すべてのおすすめ
鉄橋の側で三十分間立っていた。
三十分前は十二時だった。三十年前も。
三十年前はなかった鉄骨がピーンと伸びていた。
甲斐性のない俺の影は砂鉄のように交わった。
磁力に音はなかった。音はなかった ....
女子高生グッズに
なりたかった
犬と
ならんで
舌をだしている
渋谷駅がたくさんの路線を孕んでいるように
台風がくれた季節に生まれた俺とか
小さい秋に生まれたでっかい奴とか
記念切手の景色から生まれた奴とか
エスカレーター縦に並んだ各種生き様
それを端から読みあげ ....
たがいに ガラスの顎を
つきだして うちあった
なかまたち 言葉はいつでも
致命傷になるから タフネス!
生きていたら また会おう
朝がきたら夜の
かけらをまとい
眠りがつきたところから夢の
つづきをひろって
めざめよう タフに
なんでだろね
分かり切ったことを聞かれる
分かり切ったことを聞かれて
分かり切った返事をしても
なんでだろは安心しない
ひとばんじゅう
なんでだろって
うるさく呟いて
それで安心して眠 ....
時間とともに わたしは
うしなわれる だから未来を
待ち望まない というのは嘘だ
明るいうちに できるだけ早く
きみのところまで たどりつきたい
奥さん エクソシストです
旦那さん 送りだしたあと
ベッドの下の魔男
あしげにしているのを
よく見かけます
耳をすませば
月と星の ささめき
うしなわれた言葉の
ゆりかごを ゆすって
噴水が歌っている
妖精に ひっこぬかれたとき
となりに咲いていた きみを
ひっこぬいた ひとりでは
こわかったんだ ごめんね
おもいっきり ひっぱたいていいよ
ほのめかしおめかし
おかしかかし
すれっからし
おでんにもからし

ずるいからすだから
からまわり
あからさま
からからからわらい

やめてからかうのは
まじめだから
からだだ ....
数年来、乳脂肪の丘に佇んでいる
そこは森だった
森には十字がびっしりと生えていた
木は一本も生えていない
それでもそこは森だった

オレは森に尋ねた
「君たちの屹立した性器はどこにいるの ....
雪の匂いをさせて
やってくる 月の
銀の 貝の 死の
なまめかしく
純潔な 女と
あたしはそう言って
ぼくは吐いて
あたしは介抱して
ぼくは振り払って

ぼくはひとり走った
いま すれちがったひとの
顔のうろこが すこし
はがれていたよね なまぐさく  
だれしも さむいものを
海に はこぶ途中なんだ
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
質に入れたはずの女房が
ある日ひょっこり帰ってきた
質流れでもしたのだろうか
おかえりというと
ただいまもいわず
お茶だけ
のひとことで
台所に立ちお湯をわかしはじめる
そのうしろすが ....
飛んでいこうとそれはしったこっちゃない

形式の中でしか息ができないおのれだから何らかのバックボーンでひとを殺めて笑いころげておりますよ
と投げやりな態度で喋ってみたものの、部屋にはいきものが蠅 ....
死んでいたのに
旅人が きまって ここで
小便をするもんだから
芽をさまし 他人の木に
花をつけて しまった
もう風もみえない
そろそろ いいか
木のねっこがあれば そのそばに 
たおれて 土にかえろう 
なあんて まだ言わないよーだ
猫のミーが
窓から初雪を見ている
たんぽぽの綿毛よりも
静かで美しいそれは
いつか別れた母親の
しっぽの色だった


ミー
君の耳も
同じ色をしているよ
きみはきみんちの猫が
病気なので
結婚式には来られないと
朝メールしてきた
安物のハンガーみたく
燕尾服を着たぼくは
そうかいそりゃ大変だ
いいよケッコンなんてまたにしようって
ニコニ ....
ハッピーエンドから
はじまる ほんとうの物語
それからそれから どうしたの
うれしいときに いやというほど泣いて
かなしいときは ふつうに笑っていたさ
問い
「ドーナッツのあなだけ残して
ドーナッツを食べなさい。」



ふとんのなかで
かんがえた
ドーナッツふたりで食べこぼしながら


答え
 
は忘れてしまった


 ....
かかないほうが
異常であること
いくらでも つくれる
魔法の装置になって
詩を ほろぼすこと
かわいいね おはだ つやつやして いつにもまして きれいだよ かわらぬ
そのわかさ はんそくだぜ なんだか ぼくだけが としを とったみたいで
ずるいなあ で どうだい しばらく ごぶさた だった ....
冬の空のしんとした質感に
しなだれる肺のたおやかなこと

木枯しに枯れていく太陽のもと
不透明な雪の結晶となる重さを
熱く呼吸して火照る

湾曲している波に共鳴する
空との境界で
風 ....
一.




おなじ速度で落下する
きみと
きみ
の 心中しようか


亡命 なら
考えたかもしれない




二.


きみに似ているもの
・深夜のガソ ....
やもりのしがいと
くものいと
こいびとのよだれと
みみあかを
なべで にこんで
私がついていると言った人が役に立たなかったので本当にありがとうございますと二回言った
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3316)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄の- プテラノ ...自由詩4*06-1-10
そろもん(修学旅行のアルバムの話)- みつべえ自由詩206-1-10
コーダ- ---自由詩606-1-7
そろもん(わが友の話)- みつべえ自由詩606-1-6
そろもん(希望の話)- みつべえ自由詩206-1-6
疑問- あおば自由詩3*06-1-5
そろもん(寿命の話)- みつべえ自由詩706-1-1
そろもん(裏窓の話)- みつべえ自由詩205-12-30
そろもん(冬夜の話)- みつべえ自由詩305-12-23
そろもん(道ずれの話)- みつべえ自由詩605-12-22
- ZUZU自由詩205-12-22
なにもない森- 英水自由詩205-12-21
そろもん(逢引の話)- みつべえ自由詩105-12-20
物語だけがみたいからドラマでもマンガでも小説でもなんでもいい ...- ののの自由詩105-12-20
そろもん(木枯の話)- みつべえ自由詩505-12-19
そろもん(はなむけの話)- みつべえ自由詩805-12-17
春の人工衛星- ZUZU自由詩21+05-12-17
- ののの自由詩1*05-12-17
そろもん(復活の話)- みつべえ自由詩505-12-16
そろもん(大往生の話)- みつべえ自由詩105-12-15
「白雪」_冬の童話より- 茶釜自由詩11*05-12-15
愛の不毛(鯖の味噌煮)- ZUZU自由詩305-12-14
そろもん(続編の話)- みつべえ自由詩805-12-12
宿題- ZUZU自由詩6*05-12-10
そろもん(テーゼの話)- みつべえ自由詩305-12-10
そろもん(一発の話)- みつべえ自由詩405-12-9
しおり- こしごえ自由詩16*05-12-6
断片集「連れていけない」- 簑田伶子自由詩20*05-12-6
そろもん(レシピの話)- みつべえ自由詩2*05-12-2
架け橋- ののの自由詩2*05-12-2

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