すべてのおすすめ
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
帰り道に迷って
泣いてる子羊
あの空の羊雲は
違うよ
君の帰るところじゃない

涙を拭いてよく見てごらん
発見はいつも
ほんの足元からはじまるんだ
背伸びをしてると
ほんと ....
わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
私の胸には
いくつか
ほくろがあって

それを結んで
星座にすれば

あなたは
気付いてくれるだろうか

 

ペテルギウスを過ぎました

もうすぐ


揺るぎな ....
お遅うございます。
夜ですね。
昼行性の私達は眠る時間です。
今日も一日しっかりと体を弛緩させてください。
データをバラバラにして整理してください。
自分の事をずいぶんシンプルと思っていまし ....
そうだね、鎖骨は折りたくない
みんなそうでしょ、って

さびれた駅の階段を
がらんどうな夜を、駆け上りながら
窓に映る、その当たり障りのない服装や顔で
私には普通の人間を装っていることが精 ....
驟雨だ

突然、空が明滅し
絞らないままの雑巾が
今の私

打たれてはじめて
体温に気付く
人間はそんな生き物

百貨店に駆け込み
ぬくもりを求めても
空気圧縮機がはき出す冷気 ....
わたしのよろこびは
魚篇に花とかきます
ひらいて 焼いて
食べちゃってね
あぶらが のっているうちに
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て

梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む

クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが

大挙して目の前を通り過ぎていく

陽炎が眩暈を連れてくると
 ....
カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂

今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
最初で最後の崖は
未知というより 
無知な土が育んだ。
時々、崖の下の海へ
化石をペッペと吐き捨てる。
海は化石を食うと
ゲップをしたり
腹をこわして泡を吐く。
化石のなかには一万年
 ....
屋台では、
キンタマが売られている
夕方、あぜ道を通ると
牛はがたがた震えた。
そのあとで
顔も上げずにえさを食べる。
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている

私は必死で噂とか言い訳とか  ....
日が落ちて 暗い川に
すう とよぎる物がある
魚のひれに
背の高い草
それから
釣りのおじいさん
長い棒で
水をかき
橋をくぐる

なにがみえるのか
なにがきこえるのか
波紋と ....
爽やかな日曜日
朝からお洗濯
はりきってお洗濯
お洗濯は大好き
がらんがらん
洗濯機が回るところを
見ているのも好き
暇だから見てるんじゃないよ
暇じゃなくても見ているの!
ごしごし ....
健康のために 今日は
詩をかくのをやめておこう
もうネタもないし  
という詩をかいた
って 前にも使ったな
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
なんとか家に帰り着いて
荷物を投げ出して
冷蔵庫を開けると
それは鎮座ましましていた
深い色の瓶
に貼られたラベルの文字
オルガンビール
顎からぽたぽた汗が落ちた
膝が震えた
あ ....
勝手口を開けると柿の木が青空にそびえていた
白い入道雲がゆっくりと動いていた
戸を開け放ち
時折それを見上げながらわたしはササゲの筋を取る
ざるにはササゲが青々と積まれて行く
指先にササゲの ....
しらない をおいかけたら
からかうように空をすべった
梅雨のあいまの明るい風に
しらない しらないと
はしって逃げた

いつだって
しらない は遠く
つかめそうな距離でも
生卵のよう ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎

囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
{引用=               ―飛ぶ そらを
                びゅうびゅうと風の音を聴く}

ルルる
おお
手をひろげ
風を身いっぱいにうける、ルル
はてぞない世 ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
七夕や清く正しい朝帰り。 工場地帯の駐車場に捨てられていた吸殻から
男女のひそやかな絆が曝される。互いにひかれ合う、
男と女の意欲と表象、一度出ると伸び広がりつづける地平線に
偽りの太陽や月が、沈まずに居座っている。何個 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
主婦- こしごえ自由詩12*05-7-17
羊飼いの歌- 落合朱美自由詩40*05-7-17
わたしは半分- チアーヌ自由詩1305-7-17
星の胸- umineko自由詩8*05-7-16
お遅うございます- ヤギ自由詩8*05-7-16
カフェテリアの隅で- かのこ自由詩505-7-16
雨粒のハインゼンベルグ- たりぽん ...自由詩6*05-7-15
そろもん(Thank-you-for-coming_gift ...- みつべえ自由詩605-7-15
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
*凍てつく*- かおる自由詩7*05-7-14
クライシス- こしごえ自由詩11*05-7-14
「崖」- プテラノ ...自由詩3*05-7-14
屋台- プテラノ ...自由詩6*05-7-14
偏食_三- 落合朱美自由詩22*05-7-14
暗い川- 竹節一二 ...自由詩1205-7-13
あらいぐま- チアーヌ自由詩13*05-7-13
そろもん(二番煎じの話)- みつべえ自由詩705-7-13
生まれた日- ヤギ自由詩10*05-7-13
ペンギン園- チアーヌ自由詩1605-7-12
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
冬眠- こしごえ自由詩15*05-7-12
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
オルガンビール- アンテ自由詩3*05-7-12
ササゲの日- チアーヌ自由詩705-7-11
しらない- 竹節一二 ...自由詩805-7-11
ドライフラワー- こしごえ自由詩12*05-7-10
_飛ぶ- 「ま」の ...自由詩13*05-7-9
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
「_七月七日、朝に。_」- PULL.自由詩4*05-7-7
偏頭痛- プテラノ ...自由詩5*05-7-7

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