すべてのおすすめ
正直に言います
今 あなたを見つめてました
ふいに目があって
慌てました
アッカンベェをしました
正直に言います
アッカンベェは 嘘です
心でそう言っ ....
バカみたいに 同じ言葉繰り返して
ひとつひとつ 意味のブロック重ね
誰かの言葉をちょっと拝借
わかり易く捻じ曲げて横着
マザーファッカーごはん頂戴
あなたの言葉じゃ勃起不可能
わかりたいの ....
プラスティック容器工場の駐車場
緑のフェンス
黄色のポール
58番の車止め
膝から上がない直立した右足には
左足がない
....
色は午後から塗りましょうと告げられ
私は途方に暮れてしまった
先生、
この鉛筆でなぞるべきものなど何処にも見あたりません
という小声の訴えは
38分の1の軽さでもって
上着のポケットに ....
口を大きく開けて
「春よ 来い」
と
叫ぶ姿に圧倒されて
春は
もうすぐそこ
僕の獏
{引用=よく覚えちゃいないんだけどさ
ちっちゃい頃に獏を飼ってたんだよ
お姉ちゃんがアスピリンに過剰反応しちゃって
県立病院に入院してから
お姉ちゃんの見舞いに行 ....
夕焼け の 細い指 輪
つなぎとめて
白く めくれた
枯れ木 の 小屋
ころり
まぶた
なくし
星 の 皮
扉 に
歩いて 帰ろう
とおい きてき
....
俺は先走るからいけない
いつも
遠くばかりを見て
足元の段差に気付かずに
こける
躓き通しだ
季節も
俺の中で空回りする
親しいヤツから見れば
危なっかしくて
ぶき ....
1番線のホームで各駅を待った。
2番線のホームに各駅が来た。
赤いコートの女が柱にもたれていた。
おれは各駅に乗った。
眠くなってきて、眠った。
四つ先の駅で下 ....
たとえばぼくは月をうらんでいない星をうらん
でいない空をうらんでいない夜をうらんでいな
い昼をうらんでいない時をうらんでいない夢を
うらんでいない土をうらんでいない国をうらん
でいない ....
「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな ....
青い空に満開の桜はらはら散りそめる春
友らがみんなえらくみえおいらはネクラ
それでも今はあかるんでくる季節である
喧騒のオッフィスでひとりしずかに仏頂面
『ローマ帝国衰亡史』と{ルビ睨み競=に ....
急傾斜
信号を待ってる間に
何度も死んだ
閉じたままの傘を
飽きて
植込みに投げ捨てた
車が走っている
牛丼屋のカウンターで
白のロング ....
長い針がてっぺんで止まって
からくり人形が踊りだすように
季節は正時を知らせないので
私には夏と秋の境目が分からない
午後いつものように並木道を通ると
すっかり中年になった白樺の深緑
....
毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と
そうでないものの間の距離を
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
やがて魔法は解けるだろう
強力粉をいれても ....
工事現場の
オレンジと黒の看板の上で
蛇のように這った赤のランプが
入れ替わり
点滅してた
土の山に停まったショベルカーが
深呼吸して
街の明かりはほとんど
....
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする
鼓膜は
朝から
私を
しらせる
トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
....
春一番が吹いて
次の日 二番が吹いて
日をおって 次つぎ ....
ぼくはさむ風を知っている
ほどよくちぢこまる肉体が ....
どこで弁当をひろげよう
昼ちかく たどりついた街の
日なたという日なたは
こども連れの若い主婦たちと
近所の猫どもで占められ
太陽の塔のしたの
とっておきの日だまりには
ホームレスがひと ....
あ ちょっと
そこの
なにやらごたいそうな ....
うらやましいお方
金曜の夜は
「あと2日も一緒だ」と
「幸せだなあ」と
そのお方と一緒に眠られます
土曜日は
しじゅうお布団でごろごろ
あなたは昔わたくしに「ころころしたい」
とお ....
ひしめきあう一日のあとに
コップを倒した夜は零れる
子猫の駆けた路地裏に
白い平らな月は滑る
風は
影の上に重なる雪をおくり
この街の色やかたちをおくり
世界はひ ....
お元気そうでなによりでございます
半年ぶりのごあいさつにまいりました ....
今日ハナミズキの花が見えたよ
もはやぼくの内側に ....
ユニットバスに潜ろうとして
潜ったとしても
この深さじゃ潜れたことになんのか
わかんなくなって
水中で
ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
天井から冷たい水滴 ....
{引用=詩集『カエルトコ』より; 1}
●アフリカ
いつかアフリカに
行くのではないかと思う
いつかいつか年老いて
総入れ歯になったその月に
アフリカに着の身着のまま
行 ....
「みんな珍しく年をとった」 ※
月夜だから ....
きいろあかちゃいろみどりいろどりあざやかなあき
にこやかなほほえみのかげのにがいおもいに
なぜかめをつぶりいねむりしているような
るいべのとろけるあじにからみつきまじわる
あこがれのように ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111