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しおが
まあるく
みちてくるのは
ぼくらのからだに
きざまれたひつぜんだ。

しおが
まっくらに
ひいてゆくのは
かぜがおしえる
このほしのぱずるだ。

このほしとつきとのなぞ ....
すきま風に押され
宙を舞い
テーブルの上

こっちが裏だ。
こっちが表だ。
裏だ。
表だ。
裏、表、裏、表、裏

小競り合い

すると
いらついたように
はらりと飛ぶと
 ....
柳を絵筆に
小夏
波紋をひとつふたつ
漸近線と戯れる
闇から
透明な海老
羨ましくなって
小指
波紋を作ったのに
塗り潰してしまう


枝垂れ
鼻先を掠めてゆく
小指
引 ....


真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
おいかけてゆきたいのです。

包丁でざくりと切ると、すぐ後ろでネギがぱらぱらと広がるように
ざくりの跡をぱらぱらと追いかけてゆきたいのです。



続けたいのです。

にんじんをする ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
 太陽から
 熟したとこだけ溶け出して
 夜に残った
 
 ぽったりとカスタードクリーム色の
 満月が
 今日はでていた

 あんまり見事だから
 僕はぼーっと見上げて立ち止まっ ....
ごはんを食べた後
階段を上って部屋へ戻ると
ごはんを食べるために部屋を出て
階段を下る
ごはんは誰かが食べていたので
階段を上って
部屋に戻ると
明かりがつけっぱなしだった
だれかが消 ....
意外に下の方にあるのよ
壁一枚隔てて

ノックして
袋小路
痛い


ファム・ファンタール
宿命の女
リヴィング・スティル・ライフ
生きている静物よ

ほんの少しのデジャヴュ ....
僕等は思いがけず忘れ物をしてしまう

それはひとつふたつ みっつよっつと
歩く振動でぽろぽろと零れて
最後には僕もぽろりと
なんて

雑踏の中で落としたものは
あちこちから持ち寄られた ....
この世に存在するキリンは全て
生きてはいない。と主張する宗教

雨の中、母親に甘えて
濡れた服を更に濡らす叔父さん

叔父さんのリストバンドには
叔母さんの写真

都会の人らも
 ....
デートの帰り道

疲れて大あくびをしたら
そのまま体が裏返ってしまった

あわてて元に戻すと
君が泣いていた

ごめんね驚かせて
もう大丈夫だよ


言おうとしたら
君がく ....
平日


関西には大阪という名前の大きな猫がいて
背中に通天閣を生やしたり
わき腹に天王寺を縁取ったりして
とても猫とは思えないような奇声を発しながら
のそのそと同じところを行ったり ....
水曜日はどうにも暇だった


すきま風になって
きみのふくらはぎを
なでなで なでなで
したり

ソーダ水の泡になって
ぷちぷち ぷちぷち と
浮かんでは はじけ
浮かんでは は ....
ずいぶん
ながいときがすぎたが
きょう、やっと
ふたりは
わずか五ミリほどの
ラビリンスを
うんだ。

ちいさな
コンクリートのすいそうで
ちゅうにうきながら
まようことしかしら ....
巨人に踏み潰される朝
平たくなった太陽は
溺愛する星々を瞬間に残光で洗う
自動車が行き来する都市高速に
幾重にも連なった雲の影が落ちるとき
黒い信号がひとつになる
あたしは嘘吐きです。
好きな食べ物は桃
と云うのも嘘だし、
好きな本は小公女
とか云うのも真っ赤な嘘。
貴方を愛しているのも嘘なら、
自信がない、と云うのも
勿論嘘に決まっている。

 ....
困ったな
すごく困った
気持ちいいところ
ずっと押されてるみたい
ビリビリビリビリ
警報が鳴ってる
ドーパミン大放出
わたしもあなたも
快楽に弱いのは一緒
すごい
気が合うね

 ....
   蚊のはなし

鉄板の上で 表面が美しく焦げる
ミディアムレアな 霜降り和牛ステーキの上に
ニンニクをたっぷりのせて食べた 幸福な夜です。
(しかも おごりで)

