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  つめたいもの
  扉からながれた
  こめかみのしずくはながれる
  行き先はおぼえているのに
  切符はしらないところへ
  白線をまたぐ
  パンダグラフたたまれてゆく ....
空が紫色になった
雲がきらきら光っている
そうしてようやく僕だが
ポートレイトを撮りたい
あなたのポートレイトを
撮りたいのである

そうでなかったら

平凡なルックスのサックスには ....
ながめるほど
とおくもなく

ふれるほど
ちかくもなく

るるりりらと
ボクのいしきが

きゅうじつを
あるいている
ほんのちいさな
おもいがけないよいことがあったときの
きみのひょうじょうがすきで
そんなふうにかんじるきもちがたいせつで
きがつくと
きみがよろこびそうなことを
せっせとひろいあつめては
 ....
風景の古時計
明日は蓮を
刺す貴様を斜交いに
時雨足す慕情が
グラスに増すと
船が一艘耳鳴りを消す
ケースの中で
キャンディが笑う
溺れたら藁を
乾いたらネス湖の草を
錠剤がレス
 ....
鳴り止まない犬吠埼
海の声を聞いているのは少女、麦藁帽子
岩に砕ける波の飛沫を数えながら
降りていくのは
坂道

道はいつまでも道で
道は今までも道だった
通り過ぎる国道409号線
 ....
となりのとなりのとなりのへやの
めざましどけいがなりやまないので
ゆうがた六時半にそとにでた
まだ日はしずまず
ふだんよりずっと赤いかおで
西のやまの端にキスするようだった

あんがいあ ....
女と出会ったことがない
こんなに生きているのに
私まだ女に出会ったことがない
履歴は白紙のままで
底知れぬ充足を感じるように
女だぁと我が身を抱きしめたこともない
子の母であり
妻で ....
 
 
 
 
喉の奥の、肺の先の、それでも呼吸器とは歴然と違う部分です。詰まるものを、イマジン。そんなようなしびれを指先に集めます。午後の窓の外に体を拭く記憶が放置されて、ユラる洗濯機の渦か ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ

草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い

上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
覗き込むと
少年時代だった
手頃な石を落としてみても
いつまでも帰着しない
頭上では飛行機雲と交差する記憶
不意に飛んできた雲から雨粒が落ちていくと
からーん、からんと
遠くで跳ね返る音 ....
チョコリットも積んだし
燃料も じゅうぶんだ


さて。
火星へ行くことにしたよ


彼女があんまりうるさく
ぼくをがんじがらめにするから
もう、ぼくは

火星ならタコ(みたい ....
日差しが嫌いなわけじゃない
空の青さも胸が痛むほど好きだ
解放された風が窓枠蹴飛ばして入ってくると
愛おしくって笑ってしまう
私には嫌いなものなんてない
ポジティブな思考にリアルは寛大だ ....
高慢娘のおまえが

夏の光にパラソルさして

これはまたなんと恥ずかしそうな!

小指の先まで恥ずかしそうな!
深々と 静寂な
海にたゆとっていたいんだ
言葉の羅列の大通り
耳を塞ぎたいときもある
その合間にも
世界は回転している


触れるのは少し痛そうだから
ベンチに深く沈みこんで
とり ....
錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
 ....
光りに触ってみたいな

カラダ中がココロ中が
透けるくらい照らされる

光りに触ってみたいな



音になってみたいな

ナミダが零れるくらい
胸の弦を震わせる

音に ....
風を見た朝のこと、時の子は過ぎてゆくことを拒み、羽根のある少年のように、中空を浮遊していました。誰かが風をイルカと呼んでいます。そして風に青い月の名を持つ花を贈りました。
 ―あのこが好きな ....
風が見たいの、と
きみが言ったから
縁側に座っててごらん、と
言ったんだよ
本当はそこじゃなくたって
いいんだ

吊るされた青銅は
お寺の鐘にも似て
思わずぼくは
しあわせ、とかを ....
街にはビーズが散らばっていて
きらきら きらきら
あちこちに染み渡っている
信号待ちの隙間に
自分の色を
みんな拾い集めている

