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砂をつかんで はなつ男がいる
砂はどれも 鳥のかたちになり
おちて こわれる前に
風がすくって せっせと
雲の巣へ はこんでいる
あらしの余波だろうか
はたまた 世間のしがらみだろうか
木枯らしが 落ち葉といっしょに
チリと涙 芥とおもいまで まきあげて
足早に歩いていくコートをくすぐっていった
そして 今 スコー ....
そのためには冬を
書き留めておく仕掛けが要る

改行などの
{引用=*
ぼくの町ではさあ
エプロンについた醤油のしみまでが神々しく輝くんだ。
- 朝 -
そいつを封筒につめてだな
なんにも書いてない便箋一枚
一緒にいれて。
灰色した丘のうえのポ ....
ギャーと言えば
ギャー

ギャーと言え
ギャー

ギャーギャー

うるさい蛙の声に
おい、黙れと
太い声がして
石が飛んできた
頭をかすめて
向こう側にすっ飛んでゆく
音速 ....
鏡の迷路で 
みうしなったら
うしろむきに 夜の
斜面で 滑ってみましょう
こわれたのが わたしです
なにも知らないふりして
黙って下を向いて
箸を手に取り
黙々と食べていると
見たこともない
アホウドリの影が
急降下して
隣家の大屋根が
まっぷたつに割れる
ガラガラと瓦が落ちる
 ....
一、 銀色の背中


飯も喰わずに、カピが月ばかり見ているので
座敷に上げて訳を聞くと
長い沈黙のあと
神妙な顔で
片想いなのだという

いったいどこの娘かと問えば
まだ逢ったこと ....
始まりの始まり

ゼロから始まり
ゼロに終わる
古びた社に幣を手向ける
立ち去る背に蝗の姿
農夫ということばも無い時代に
立ち去るという観念
喪失という確信
すべては幻想の下に始 ....
 
 
そうです
あれがゾウです

あの巨体の半分は
「優しさ」で出来ています



あれはキリンです

あの長いくびは
星をたべるためです



いいえ
あれはゴ ....
ことばは いつ わたしに
なるのか あやしいから
わたしのなかの あらゆる
わたしを あらいだして
いったんは ながしてしまう
とうふの かどに
あたま ぶつけた
だいじな ことば
とびちり きえた
きみの なまえも 
いい匂いの おねーさん
風にゆれる 若木のような
ほほえみを ふりこぼして
うつろいよりも はやく
少年を 朱に染める 
くねる影まで あたたかい空気にもたれるので
削りきれない岩のとがりも 無力だと思うことはある
天井に浮いた油を拭かせて欲しそうな
羽ばたきがもりあがる部屋から
窓際で息をついて あの雲の襞を梳 ....
とても広い湖の
至るところにブイが浮かび
竹を編んだ丸いものが
そっと押されて岸を離れる
竹を編んだ丸いものから
一つのブイが遠のいていき
またそれ以外のあらゆるブイが
どれも等しく遠の ....
うっかり むかしのと
おなじものを そっくり
はじめと かわらぬ
ときめきで しらずに
かいて しまえること 
あの年、
台風16号だか17号だかがこの町にも近づいた9月
たしか火星に運河をつくる計画が発表された年なので
よく覚えている


ぼくはまだ
ランドセルをしょって
短パンなん ....
Is that a banana?
No,it isn't.It's a gorilla.

あれはバナナですか?
いいえ あれはゴリラです。

俗にいう一人の少年が英語を見限った瞬間を
 ....
ふしあわせな こころに
にじを かけそこなった
せつなさの はてを はなで
かざれなかった きみの
ためだけに いきられなかった
人を
自然の風物のように愛せるかな、と思ったとき

唇の間から 舌が覗いた。
静かに流れる 時に身を任せ
風に揺れる ひなげしのように うたう
ひととき

背高のっぽの葉っぱの向こうに きこえる
はみんぐ

ま〜るくなって
日向ぼっこしてる きみの
となり ....
アイスキャンディーで
当たりが出て欲しいけれど
恥ずかしくって
お店で交換なんてできないな
携帯電話で写真を撮って
思い出にしてしまおう
ああ
夢のない
大人になってし ....
これで会いに行く理由が出来た。
里親の好きな図書券を紙袋に差し、
緑のつかまっている蒸し暑い細道を辿ろう。
アルバムにふさわしい人生を携え
意気揚々と僕は帰ってきた。
ときどき 空のどこか
こわれて
おちてくる かけら
あたまに
突きたて 笑ってみる
バルカン州バーゲン群河馬市に禁止令が乱発され始めたのは第九代市長、スティーブ・マグワイヤーが就任して、やっと半年が過ぎてからである。挑発的なスローガンを愛している彼の就任演説では七五調の景気のいい .... ガガ、見せかけの 肌の色艶と 香水の匂い
 厚く ファンデーションに覆われたナチュラルな
欲望、その滾り 溶けだす笑みに
 「かわりばえのしない ことばネ、お口が好きみたい
白いブラの縁取りに ....
月のおもてを みがけば 
砂のうえの あしあとを
ふきとばす風に
あらがって 花が
とめどもなく咲く
{引用=
傾いたトタン屋根
 乗り捨てた自転車
 伸び茂った雑草
 線路端
 フェンスの向こう
 風に揺れてる

「扉が閉まります」

 目を伏せる
 それは ....
わたしがよく行くカレー屋の
インド人の店員さんは、とってもいい人
インドのことをいっぱい教えてくれる
コーラをサービスしてくれる
街で会ったら挨拶してくれる

「わたし、カレーが ....
ひとの領分で ないものが
ふりつもる
夢のなかに めざめて
いつまでもいつまでも
砂を かき出している
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3309)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(幻術の話)- みつべえ自由詩406-10-26
*あしおと*- かおる自由詩13*06-10-25
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Zoo- 橘のの自由詩8*06-10-16
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そろもん(青年の話)- みつべえ自由詩506-8-10
不惑2.0- 吉岡孝次自由詩106-7-30
おやすみ- ひより自由詩5*06-7-16
当たりが出たらもう一本- 壺内モモ ...自由詩806-7-12
当選- 吉岡孝次自由詩306-7-3
そろもん(気分転換の話)- みつべえ自由詩206-7-2
*詩禁止令第三条*- かおる自由詩4*06-6-28
ラ・トゥール- atsuchan69自由詩3*06-6-25
そろもん(モチベーションの話)- みつべえ自由詩106-6-25
途中下車- yaka自由詩5*06-6-24
インド人- 壺内モモ ...自由詩6*06-6-18
そろもん(苦行の話)- みつべえ自由詩406-6-15

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