことがない
理由は
ただ照れくさくて ....
画面に白い薄い虫がついていた
文字と画像と虫をみながら
過去と未来と世界をみていた

命って字と動く薄い虫
自動で動く虫は
かわる画像の上をしらん顔

クリックしても消えない虫は
私 ....
1、
夜は
君をこわがらせないように
ゆっくりと夜になっていく

君は
君をこわがらせないように
ゆっくりと老いていく


2、
しろいくもに
しろいペンキがついている
 ....
鉄の貴婦人 を かけのぼる噴水 に 弓なりの

  怪 人 の 炎 上
        炎 上
        炎、上は舞い・デ・繰りひろげまショー

  円形劇場も わけ、いって
それ ....
舌を出す君は子供みたいに言葉にならない声を吐く。
触れ合う皮膚の温さが心地好くて握る指にも力がこもるよ。
波立つシーツに包まれ懐かしい場所に還るように。
二人このまま朝が来るまで沈もうか。
大 ....
いいことを考えた
俺は今からこの接着剤で
お前らの瞼を完全に封鎖する
そうすればお前らは盲目だ
もうなんにも見えなくなるから
もうなんにも見なくていい
見えない物を見ようとして
見えずに ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
金曜日- 小川 葉自由詩210-12-6
丁寧な死にかた- usoni自由詩610-12-3
かきくけこ- 小川 葉自由詩410-12-1
呪い- 凪目自由詩110-11-9
がらんどう- 乾 加津 ...自由詩10*10-11-8
創書日和【揺】樹の記憶- 大村 浩 ...自由詩14*10-10-31
- 小川 葉自由詩1210-10-31
写生- あおば自由詩7*10-10-28
Ending- yuko自由詩710-10-28
薄幸と的- AB(な ...自由詩310-10-28
Nv0iceTと罪のないアヒル- 石田 圭 ...自由詩2910-10-14
きりん草- 佐倉 潮自由詩610-10-13
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創書日和【熱】潜熱- 大村 浩 ...自由詩7*10-9-29
幽霊のダンス- さだあい ...自由詩510-9-29
四十九日- 小川 葉自由詩510-9-23
人々の日- 山中 烏 ...自由詩9*10-9-23
雲母水母・きららくらげ- 海里自由詩310-9-20
[21歳]- 東雲 李 ...自由詩2*10-9-20
- はるな自由詩5+10-9-18
轆轤肉のクロニクル- 人間自由詩210-9-18
お弁当- sio自由詩8*10-9-17
氾濫しかけの河に架かるあの橋のように- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-17
菜の花- 黒田康之自由詩510-9-17
距離- 小川 葉自由詩510-9-17
ネット- 朧月自由詩310-9-16
時間栽培- 昼寝ヒル ...自由詩610-9-16
それは既存のゆうやけセット- 乾 加津 ...自由詩4*10-9-15
『耽溺の海』- 東雲 李 ...自由詩3*10-9-6
高尾- セガール ...自由詩310-9-3

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