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「義男や
 あんた、あたしを年300万円で捨てたね。
 路上や山に捨てたら犯罪だけど
 ホームなら犯罪じゃないんだね。
 ゴミと同じかい?
 あたしは?」

「恵子さん?
 あなたは清 ....
眠くて仕方が無いと母は言う
こんなに眠くて仕方が無いのは
悪いことが起きるから
それとも脳梗塞なのかしらん
雑煮の鍋を温めながら
迷信深い島の年寄りの顔になる

庭には
他の樹木とは、 ....
手のひらを ながめる
ながめたく なった
この指は


何のために ついて いるのだろうか
というより
どうして 裂けて しまったのだろうか


何かを生み出す ためにじゃ なくて ....
玄関の 木扉 ノブの形 覚えてないのに
その庇 鼻先の 図柄はくっきり 覚えている

腰壁の タイルの文様 色も定かに 覚えてないのに
踏まれてる タイルのリズム 芋目地だった 覚えている
 ....
槍投げですか。
投げやりだが、


 おうおう。
 なんだよ、特に話すことはないよ、
 別に、
 それは、最初はあれだね、
 まいいや、いそがしくてってて
 仕事なんでば。ん、なんだ ....
朝の影がのびてゆく
誰かが手放した
結晶のかたちをした風船が
小さな鳥たちに囲まれ
森のほうへと流れてゆく



町をかがやかせる
なめらかな人工
昼から夜へと動 ....
天城峠の牧場で
猪たちのけなげな芸をみた
観光バスに乗りあわせた貴婦人たち
厚ぼったい化粧をしたのやら
寒くもないのに毛皮をはおったのやら
やたらに貴金属を装着したのやらが
少女のような歓 ....
産婦人科から出てきたみえこが                                
あっけらかんと言った                          
「二ヶ月のなかばだって」   ....
春たけなわの
野菜畑のかたすみ
耕すのに疲れて
うんとこしょと腰をおろすと

小さなスプリングが
ぴんっ
と跳ねて
黒い長靴の上に乗る

その乾いた土色の菱形は
まるで泥汚れみた ....
妻にテレビゲームをさせるRPGだRPGと言っても妻は何のことかわからないに決まっているそれどころか「たたかう」の意味さえ知らないに決まっている決まっているのに妻にテレビゲームをさせる主 ....      どこから。


     
     ひやりとしている土の上で生きている梢の揺れる(揺れる)末端に刺さる光、が








        わたしの温い肌に染む ....
ちょっとあんたまた買ったのむやみやたら
よめもしない本ばかりあふれて気がしれない
バルザック? 二十六冊だって、そこいら
にあったじゃない『従妹ベット』やら『純愛』
荷風やら菊池寛やら小林秀雄 ....
チューリップ・ツリーの上で                            
しきりに鳴いている蝉にしても                      
伝えようとしているのだ         ....
チューリップ・ツリーの下で                                                          
まどろみ 森のことや                  ....
 
道端で
ガードレールを呑み込んで
冬の蛇が死んでいた
白く 汚く
冷たく 硬く
すべてに背中を向けていた


ひとりの少女が泣きながら
蛇の頭を撫でていた
私は言っ ....
 理由なんて 
 ない
 大声を 上げたんだぜ、
 因果関係を 超えていく
 大声は 勝手だ
 ピアスの数が ふえたから
 違うだろ
 隻手の声のように
 逆照射する 
 俺に
  ....
乙女温泉ボーリング会社の親方は

掘るのは名人

放るのは素人

乙女温泉協会とのボウリング試合ではいつも

ダブルスコアは当たり前

悔しいので

穴堀対決といきたいとこだが ....
ひとりぼっちの王様がいて
ひとりぼっちの王国を支配していました
ひとりぼっちのテーブルで
ひとり占いをしました
ひとりぼっちの道化師をみつけて
ひとり芝居をさせようか
ひとりぼっちの音楽家 ....
荒地に倒れた鉄塔に
花と葉と鱗に覆われた子が棲んでいた
やまない雨のなか
たったひとりで
ひとりの赤子を生んだあと
風の向こうへと去っていった


