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三丁目のタバコ屋さんの向かいの家に
春のはじめに女の子が遊びに来ました

少女はギターを抱えて 切なく響く歌声で
僕を幻想の世界へ つれていきます

三丁目のタバコ屋さんの向かいの家で
 ....
ぞうさんみたいにやさしい目でいたい

くまさんみたいにふかふかでいたい

かめさんみたいにゆっくりでもいい

きりんさんみたいにながくいたい

そらいそげって

ムチ打たれたら
 ....
電車を降りると
点字ブロックが
花野に埋もれていた

あなたはここにある花の名を
一つとしてしらない
見えることもない

それでもその眼は
厳かなほどに瞬きをするから
見えているも ....
ずっとむかし
ひとも蛇のように脱皮したのよ
そう言いながら
そのひとは裸になりました


きょうは
わたしの水が澄んでいるから
涙の色がよく見えるとか
そんなことを
とつぜん言 ....
さようなら 風

ごきげんよう いのち

あなたのすきとおったあつみ

やぶれるようにさきなさい
そこはダメ
とか言いながら
崩れていく豆腐
ダメなとこだから
いいんじゃん
角から崩れていけばいい
そして跡形もなくなって
おいしい白和えになって
波打ち際にゆきちゃんがひっそりと立っています。
おまえ誰やねん。
ゆきちゃんです。

ゆきちゃんがそう、答えました。

///

25世紀の春、消滅寸前の太陽のもと、
ゆきちゃんは草 ....
なぜそこに居るのか分からなかった
気が合う仲間たちから離れて
早く一人になりたかった
そう思えば思うほど
一人になることが怖かった
通いなれた八王子の雀荘に
喪服姿の若者が四人

「最 ....
戦争が終わって
俺は窓辺にサボテンを飾ってみる

戦争が終わって
俺は愛のあるべき形を知ったのだ

戦争が終わって
俺は誰も彼も愛しまくる




 フィルピンパブで働く女を
 ....
  5

ささやきとゆめとで満たされている

乳白色の匂いが駆け巡り
スカートの裾と共に影がゆれる

したたかに群れるとりどりの手足に
手招かれるのは
おなじ匂いをさせる 少女

 ....
ガードマンはハンコを押す
祝日だから
ビジネス街はひっそりとしている
八十八階の窓から山が見える
あの向こうで母は
病室の四角い空を見てるのだろう
雲という名前を失った雲は
やはり雲 ....
山鳥は、
 語りえない

ゴム、しゃぼん
 せかいは いとも
  かんたんに

 喧嘩する
  きみを ぼくは零す
しゃぼんのせかい しゃ
 ぼんの せかいは 簡単に
 ....
つかめないから

つかもうとする

するりとぬける

透明くらげ

ゆらめくあいだに

消えてしまう

とどまらないから 不安になるよ

こっけいなふり

無理なく笑う ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
     1

逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。

晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
 ....
  


  「 世界でいちばん幸せな乗り物 」



   乗り方次第で 

    何人でも乗れます。

     車内には 「美しい水」 と 「空気」 が溢れていま ....
お仕事は何ですか、と
聞かれたので
コピーライターです、と答えたら
あなたは不思議そうな顔をしました
そこで、コピー機の説明書を書く
仕事なんです、と付け加えると
ああ、と少し理解 ....
駱駝が
ゆっくりと通り過ぎるのを
ふたりは
石の窓からみている


駱駝は寡黙な動物だと
女が言う
男もずっと
駱駝の言葉を探していたのだが


砂嵐の中へ
ときどき駱駝 ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
 ....
 
耕す
土の中にも幾千もの命
ちぎれても生き抜くものもあれば
七年ののちの七夜の花で
ついのなりわいをとげるものもあり
それを耕す
おかに生きるものよりも
海に生きるものが多いとか
 ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
子供の頃は
大人になったら
お嫁さんになりたいと思っていました
けれど、大人になった私は
気が付くとお母さんになっていました
子供の頃の夢は叶わないもの
空を飛ぶ夢を見なくなったと ....
骨のことなら知っています


奥深く平面的で
動物的な空が


罪深く走る夜
立てるよ、と勘違いをする男が
束になって走っていました


((はしたなく
    ((はしたな ....
足早に通り過ぎた
世界は今、遥か後方で
私を呼んでいる
 
擦れ違った私は
遥か前方で ただ
先を、見詰めている
 
 
ネジが何処かで
一本抜けてしまった
から
世界と私は
 ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
これはね。
あたしたち、
死ぬ時はきっと別々だから、
だからこうしてにぎって、
眠っているの。
ほらこうしていると、
あなたどくどくしてる。
あったかい。 ....
遠い
遠い言葉が
この近さで生まれる
形を変えていく音の
はじまりが揺れ続けて
廊下に落ちていた
誰かの笑い声を思い出す


+


夕暮れが残る夜
潜みの中の湿った皮膚へ
 ....
 
まずは、
背中の秋を追いかけて
レダの卵を採取しなくてはなりません。
(ゆめです。きづかれぬようにかくしてしまった、)

それは、此処からずっと北、
一つ長い橋を渡って弓なりに沿っ ....
よるがしった

よるとしった

したのだいのたいこ

よるがしったの

こうえんで
すべりだいであそんだ

こうえんで
きてぃーちゃんとあった

よるがしった

しった ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三丁目の歌姫- 北大路京 ...自由詩8*07-5-20
ぞうさんみたいに- なきむし自由詩607-5-18
午後_p.1- ロカニク ...自由詩1107-5-18
結婚- yo-yo自由詩8*07-5-18
つぼみ- つきのい ...自由詩1707-5-17
ダメなとこ- チアーヌ自由詩507-5-17
ゆきちゃん- ひろっち自由詩11*07-5-16
麻雀- Tsu-Yo自由詩2007-5-14
終戦- Tsu-Yo自由詩1307-5-14
スライド(抄)_5- 自由詩11*07-5-13
ガードマン- yo-yo自由詩8*07-5-11
ゴム- はらだま ...自由詩38*07-5-10
透明くらげ- なきむし自由詩607-5-10
砂の城- はな 自由詩29*07-5-9
静かな氾濫をこえて—四つの断章___デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*07-5-8
世界でいちばん幸せな乗り物- ae96自由詩407-5-3
優劣- Tsu-Yo自由詩507-4-27
駱駝(らくだ)- yo-yo自由詩9*07-4-27
「_ポケットの中の太陽。_」- PULL.自由詩15*07-4-26
木漏れ日隠れ- AB(な ...自由詩907-4-25
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
子供は空を飛ぶ夢を見ない- Tsu-Yo自由詩507-4-25
空平線- 石田 圭 ...自由詩37*07-4-24
行く先- 山中 烏 ...自由詩507-4-24
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24
「_あたしのおちんちん。_」- PULL.自由詩8*07-4-24
距離- 自由詩10*07-4-23
九月童話- 紅魚自由詩1307-4-22
よるがしった- 瓜田タカ ...自由詩107-4-22
砂原に- リーフレ ...自由詩38*07-4-21

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