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へんなかたちのきみのあそこは
しゅうまいに似てるね、にく、たっぷりの、にくの
しゅうまつの夜
ふみんしょうの都市の溶鉱炉で
きょうはなにを溶かそう?
おれんじの世界で
呼吸をとめてみま ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる
昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
機械音がする
オーナーが
自動ドアから
出て行った後
カウンターに立つこと約20分
新聞を整理して
返品伝票を書く
細かな雑音がする
店内には誰も居ず
シフトは1人
時 ....
寝ているすきに
あの娘の目ん玉を
拝借してきてしまった
薄目をあけて眠る癖が
あまりに
かわいかったから
鼻でも 耳でも
なんでも良かったけど
薄目にやられた
枕元に置い ....
桜の木は老い
花びらは輝く力を失い
低いサーチライトに照射される
低く低く流星弾が飛び交い
黒い影はジワリと砂に滲みだす
断ち割られた石のベンチに寝転んで
覗き込む夜空の底
私た ....
空襲のあとは
炭の山だった
『Cの練成』
彫刻よろしく
ヒトの型をとった
炭素を
スコップで突き崩して
トラックに積む
鼻をつく
死体の焼けた匂い
立ち込める灰 ....
誰かが扉を開け去っていった
レモンが置いてある部屋に
出し抜けに押し寄せる大量の泥
僕だけが
部屋にいないので
どうすることもできない
二頭の馬が夜の中を歩いている
病院の屋上で
君とあやとりをする
君が欠伸をして僕が瞬きをする
飛行機
カブト
ネクタイ
しっぽ
象のような鳴き声の強風が吹くと
君の髪がボレロ ....
こうえんのべんちに
ぼんやりすわっていると
ちいさなくもがにしのそらからやってきて
しろいぼうしがひとつふってきた
すると
こうえんのあちこちから
ひとがたくさんわいてでて
ぼうしに ....
何もすることがないから
土を掘っている
素手で掘っていると
爪の中に土が入って
指先が赤く腫れてきたので
彼女を呼んだ
小さなスコップを手に
彼女はやってきた
何が出てくるかな ....
からころと音のする
そんな欠片が散らばっていて
拾い上げると色とりどり
思い思いに光を反射している
広い砂浜
両手を広げても足りない
誰もいない静けさは
ただ波音を響かせる
....
飛行場だった廃墟に忍び込むと
僕は思わず
飛行機になってしまう
両手を広げ
雑草の生い茂った滑走路を
全力疾走
夜風は冷たくて気持ちがいいな
思わず顔が微笑んでしまう
いつの間にか「キ ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
送り火は遠い波濤にまっ先に消えた
竹飾りは猫と仔犬が昼の間
じゃれついた裏通りからの角ではためく
塗炭屋根を透いて夕凪の水平線が現れる頃
精霊流しは
漕ぎ手にまかせ不知火を渡る
町 ....
冷たくて清らかな流れの中を
何も気負わず
まっすぐに 真っ白なまま流れて
偶然だけで君に出会い
目が合って一目惚れ
一瞬で恋に燃えて
次の瞬間には ....
水面をゆらしながら
初夏のかぜが吹きすぎる
こいびとの手をひいて
堤防をころげた
草についた水滴はあまくひかる
さかなが跳ねてぱちゃんと音をたてた
はねまわる ころがる
だきしめる ....
濃度を増した緑 の根元
アスファルトには 日陰がある
かつて人だった空間には
かつて花束だったものが 積もっている
湿度に黒ずんだ日陰 の隣
アスファルトには 日向がある ....
ずっと
風をさがして
生きてきた
たとえば
こんな
よく晴れた日には
釣り竿を担いで
山に行くのがいい
頂に着くと
{ルビ草原=くさはら}に寝ころんで
釣り糸を垂れるのがい ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが
いい加減にすれ
と言ってしまった
こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君
ふたりで涙を流して ....
いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園のころ
オレは磁石であそぶのにあきてはじっこで、
下敷きに光を反射させ、
なるほどずっとわか ....
風船
つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像
滝
世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは
引力 ....
1,
椅子が背もたれを向こうにしている
わたしは座面にかかとを乗せて
中空を見るでもなく見ている
死んだように動かないのか
動かないように死んだのか
ともあれ動こうとしない身体を
板張り ....
なんとかがんばって
ごはんをつくってみたけれど
よくよくかんがえてみると
これっぽっちもたべたくなかった
つっかけをはいて
きばらしにそとへでてみても
いきたいところはどこにもなかった ....
霧雨に煙る
{ルビ緑=あお}の五月
濡れた青葉は
きらめいて
滴る雫も緑色
足を大地に
手を大空に
若葉も負けじと
陽をうけて
立派な木へと
育ちゆく
緑の海は
グラデ ....
ちゅんちゅん
と
すずめが鳴くんだって
ほんとかな
でもたぶんほんとだ
わたしの1メートル先を
飛び回り
バカにしたように鳴き続けてる
あれは
すずめ?
わたしが本 ....
どろどろのホットケーキミックス
ぐちゃぐちゃにかき混ぜて
喉が痛いので
電話には一切出ない
ベランダで睡蓮の花が咲いたので
こどもたちと眺めよう
まだもう少し
もう少しだけ
....
紫水晶のかけらを
油で揚げてみたことがあります
天ぷらが食べたかった
わけではなくて
シトリントパーズって
実は加熱処理したアメジスト
というのを試してみたくて
ホイル ....
海沿いに走る防砂林を抜けると
右手に岬が見える
あの岬へ行こう
いつか交わした約束みたいなものだった
続いてる道は防砂林の中を
くねくねと曲がって上って下りて
右手に見えない海 ....
葉はどれも光っていた
雨粒は露になって残り
雲の向こうの空のずっと高い向こうの
姿の見えない太陽の光を集めていた
雨あがりの空気は澄んでいる
埃だとかスモッグだとか
....
募集要項(1)
応募資格
高校生歓迎 肺活量に自信があり なるべく息の臭くない方
時間
1台につき 4人(1人6時間程度)のシフト制で働いてもらいます 基本的には24時間ずっと仕事があり ....
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