雨が近い午後の下
 ....
それは嘘である
しがらみのジャングル・ジムを
通過できる肉体はない
青空へ!
跳躍のつかのま
ぼくは地球へ落下する
格言つきの日めくりの上に
欲望と追憶のカリキュラムに
それからしぶし ....
烙印を押してくれ                              
この世でもっとも繊細な風力計にも                    
触知されない樹木の呼気を           ....
歩道橋の階段に足をかけたのはもう深夜で
街道をゆきかう車のライトがやけにはやい
ひさしぶりに気分が昂ぶっていてなんで
突然そんなふうになったのか皆目わからない
下半身から力がぬけてよろよろとた ....
いつものとおりだと

泣いてしまうので

美味しいお菓子の作り方で

カレーを作る


  
言葉の王国には
言葉の王様が住んでいて
ある時は
言葉の災いや悲しみに弄ばれ
時には言葉の民や王妃が
言葉の命を落とし
またある時は
言葉の試練が押しよせ
みんなで言葉の手を取りあ ....
  夕陽に向かって



加賀一の宮駅裏の公園から
手取川にかかる橋を歩き
まん中のちょっと手前で
深く一息


  トン トン トン トン と
  公園の方から三つ過ぎの僕がや ....
ある乳飲み子は
愛ある母の乳を飲み
栄養の意味を知らずとも
子供に育ちゆきゆきて

ある男子は乳を忘れ
愛撫ゆえに乳首を吸い
重ねる日々に乳房を選び
ある日衰えを知ってゆく

ある ....
夕焼けは赤いばかりではない
夕焼けは時々青く見える
悲しい夕焼け 青い夕焼け
はっきりとでなく ぼんやりと
はるか遠い夢は輝く

悲しい夕焼け 冷たく輝く
流れた涙は過去へと消えていく
 ....
暗がりのなか
細い光に照らされて
一匹の蛇が泣いていた
目を閉じたまま
わずかに汚れた白色に
かがやきながら泣いていた


蛇から少し離れた場所に
ひとりの少女 ....
古い写真
同じ年の子供たちが
いっせいにポーズをとって
こちらを見ている
覗き返す
私と
唯一
目が合わなかった
十歳の私

偏屈な子供
いつもみんなが
ガラスの向こうにいるよ ....
また降ってきた
ぼくは樹木に身をよせ 心を
誰からもみえない角度にかたむけて
ときおり
満ちてくる静けさを
溢れるまえにこぼす
こんな美しい雨のなかでは
ひとも盆栽のように育つだろう
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
老人一揆- ポロリ自由詩3*04-1-21
眠くて仕方が無いと母は言う- Six自由詩904-1-21
このひとは_知っている- バンブー ...自由詩304-1-20
解体- バンブー ...自由詩104-1-20
テレフォン- nm6自由詩304-1-20
ノート(町)- 木立 悟自由詩404-1-19
天城峠の牧場で- よねたみ ...自由詩404-1-19
産婦人科から出てきたみえこが- よねたみ ...自由詩1504-1-19
ヒシバッタ(百蟲譜15)- 佐々宝砂自由詩1*04-1-19
妻→RPG→つよし- いとう自由詩1704-1-19
輪郭だけが残っている- 嘉村奈緒自由詩1004-1-18
悪妻のバラッド- 狸亭自由詩304-1-18
チューリップ・ツリーの上で- よねたみ ...自由詩704-1-18
チューリップ・ツリーの下で- よねたみ ...自由詩204-1-18
ノート(冬の蛇)- 木立 悟自由詩704-1-17
大声を上げたんだぜ、- バンブー ...自由詩304-1-17
穴屋- AB(な ...自由詩204-1-17
ひとりぼっちの王様がいて- 藤原 実自由詩204-1-16
ノート(春の蛇)- 木立 悟自由詩304-1-16
それは嘘である- よねたみ ...自由詩704-1-16
烙印を押してくれ- よねたみ ...自由詩404-1-16
たちくらみのバラッド_- 狸亭自由詩204-1-16
美味しいお菓子の作り方_2- AB(な ...自由詩204-1-16
王国- アンテ自由詩404-1-16
夕焼けが足りない_12- AB(な ...自由詩404-1-15
人間- 純太自由詩504-1-15
青い夕焼け- 春日野佐 ...自由詩504-1-15
ノート(夏の蛇)- 木立 悟自由詩804-1-15
視線- 岡村明子自由詩704-1-15
また降ってきた- よねたみ ...自由詩704-1-15

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