窓には夏がはめ込まれていて
静かに 静かに
深い青を ....
りんは河原で泣きました

自分なんて居なくても
地球は回るのだと

石ころを蹴飛ばそうとして
空振り すってんころ


---------------------


【 問1 ....
くちびるから突然漏れる息があって
今ぼくがそれを名づけるから
太陽
坂道を自転車で繰り上げてゆく
いつまでもうしろをからっぽにするために

風が残ってしまいそうな零時に
目が乾いて仕方な ....
飛ぶ鳥は水平線を濁しながら渡る その足が青いのを見て追いかける 何か落とした! 青色一号の入っていた分別されていない容器につまずくと 足が染色されてしまうことがよくある もし洗っても取れないなら その .... 私は父の剥製を抱く
怒りの集積が父を剥製にした
不動明王の縄になって縛りたいものが
「偽りの手」かもしれない
23年間の沈黙が破られて
見えてきたものは父の死の真実だ
無知で作られた平 ....
奥まった場所に入ってみると
未開封のまま使われなかった気持ちがあって
いつだってつまずきながら走り抜けてきたこころだから
止まらない雨に洗い流されてみたいときもある

ハリー、ハリー
誰か ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
青ざめた夜に
チック、音


青ざめた夜にチックが走る
そして、音のある鬱
青ざめた夜にチックが走る、そして
音のある鬱


を、雷光が
ヒステリックに笑う、雷光が
 ....
霧の森をぬけると
朝朱の陽が射し
湖はゼリーで
きらきらと波打っていた

向こう側へ行きたいの
今がたぶんその時だって わかるから

手をつないでね
ほら、
標識だって あるわ
 ....
  


  葉ずれから
  名前のしらない時間を思い出した
  さて、君はだれなんだろう
  隙間からみえる
  青い流れは遠い
いま僕の
肩に降るこの雨が

いま君の

心を潤していたら
いいな


もし君が
いまこの雨に
渇くなら

僕はカタチを失くして
君を真っ赤にしたいのに

そん ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3292)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- バンブー ...自由詩404-7-18
鎖骨が似合う女と不意に- たかぼ自由詩504-7-18
きゅうじつ- 松本 涼自由詩5*04-7-18
たいせつなきもち- アンテ自由詩6*04-7-18
fool刑- 六崎杏介自由詩104-7-17
交差点、遠い空- 霜天自由詩304-7-17
日がしずむころ- 竹節一二 ...自由詩904-7-16
ロゴ入りのシャツで- 佳代子自由詩304-7-16
ボディ、イマジン- nm6自由詩904-7-15
洗われる街のほとりで- まつお自由詩7*04-7-15
井戸- 霜天自由詩404-7-15
宇宙逃避行- 望月 ゆ ...自由詩904-7-15
もぐら- 佳代子自由詩404-7-15
Photo- 草野大悟自由詩6*04-7-14
追い掛ける、空と朝と- 霜天自由詩704-7-14
スローな雨- 松本 涼自由詩6*04-7-13
ひかり- 松本 涼自由詩4*04-7-13
時の子- 佳代子自由詩204-7-13
メダカ風鈴と縁側- 望月 ゆ ...自由詩2*04-7-13
ビーズ- 霜天自由詩304-7-13
りん- ミサイル ...自由詩304-7-13
今は太陽- 船田 仰自由詩504-7-12
青足は且つ踊りて- 黒川排除 ...自由詩504-7-12
剥製を抱く- 佳代子自由詩304-7-11
ハリー、ハリー- 霜天自由詩604-7-11
さよなら- 窪ワタル自由詩32*04-7-11
ヒステリック- A道化自由詩704-7-11
シュガースポット(2)- 望月 ゆ ...自由詩6*04-7-11
葉ずれから- バンブー ...自由詩504-7-11
甘い奇跡- 松本 涼自由詩4*04-7-10

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