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普通の日々がすぎてゆくはずだった
なのにこの河の氾濫はなんなのだろう
明日に架ける橋なんてなかった
あるとすれば
荒れ果てた灰色の
置き去りにされたような橋ぐらいのものだ ....
池を泳いでいるような人生だった
ぼくの死はだれかをすこし忙しくさせた
紙きれはいつもホコリくさくなるよね
お墓は雑草たちに暴かれているようだ
そんな泣くこたあねえじゃねえか
....
東京にくると
かつて7年住んだとこだからか
いまだに成長してる都市だからか
なんだか照れくさい
いまもいつもそうだ
でも夜になると
ぼくは金魚になって
水槽の色彩に泳ぎだすようだ
友人 ....
灰色がいとしかった
軒先の粗雑な植物がいとしかった
産業道路はいつも混んでいた
アスファルトの平地にはチャリが湧いている
ラブホテルやコンビニがいとしかった
おまえの家で ....