家に帰り着く頃には ....
オニグモは働き者です
毎日夕方に網を張ります
まずはゆるりと何本も糸を流して
どこかに引っかかったら網張り開始

手始めにいちばん外側をくるり張ります
真ん中から放射状に足場を張ります
 ....
ホースを部屋に引いて
蛇口をひねるよう指示したら
部屋の中か水浸しになったが
わたしにはそれが
どういうことかわからなかった
話し相手をさがす。空白は濃度の問題で、強い時間に埋もれるほど離れては胃の中で体育座るかのような空洞、そう、空洞にも逆説的な密度があって、クラクラとしては見失ったスタイルに慣れて、ぼくらは文字通り緩い財 ....  足の裏に体重がある
 芝生は必要な分だけ沈む
 暗がりの松林を背に湾岸高速が走る
 ゴミ箱と水道の蛇口には距離があって
 その間に
 水色の作業着の男が一人立ってい ....
 市立病院の待合室には
 老若男女、多くのひとが待っていて 
 呼ばれた名前と引き換えに
 番号札をいただけることになっている

 わたしの名前の代わりに
 渡された番号というデジタルデー ....
逆巻きなさい、酒巻よ

我らが主人公の名は酒巻である。これを読んでいるあなたの氏姓が酒巻であったとしても、またあなたのお住まいが埼玉県行田市酒巻であったとしても、それは単なる偶然の一致に過ぎないの ....
僕の体のまんなかあたり。
昨日まで君がいたところ。

からっぽでさみしい。
さみしいからからっぽ。


このからっぽをうめてくれるものは?
このからっぽをみたしてくれるものは?

 ....
富士の樹海にこもって
ひょっとこの面に
草刈ガマをもって
自殺しにきた女共に
のっかりたい
一枚岩のうえで受精したい
生命を宿す
ハッピー。
木のうえに住んで
悪魔をみせよう
 ....
寝室の窓を開けて
目の前の林の
緑色の香りを
一番に吸い込む

休日の朝の夢は
のんきな天気に溶けていった
笑えるものだったと思う

今ここにあるこんな普通を
今ここだけのものとし ....
朝、とても慌てていて
とにかく、慌てていて
うっかり捨てそびれていた
穴のあいたパンツをはいてきてしまった。

気がついた時には
私の体は宙に舞っていて
遠くで
誰かの叫ぶ声がして ....
みにくいきもちは
みにくいまちのはずれの
みにくいしょうきゃくじょうのかたすみにすんでいて
みにくいごみにしみこんで
まいにちまいにち
みにくいほのおでやかれた
みにくいえんとつからた ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うみのぱずる- 草野大悟自由詩7*04-6-4
ぺら- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-4
透明な海老- バンブー ...自由詩204-6-4
海賊- 狸亭自由詩1604-6-4
願望- 湾鶴自由詩1004-6-4
きもち- アンテ自由詩1104-6-4
カスタードムーン- マッドビ ...自由詩804-6-3
六月病- 本木はじ ...自由詩604-6-3
らびあ- たかぼ自由詩204-6-3
忘れ物- 霜天自由詩404-6-3
洪水- 瓜田タカ ...自由詩304-6-3
結婚してください- ミサイル ...自由詩1204-6-3
そこら- 捨て彦自由詩504-6-3
気化- 望月 ゆ ...自由詩5*04-6-3
ラビリンス- 草野大悟自由詩604-6-2
夜明け- 本木はじ ...自由詩304-6-2
虚飾の国のアリス- 有邑空玖自由詩204-6-2
なつ・白夜- チアーヌ自由詩7*04-6-2
虫のはなし- 千月 話 ...自由詩6*04-6-2
オニグモ(百蟲譜24)- 佐々宝砂自由詩304-6-2
放心- 黒川排除 ...自由詩704-6-2
いつもただ考える- nm6自由詩404-6-2
足の裏に体重がある- カンチェ ...自由詩904-6-1
処方箋- たにがわ ...自由詩704-6-1
逆巻く酒巻- 佐々宝砂自由詩5*04-6-1
からっぽ。- 大西 チ ...自由詩1*04-6-1
樹海にて- 馬野ミキ自由詩7*04-6-1
ありふれている- 霜天自由詩704-5-31
死ねない日。- 大西 チ ...自由詩13*04-5-31
みにくいきもち- アンテ自由詩404-5-31

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