お弁当
sio

朝のうちに
小さな未来を想って
二段重ねの
小さな容器を
すきまなく埋めていく


もう何も
いらないと思っていたけど
やっぱり同じに
朝はきて
そんな莫大なものに
途方にくれる


所詮こんなものだ、
積み重ねていくしかない、
そんな朝は
大きなことに目をつむって
小さな容器に
入るだけの
未来を想う


自由詩 お弁当 Copyright sio 2010-09-17 23:32:06
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