すべてのおすすめ
人はなぜ恋文を書いたか
体内の炎を紙につけて燃やすため
でもあるが案外
紙と鉛筆がそこにあったから

近頃では
恋人たちはテレホンカードを消費する
電話器は二十四時間鳴りっぱなしで
体 ....
夕焼けに
あなたをひたしておいたのは間違いだった
体の重みが邪魔でならないというように
身をよじって窓辺のベッドに横たわる
へそのくぼみから腰骨
肩甲骨
うで
まるく光る乳房
あごの下 ....
どうしても白熱灯でなければいけないのです
冬はあたたかいし
心なしか 黄色く胸がおどり
照らすと天気の記号のように半分になるので

そう こわれものはやわらかな
空気の入ったビニールでつつ ....
料金が足りませんからと
窓口の向こうの若い局員は不機嫌そうな顔で
茶筒みたいにふくれた封筒をつき返した
そりゃあ、足りないのは僕の落ち度ではあるし
深夜勤務の彼にはちょうど今頃が
一番眠たい ....
くやしい

と言って
涙を浮かべる
君を見ていたら

「くやしい」の

「く」も
「や」も
「し」も
「い」も

全部消してあげたくなった
おまえが
愛しくて愛しくて
愛しくて愛しくて
何度も何度も
何度も何度も
抱きしめたこの手を



振る
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
「エロビデオのセックスってさ、こう、なんでいつもオトコはみんなマンガの書割みた
いにのっぺりと影がうすいんだろー? ・・・オンナはオンナで自分の快楽ばっかに集
中してなんか機械みたくアヘアヘ鳴 ....
青巻紙の黄巻紙っぷりのほんの少々右寄りになったあたりの
まるっきりとびっきりのあの頃もなんもない

夢見がちだった昨日のことさ

4階から飛び降りたあいつのすねだったところから
爪楊枝みた ....
滑車の前で 光を背に
腕をひろげて 動けずに
崩れ重なる門の残骸
霧を貫く鉄の橋から
したたる滴を聴きつづけていた


霊はいて
雪の地に立ち
応えを受ける
 ....
ハンバーグ屋さんで出てくる、
付けあわせのサラダの中のミニトマト
へたをとって横によけると、
小さな亀みたいに見えた

こういう亀がもし本当にいたら、
どこかの国の人達は、
から揚げか何 ....
赤い辞書

君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている

もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく

のを見ている ....
昨晩瞬いていた満天の星屑が
ねむってた間に降ってきて
昼の七里ヶ浜の海にきらきら光る

昔々
女がりんごの実をもいで
男に蜜をあげました
  
人祖の罪で失われし楽園も
秋晴れに江 ....
1 クロッキー

齧りかけの林檎を
はじめて描いたのは
一三歳のクロッキーで
もう
二〇年も前のこと
その後
デッサン
水彩画
詩の入ったポスターカラー仕上げ
油絵
完成した絵 ....
雑然とした東京の
とある駅前の話
そこにはリサイクルショップと
ラーメン屋しか無い
他の店もあるにはあるが
とにかく目立つのはそればかりだ
そして
そこに行き交う人々は
誰もが幸せそう ....
1.

鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので

仕方なく
こっちが笑ってみたら

とたんに笑いやがった


2.

山の向こうは
雪が降っているらしい

今汽車に乗れば ....
低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている



誰の声にも触れ ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
1 バス待ち


陽だまりの停留所に
車椅子の老人


声かけようか
たとえば
今日もお陽さん輝いていますね
でもすぐそこには冬将軍で
そのブランケットは暖かそうですね
サング ....
花に気持ちがあるかどうか

そんなことはどうだっていい

お前が綺麗に咲いてくれれば

それで僕は充分幸せだ


そんなことを僕が思っていたらしく

「そんな水はいらない」と
 ....
いしのあしを
せんざいでつないで
ひをいれる

ここまできて
かえっていく
なみをおもう

このせんのさきには
かみのひが
いまももえている

光る端末を見ていると
張り巡ら ....
(オモハユイアサダネ)
(オモハユイソウカモシレナイネ)
(ホントニソウオモッテル?ナンカイツモテキトウナンダネ)


本当に「面映い」と思っていたあの頃に
遠くを見ていた朝朱に
出会え ....
醤油ビンの一滴が
涙に見えて

なめてみたら
しょっぱかった

ああ

海苔も
納豆も
生卵も

しょっぱいね




ねえ日曜日
ピクニックに行こうか

卵焼 ....
胃路は臭へど塵塗るを
我が涎そ
津ね
奈良

ウイーの奥や
魔境越えて

砂丘
目見し
絵紐背図
愛飢え
丘聞く

濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ




母屋
射ゆ
獲よ
羽を
空を一直線にかけのぼる飛行機雲
くすのきに登っても
時計台にのぼっても
そのしっぽさえ つかめない
「おーい!」叫んでみる
「どこまで行くのー?」
今日はあたしの誕生日なので
お母さんがごちそうをつくってくれます
いつものケーキ屋さんにデコレーションケーキを取りに行って
ジンジャエールと生ハムと鶏肉なども買ってきて
ナタデココなども買って ....
 神様への恨みその他
 いろいろあって
 昆虫に生まれ変わる夢をみた
 キャベツの葉の巻き込みの下で
 今とてもしあわせ

 緑色の天蓋はともすれば
 お祖母さんの匂いがする
 そうだ ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
お互いに歳をとったら
春の日の縁側で
あなたの膝枕で
眠るように死にたい
と言ったら
あなたは泣いた

六畳間の安いパイプベッドの上で
まだ社会にでることすら想像できなかった
若かっ ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋文考- 狸亭自由詩403-10-29
カーテンコール- 岡村明子自由詩603-10-29
緩衝が、干渉する感傷の- nm6自由詩703-10-29
Please_Mr._Postman- 山田せば ...自由詩24*03-10-28
くやしい- ミサイル ...自由詩303-10-27
しあわせになれ- ミサイル ...自由詩503-10-27
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
モグワイ- 石原大介自由詩7*03-10-27
凡庸賛歌- 近藤正人自由詩203-10-27
滑車の前で- 木立 悟自由詩603-10-27
トマトのへた- 小太郎自由詩603-10-26
夕焼けが足りない_5- AB(な ...自由詩1303-10-26
きせきのひ- 服部 剛自由詩10*03-10-26
齧りかけの林檎- AB(な ...自由詩5*03-10-26
リサイクルショップとラーメン屋ばかりの町- 紀ノ川つ ...自由詩503-10-26
小詩集『今度食事でも。食わないと死ぬので』- ミサイル ...自由詩2003-10-24
十五の春の走者- 木立 悟自由詩603-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩35*03-10-24
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように- AB(な ...自由詩1003-10-23
水やりの少年- イタチ自由詩203-10-23
いしとひ- ねなぎ自由詩103-10-23
オモハユイアサダネ- バンブー ...自由詩303-10-23
しょっぱいね- ミサイル ...自由詩203-10-23
以呂波うたの実験- 岡村明子自由詩403-10-22
五十音の実験- 岡村明子自由詩1203-10-22
飛行機雲- 春日野佐 ...自由詩4*03-10-21
誕生日- かなりや自由詩2*03-10-21
緑、ほねぐみ- Six自由詩603-10-21
夕焼けが足りない_1- AB(な ...自由詩1503-10-21
四月×日- 岡村明子自由詩503-10-21

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